都議会議員

2016年01月09日

音喜多駿都議会議員には「東京」のために頑張ってほしい

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ブロガー議員こと、音喜多駿さんの今後に期待する

ブロガー議員として有名な音喜多駿さんが所属している「日本を元気にする会」は昨年末から離党者が出たり、他党と唐突に統一会派を組んでみたりと何やら忙しい感じになっています。昨今の国政選挙は個々の議員を選ぶというよりも、所属政党で決まる仕組みになっているので国会議員の動きは仕方がないものと言えるでしょう。

一方の都政は多くの選挙区で中選挙区制度であるため、政党ではなく人物本位の選挙戦ということになります。そのため、しっかりとした情報発信を行った上で組織を持っている人が生き残ることができる戦場であり、今後の音喜多都議会議員の取り組みに期待したいと思います。

東京都政で「割合投票」を実現することを希望したい

そもそも「日本を元気にする会」が終わったなあと感じたのは、昨夏の安保法制の採決の時、看板だった「割合投票」を捨てた瞬間です。「割合投票」とは党員の投票結果によって所属議員の議案に対する投票行動を決定する、間接民主主義の日本において直接投票の仕組みを取り入れるものでした。

結果として、日本を元気にする会の国会議員は割合投票を行わず、安保法制の修正という選択を選ぶわけですが、自党の理念を捨てた段階で政党としての使命は終えていたと考えることが妥当でしょう。

私が音喜多都議会議員に期待していることは「東京都議会」で「一人の議員」として割合投票を実践してみたら良いのではないかということです。つまり、何らかの方法で、アンケート調査なのか、後援会登録者なのか、によって、自分のコントロールできる範囲から「直接民主主義」を実践してみたら良いと思います。

もはや国会議員に何ら配慮する必要はないので、都政という自分のフィールドで自らが目指した理想に向けてやりたいようにやってみるべきです。

東京都は「一般会計予算7兆円の都市国家」、東京都議会議員の責任は国会議員よりも重いかも?

東京都の一般会計予算は約7兆円、特別会計・公営企業会計を入れると10兆円を超える「一国並みの金額」があります。本来、国政から課されている「東京税」(地方交付税など)がなく、都政に善政がしかれていれば東京は現在よりも遥かに発展した都市になっているでしょう。

そして、東京都議会議員らの意思決定によって、東京都は幾らでも成長もすれば衰退もすると言えます。上記の予算配分などは都知事と都議会の意思決定によって決定します。その予算規模のインパクトは非常に大きいものがあります。先日も舛添知事がパラリンピックのための基金を積み増しましたが、その金額はなんと200億円です。それだけのことがポンとできる力が東京都には存在しています。

能力がある東京都議会議員が存在すれば東京都選出の国会議員などは不要であり、東京都議会議員の代表者らが国会議員を兼務して都市政策の専門家として国政に議席を有しても良いと思います。都議会日程を金~月の夕刻以降で組んで登庁日数を踏まえれば十分可能です。(これはあくまで試論ですが。。。)

東京都議会議員は大都市問題を熟知しており、地方選出の国会議員よりも経済成長などのセンスを磨く環境に置かれています。むしろ、東京都が衰退すれば大多数の地方は経済・財政が破たんするので、場合によっては都議会議員のほうが責任が重いかも?とすら感じます。

いずれにせよ、今後も音喜多都議会議員には精力的に頑張ってほしいですね。

東京一極集中が日本を救う (ディスカヴァー携書)
市川 宏雄
ディスカヴァー・トゥエンティワン
2015-10-22



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yuyawatase at 09:00|PermalinkComments(0)

2015年12月20日

みやせ英治さん、政治姿勢は立派だと思いますが切捨御免!させて頂きます

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維新の党の公務員給与アップに至る経緯を都議会議員の方ご自身が説明していた

一昨日音喜多都議のブログを読んで、アゴラにも下記記事を投稿させていただき、一仕事を終わったと思っていたら、維新の党の都議会議員の方がご自身のFBで説明責任を果たされていたので、一応一度叩いてしまった以上、その説明内容も転載させて頂こうと思います。

