選書

2015年12月14日

大人の教科書(17)自由主義のための必読図書18冊

自由主義ってなんだ!ワタセユウヤの自由主義選書18冊

2015年末休みに改めて読むべき「自由主義ってなんだ!」ワタセユウヤの自由主義選書18冊をチョイスしました。今年はジュンク堂が「自由と民主主義のための必読書50冊」を開催してました。

しかし、その後、同イベントは最初の「自由と民主主義」のうち、「自由と」が無くなる形で「今、民主主義について考える49冊」に変わりました。その過程でハイエクの隷属への道などが脱落してしまう残念な事態となりました。

そこで、私も2015年末の休みを利用して熟読すべき自由主義選書20冊をチョイスしてみました。興味がありそうなものを是非手に取って読んでみてください^^

隷属への道 ハイエク全集 I-別巻 【新装版】
F.A. ハイエク
春秋社
2008-12-25


政府が人々の経済生活を統制することを通じて自由が奪われるプロセスについて解説した一冊。社会主義と全体主義が同根であることを指摘し、私たちの自由を守るための基本的な考え方が記されています。ジュンク堂の選書では「自由と」が消えた文脈で弾かれた生粋の自由主義本。


選択の自由[新装版]―自立社会への挑戦
ミルトン・フリードマン
日本経済新聞出版社
2012-06-26






ケインズ主義が西側世界に蔓延した世界の中で、私たちが自らの自由のために選択の自由を取り戻すことが必要です。政府や中央銀行による自由市場への恣意的な介入を防止する新自由主義的な政策の基本的なコンセプトがまとめられた一冊。


国家はなぜ衰退するのか(上):権力・繁栄・貧困の起源
ダロン アセモグル
早川書房
2013-06-21





なぜ、たった1本の国境を隔てただけで「豊かな国」と「貧しい国」が存在しているのか?政治経済制度の違いがどのような影響を与えるのか、という視点から体系的な結論を提示した一冊。

 
現代議会主義の精神史的地位 (新装版)
カール・シュミット
みすず書房
2013-05-17

議会制民主主義の中に内包する自由主義と民主主義の矛盾が衝突するとき、それらはどのように乗り越えられていくのか。議会制民主主義を超克する「決める政治」がどこに繋がっていくのか。後にナチスを理論的に支えた著者が放つ珠玉の一冊。




日本国憲法の制定プロセスにおけるやり取りを詳細に追ったきめ細やかな一冊。GHQによる押しつけ憲法論の一面的な見方ではなく、戦前回帰を目指す人々、新しい国づくりを目指す人々、そしてGHQの関係を克明に描いています。日本国憲法とは何だったのか、ということをじっくりと知りたい人に最適。




日本の明治維新がもたらした文明開化の流れの中で、維新政府の主導下ではなく、民間の中で生まれた政治や経済の新たな息吹を学ぶことができる一冊。当時の日本の民間人の水準の高さに驚くとともに、誰が日本の近代黎明期を本当に支えたのかを学ぶことができます。

福沢諭吉「官」との闘い
小川原 正道
文藝春秋
2011-09-29



一万円札でお馴染みの福沢諭吉は、明治政府の警察の監視下に置かれている要注意人物であった、という衝撃的な内容が描かれた一冊。日本の文明化に際して決定的な役割を担った思想家・教育者、福沢諭吉の生き様を知ることで現代まで続く日本の課題を知ることができます。

政官攻防史 (文春新書)
金子 仁洋
文藝春秋
1999-02


近代以降の日本では政治と官僚は常に政権争いを繰り広げて、政治の優位が確立される度にスキャンダルや暗殺などによってキーパーソンが消えていくことを繰り返している・・・。元警察官僚の著者が描いた日本政治の落とされた深い闇、乗り越えるべき課題について説得力がある内容。小沢一郎氏の陸山会事件に繋がる日本政治の真の対立構造を知りたい人には必読の一冊。

1940年体制(増補版)
野口 悠紀雄
東洋経済新報社
2013-05-02



現在の日本社会を束縛しているあらゆる社会システムは戦時中に形成された戦争を遂行するためのシステムであり、これらは目的を失ったまま現代社会でも稼働し続けています。戦時中に形成された1940年体制を知ることを通じて、日本に必要な真の改革の対象を学ぶことができる一冊。



米国にはほぼ全ての自治体業務を民間企業が担っている都市が存在しています。圧倒的な行政効率によるタックスペイヤー(納税者)のための都市とはどのような場所なのか。米国発、未来の自治体運営の姿を学ぶことができる珠玉の一冊。



目を奪われるタイトルの都市経済論であり、現代の都市の在り方について重要な視点を与えてくれる一冊。設備型の産業と比べて知識を重視した産業は移動のためのコストが大きく、後者の産業を育てていくような試みが重要という内容。淡々とした説明が説得力を持つ、雇用と経済について興味がる人には必須の一冊。




マーケティングの大家・コトラーが記した世界経済に関する赤裸々な事実。世界人口の半分が都市に住み、世界の総生産の80%は都市が算出している現状、 経済成長と都市成長はほぼ同一の意味を持つという主張の一冊。現状の日本の無意味な地方振興政策を継続するのではなく、世界における都市間競争に注力するべきことを理解することができます。

「保守革命」がアメリカを変える
グローバー・G. ノーキスト
中央公論社
1996-06


1994年に発生した米国共和党による上下両院の連邦議会の政権奪取を、その立役者であるグローバー・ノーキスト全米税制改革協議会議長の筆で書き下ろした一冊。民主党の選挙マシーンが支配していた連邦議会を共和党系のグラスルーツ(草の根)団体が破った内幕が語られています。日本で小さな政府を本気で実現したい人が読むべき本と言えるでしょう。




1994年保守革命に至るまでに米国内で保守主義運動がどのように形成されてきたかを丹念に追った一冊。著者は保守派の代表格のシンクタンクであるヘリテージ財団の研究員。日本において小さな政府を実現していくためのプロセス論として参考になる一冊。



鄧小平以来の改革開放路線を支えてきた経世済民を重んじる中国の新自由主義経済学者の人々が登場する一冊。中国を共産主義・社会主義の国だと未だに勘違いしている人には必読図書であり、彼らが日本人よりも真摯に経済改革に向き合っていることを理解することができます。日本が失われた20年を経験している間に中国が経済大国に成長した理由を学ぶことができるでしょう。

中国共産党と資本主義
ロナルド・コース
日経BP社
2013-02-21

中国の経済改革のプロセスについて、具体的にどのようなプロセスを経て実行されてきたのか、という実証的な研究書。制度派経済学の大家であるコースは、その教え子らが中国の経済改革に深く関わっており、実は中国の経済改革の理論を支えた源流に位置する人物と言えます。中国の改革から日本も様々な示唆を得ることができるでしょう。




現在、到来しつつあるフリーエージェント社会の中で、人に雇われない生き方を実現していくための一冊。巷に溢れかえっている経営者本とは180%逆の経営者の本音丸出し本です。独立を志向している人が必ず読むべき図書と言えるでしょう。




日本マクドナルドの創業者の藤田田氏が記した伝説の自伝。内容の破天荒ぶりから当時からカルト的なベストセラーとして脈々と存在し続けて現代に至っています。怪しげな装丁が醸し出す雰囲気、そしてイカれた内容が人生の価値観を破壊してくれる一冊。






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yuyawatase at 07:00|PermalinkComments(0)