金子恵美

2016年02月09日

国会議員の育休不倫、「意気地(育児)なし」 の一言で終わり

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国会議員の育休不倫、「意気地(育児)なし」 の一言で終わり

筆者は「国会議員の育休」について当初から辛口の評価を行ってきました。なぜなら、本件は「国会議員の単なるお休み」ではなく、近年下落の一途を辿っている国会議員の質の低下の象徴のように思えたからです。

国会議員としての職務上の感覚、党務をこなす組織人としての感覚、国会議員の職務と選挙活動をごった煮にした感覚など、自分が尊敬して師事した昔の自民党の国会議員の方々からは絶対に出ない「軽薄さ」を感じました。

まさに、国会議員としての矜持、不倫疑惑を追及されて走って逃げだすような「意気地」の無さに全てが現れたように感じます。自民党は今後の公認プロセスとして地方議員経験など時間をかけて人を見ることを見直すべきでしょう。

<国会議員の育休というフザケタ話への拙稿>
国会議員に「育児休暇」は本当に必要か?
切捨御免!男性国会議員の育児休暇は「学級崩壊」だ!

中堅国会議員も有識者も「常識」を持った擁護論を行うべきでしょう

今回の育休不倫に関しては、同議員の身内からも様々な擁護論が出てきましたが、ポジショントークを浅い知識と社会経験で正当化しようとした中堅議員や有識者にも猛省してほしいものです。

育休云々の政策的な効果も十分に立証していない中で、ぎゃーぎゃーと都合が良い数字を並べたてる有識者、憲法に出席義務がないから国会議員は国会を休んでも構わないというトンデモ理論など、本件を擁護した人々の理屈は目も当てられないものでした。

宮崎議員の一件は人を見る目もさることながら、ポジショントークもほどほどに、という良い教訓になったと思う次第。お友達を守るために日本の言論の質を落とす行為を行うことは望ましいことではありません。

<自民党や有識者の劣化も止まらない・・・>
駒崎弘樹さん・橋本岳さんら30代・40代リーダーは常識を持つべき
「自営に育休」という自民党議員は経営を何も知らない

宮崎謙介議員よりも金子恵美議員に注目したほうが有意義な考察が得られる

正直に申し上げて、出生率改善という政策目標を想定した場合、宮崎謙介議員のことは忘れて、妻である金子恵美議員に注目したほうが有意義です。金子議員は晩産化という現代社会の象徴であり、女性の高齢出産への対応という問題提起を行うに相応しい人物だからです。

今後の日本では、「子育て」ではなく「結婚・出産」への政策のパラダイムシフトが重要であり、「子どもを持った家庭」ではなく「子どもを持つ家庭をつくる」ことへの支援を重視する視点の転換が必要です。

スカスカの話題先行の議論や子育てタックスイーターのポジショントークではなく、出生率改善に向けた骨太の議論がもう少し行われるようになることを望みます。

<今後あるべき政策の方向性>
「子育て」から「結婚・出産」への政策のパラダイムシフトへ
金子恵美議員の「晩産」は男性議員の育休よりも重要だ






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yuyawatase at 19:59|PermalinkComments(0)

2015年12月28日

金子恵美議員の「晩産」は男性議員の育休よりも重要だ

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本当に重要なことは、宮崎謙介議員の「育休」よりも金子恵美議員の「晩産」である

宮崎謙介議員による育休宣言について色々と考えてきましたが、宮崎議員の無責任なパフォーマンスよりも奥様の金子恵美議員が妊娠されていることが少子化対策のシンボルとして重要だと思い直しました。

金子議員のコメントはメディア上には出てきませんが、本ブログが身重な金子議員の産休・育休に関して賛成していることは言うまでもありません。

そして、男性議員の育休よりも金子議員の37歳のいわゆる「晩産」の意義を取り上げるほうが日本の少子化問題という視点から極めて強いメッセージ効果があるものと思います。

直近の日本の出生率の改善は30代以上の出産増による寄与度が大きい

2006年から日本の合計特殊出生率は改善傾向にありましたが、その要因としては30代以上の出産が増えたこと、つまり日本の晩産化が進展したことによる寄与が大半を占めています。

