経済効果
2015年11月02日
ハロウィン掃除費用はドンキホーテが負担するべきか?
「ハロウィン翌朝、渋谷を掃除した人たち まだ日本も捨てたもんじゃない?」
http://www.j-cast.com/2014/11/02219880.html
という記事が出ていました。ハロウィンの喧騒が終わった朝、主要都市部はゴミだらけなわけです。あれだけ多くの人が集まれば大量のゴミが発生し、それらのゴミが通常のゴミ箱で収集しきれないことは当然です。
政府の規制を求める声が出てきたハロウィン
ゴミ掃除を行うボランティアの人々に依存してハロウィンの後始末が成り立っている現状はかなり不健全な状況です。このような状況が度重なることで無用な規制などの議論が生まれる可能性があります。
「渋谷ハロウィンで遂に逮捕者:エアガンで警察官を殴打し公務執行妨害で逮捕、来年は規制を望む声も」
http://ringosya.jp/trend-halloween-shibuya-taiho-12174
人間が集まればゴミも出るし、無法者も現れる、それは必然的なことと言えるでしょう。ただし、そのために社会的な規制が進むことは好ましいことではありません。
大規模商業化したハロウィンの経済効果
ハロウィンの経済効果は1000億円を超える規模にまで膨らんできています。
「日本人の秋祭り好きにはまったハロウィン バレンタイン越え市場の次はどうなる」
http://diamond.jp/articles/-/61437最初の商業規模が小さい頃はボランティアベースのゴミ拾いでも良いと思いますが、現在は大規模なビジネスとして商売が成立してきているのだから、ハロウィンによって経済的なメリットを受ける存在が「最低限のこととしてゴミ掃除の費用を担うべき」です。
ドンキホーテなどのハロウィンビジネス企業にとってのチャンス
たとえば、ドンキホーテなどは明らかに便乗商売花盛りの状況になっています。
「ハロウィン仮装・コスプレ通販【ドンキハロウィンショップ】」
http://www.donkimall.com/shop/user_data/halloween.php
現在、今年の渋谷のゴミの街化した惨状を受けて、ドンキホーテが売り上げの一部を清掃ボランティアの方々に自発的に回す対応を行うことで、自社のブランドイメージを引き上げることができます。
企業の広報担当者は「ゴミ掃除への寄付競争は誰が最初に寄付金の申し出を行うか」というレースが発生しているという認識を持つべきだと思います。これはドンキホーテだけでなくハロウィンで儲かった企業全てに当てはまることです。まともなCSR意識と広報マインドがあるなら、ハロウィンのゴミ掃除は企業ブランドを向上するために毎年起きる「非常に美味しい」イベントに見えなければおかしいです。
そのような動きが無ければ行政によってハロウィンの集合イベントは徐々に規制されていくことになり、マーケット規模の成長自体が止まることになるでしょう。それは多くの人が望まない結果なのではないでしょうか。
ハロウィンへの参加者だけでなくそこで儲けている人も含めて自由には責任が伴うのです。政府に言われる前から率先して動ける企業が増えていくことで社会が良くなっていくと思います。
yuyawatase at 21:05|Permalink│Comments(0)