油田

2016年01月04日

サウジアラビアのカティーフで暴動、中東動乱発生か?(動画)

無題

昨年末に記事にした「2016年に起きる世界的なリスクの可能性を展望する」で指摘した通り、まずはサウジアラビアで暴動が発生しています。今後、サウジアラビアの東部が急速に不安定化していくものと思います。

筆者は記事中で、

(6)サウジアラビア危機と中東の動乱化
原油価格の低下によってスンニ派の盟主であるサウジアラビアの政治経済体制に綻びが生じつつあります。王政の代替わりによって発生した権力の集中問題も問題を複雑化させています。特にサウジアラビアの東部では民主化圧力も高まりつつあり、政治体制の安定性に懸念が生じています。

と指摘しましたが、まさに予想した通りの状況が発生しています。

サウジアラビアの東部カティーフで発生した暴動の様子

サウジアラビアでの革命の様子を伝えるTwitterの投稿(1月3日)・動画

政府の車両が火炎瓶を投げつけられて大炎上している状況がTwiiterで中継されています。おそらくシーア派教徒が年明け早々に処刑されたことに関係した暴動の発生ということになります。

サウジアラビアは東部地域に油田を抱えていますが、同地域はシーア派教徒が多く居住しているエリアです。東部地域では度々民主化を求める活動が発生していましたが、今回はかなり大規模な暴動が発生しているようです。

東部地域は国営石油会社サウジ・アラムコの本社を置くダーランがあり、周辺には暴動が発生しているカティ―フも含めた油田が大量に存在しています。同地域の治安の安定にはサウジアラビア政府も注力していますが、スンニ派支配であるためにシーア派住民の不満はかなり溜まっていたと考えるべきでしょう。

暴動がどこまで拡大するのか、事態の推移を見守ることが必要

シリア・イラクが不安定化している状態でサウジアラビアが混乱に陥ることは中東が取り返しのつかない動乱状態になることを意味しています。

アベノミクスの影響も含めて円安となっている日本は世界的な原油価格の低迷で首の皮を繋いでいる状態ですが、サウジアラビアの混乱は原油価格の上昇に反映されてくることになるでしょう。異次元緩和などの無茶な政策を実行している日本の状況はかなり危険であり、ロシアや北米などのエネルギーの入手経路の多様化などの手を今からでも整えることが必要です。

上記のTwitterの投稿者にも思想的な偏りがありますので投稿内容は割り引いてみる必要もありますが、サウジアラビアの体制が永続すると考えることは難しく、中東からのエネルギー供給の比重を一層下げていくための政策を実行していくことが望ましいと言えるでしょう。




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yuyawatase at 07:00|PermalinkComments(0)