2005年に1.26であった合計特殊出生率は2012年には1.4を上回るまでに回復していますが、30代女性の出産が増加したことが数字の変化の理由です。社会構造の変化を背景として、女性の価値観が変わったことで、20代での出産は減少しており、30代での出産が増加しているのです。

日本では昔から高齢出産はあたり前に行われてきた状況ですが、近年の20代出産の激減によって高齢出産の重要度が相対的に増しています。本件を通じて本来あるべき政策論議は、この女性の価値観の変化による晩産化への対応策に優先順位をつけて臨むことだと思います。

出生率を改善した先進国は「晩産化」と「移民」の増加が寄与している

ちなみに、先進国で日本よりも合計特殊出生率が改善している国は「晩産化」による出生率の改善が日本よりも大きく作用しています。30代以上での出産を安全・確実に実行できるようにしていくことが大事であり、価値観の変化による出産年齢の高年齢化への対応を進めていくことが望まれます。

その上で、出生率2以上を求める場合は、移民の増加による出生率の改善も見過ごすべきではありません。移民数及び移民本人・移民2世の出生数は年々増加しており、先進国における人口増加に大きな役割を果たしていることを真剣に考慮すべきです。

ちなみに、日本の子育て予算のGDP比で2倍を使っているドイツは日本よりも出生率よりも低く、他のOECD諸国についても予算の大量投下よりも晩産化や移民増加による出生率の改善の影響が大きいように感じます。子育て予算額の多寡よりも何が必要かという議論を行うべきでしょう。

安易な子育て支援よりも不妊治療などの産みたい年齢で生める医療の充実を

金子議員の妊娠はその晩産化のシンボリックな事例として取り上げられるべきであり、30代後半・40代前半でも安全な出産が可能となるように女性の晩産化に対応した医療サポートなどの充実が注目されるべきです。

近年の動向に鑑み、育児支援、待機児童対策、児童手当などの既に生まれた後のサポートよりも、経済的な余裕が多少ある30代・40代の出産向けの医療サポートに重点を移していくことが検討されるべきでしょう。

会計検査院の過去の検証結果で、待機児童対策や児童手当は政策効果が極めて限定的であることが検証されています。出産後のサポートに力を注ぐことは費用対効果の観点から疑問があります。同じ費用でも相当の改善を行うことが可能であるとともに、そもそもこれらの政策は生活補助や労働政策に属するものと捉えるべきでしょう。

それと比べて、未婚・未出産世帯を含む若い世代での所得を増やすことによって、20代での結婚や出産に踏み切る価値観を再形成することが望まれます。そのため、若年世代への所得税減税によって可処分所得を増やすことも重要です。やはり出産後のサポートよりも、子どもが生まれる前に手元にお金があることが結婚や子づくりを促すことにつながるものと推測します。

男性議員による育休は社会的な雰囲気づくりに寄与する可能性もゼロではありませんが、経済的に余裕がある家庭はベビーシッターを雇うことで育児段階の問題を解決してほしいものです。

結論として「若い世代にお金を残すこと」と「30代・40代での安全な出産」が大事ということ

結論としては、下記4点を確認したいと思います。

(1)男性国会議員の育児休暇よりも37歳の晩産を行っている女性国会議員のほうが社会的重要。したがって、30代・40代での出産を安全に行える医療サポートの在り方などが注目されるべき。

(2)国会議員夫婦が子どもを持てることは金銭的な問題が無いから。子育て支援よりも未婚・未出産の若者世代が子どもを作ろうと思える可処分所得を得られるように所得税減税などを行うべき。

(3)所得が十分にある家庭は育児休暇ではなく、ベビーシッターを雇うことなどを通じて社会的な雇用を積極的に作ることに貢献すべき。

(4)子どもの代わりに子育て予算の増額や規制強化を訴えるタックスイーターを安易に育てることはやめましょう。もちろん、高齢者に異常に偏った社会保障支出の削減は不可避です。



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yuyawatase at 09:00|PermalinkComments(0)