<一昨日に投稿した記事>
維新の党・東京都議会「公約違反」?、公務員給与引き上げ賛成へ


まずは「身を切る改革」から入るという趣旨のみやせ英治東京都議会議員の説明趣旨

みやせ都議のFBに「公開設定」で誰でも読める形で公務員給与アップに賛成した理由が記されていましたので、下記概要をまとめさせていただきました。

簡単に概要をまとめると、

(1)維新の党としては都議や公務員の給与削減、定数の見直し、費用弁償の廃止を訴えている
(2)4年間で公約を実現するための戦略的な動きとして公務員給与アップに賛成した
(3)具体的には①費用弁償廃止→②都議会議員の給与削減→③幹部職員の給与削減→一般職の給与削減の順番で実現する(したがって①~③のアップには反対し、④の給与アップのみに賛成しただけである)
(4)①と②を実現するために「都議会ありかた検討会」が設置されて会派から代表者を出すことに
(5)したがって、公約に掲げた公務員制度改革を放棄しているわけではなく深謀遠慮である

ということです。今回の採決のみであれば、これはこれで一つの考え方かなと思っております。いずれにせよ、みやせ都議会議員の説明責任に対する誠実な対応は素晴らしいと思います。

みやせ議員の説明内容について過去の採決内容の合理性から検証する

平成27年度の採決結果については上記の内容でも良いかと思うのですが、しかし議員は4年間の活動記録が評価されるべきであるため、平成26年度の採決内容についても検証する必要があります。

東京都議会では平成26年度第4回定例議会で、

職員の給与に関する条例/東京都の一般職の任期付職員の採用及び給与の特例に関する条例/東京都の一般職の任期付研究員の採用及び給与の特例に関する条例/学校職員の給与に関する条例

の一部改正案が提出されています。この給与改正案では議員の期末手当と特別職の職員の期末手当は連動しているため、上記の条例案に賛成した場合、特別職の給与総額だけでなく議員の給与総額も増加することになります。

そして、この平成26年度の議案採決結果を見ると、上記議案に反対したのはかがやけTOKYOのみであり、維新の党を含めた他会派は全て賛成しています。つまり、みやせ議員がおっしゃられている身を切る改革に基づく説明は、昨年と今年の採決行動を見る限りは筋が通っていません。

みやせ議員の説明内容について予算ボリュームの合理性から検証する

仮に、100歩譲って昨年の採決行動との矛盾については見なかったことにしても、公約である職員総人件費20%削減に対して、都議会議員の費用弁償や報酬を削ることは全体の人件費ボリュームから見て微々たる数字に済ません。

東京都は巨大組織であるため、総人件費は約1兆5000億円にも達する組織になります。総人件費の20%削減とは約3000億円になるため、一度でも職員給与の引き上げに賛成する余裕などないことは数字の上から分かります。

みやせ議員が述べられている都議会議員の費用弁償は都庁に1回行くだけで1万円程度の話でしかなく、議員報酬約1700万円弱は削減どころか昨年は期末手当が増額しています。むしろ、それ以上に「そんなミクロな話で総人件費20%削減への道筋があと1年でつけられるのか?」という疑問に何ら答えるものではありません。経理のおばちゃんがボールペンの費用削減するような話でごまかすような話です。

つまり、総人件費20%削減は、昨年の採決結果と現在までの状況を見る限り、ほぼ不可能になっていると素直に認めるべきだと思います。

議員は議場で何をすべきなのかについてまとめていきたいと思います

最後に「議員は議場で何をすべきなのか」について私見を述べておきたいと思います。というか、議会制民主主義の基礎的な話なので・・・。

少数会派が議会において自分たちの意見を通すことができないことは当然です。全ての採決は多数決で決定するため、少数会派は議席数が足りないのだから仕方がないことだと思います。

では、少数会派は何のために質問や採決を行うのでしょうか。今回のケースで言えば「公務員給与アップに反対する声が存在している」ことを議場で述べる、つまり有権者の意思を代弁するために存在しているのです。

仮に、平成27年度の公務員給与アップに反対した議員たちが維新の党の議員の方々と同じように考えて、全員が公務員給与アップに賛成した場合、その議案は満場一致で賛成されたことになります。このほうが余程おかしなことであり、まさに自由主義が死んだ議会そのものだということが言えるでしょう。

従って、少数会派の議員は自らが付託を受けた意志を世の中に問うて賛同者の数を増やすべきです。少なくとも、自分たちの公約に真っ向から反対の議案に賛成することはあってはなりません。

議員の方々は個々に様々な考え方があるのでしょうが、最低限「過去の自分の議案への採決結果」「予算的な数字の合理性」「議会制民主主義の基本事項」くらいは踏まえて活動してほしいと思います。

現代議会主義の精神史的状況 他一篇 (岩波文庫)
カール・シュミット
岩波書店
2015-07-16

 

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yuyawatase at 12:22|PermalinkComments(0)