池田まき

2016年04月26日

20世紀少年化した北海道5区・衆議院補欠選挙

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あの・・・、21世紀に戻ってきてもらっても良いでしょうか?

今回の北海道補欠選挙を総括するならば「21世紀に戻ってきてほしい」の一言に尽きます。

与党も野党も「王様の弔い合戦だ!」とか、「我々は戦争に反対する!」とか、一体いつの時代の人達なんですか、って素朴に感じるわけです。あなたたちは「20世紀初頭のロマノフ王朝末期」の時代にでも生きてるんですかと、まさに北の大地だし。

世襲の二世議員候補者と極左の運動家しかいない選挙、これは何て名前の罰ゲームでしたっけ?ああ、日本国の衆議院議員の補欠選挙は罰ゲームの別名だったんですね。

さながら20世紀少年化した国政選挙を見せられても、エンタメとしては楽しめるかもしれませんが、この人たちで国政のかじ取りをしていくことになると思うと幻滅しますね。

先祖返りの最中に悪いんですが、与党も野党も21世紀に戻ってきてもらっても良いでしょうか?それができないなら、20世紀にタイムスリップしてそのまま帰ってこないでください。

官僚にせせら笑われる政党、政治家、運動家たちの成れの果てとして

民主主義の程度の問題として、20世紀マインドの人々によって政治が運営されることは、官僚の皆さんにとっては実に都合が良いことだと思います。

政治家と話すときに意思の疎通に若干のタイムラグが生じるフラストレーションを我慢すれば、何も分からない政治家のままで居てもらった方が良いわけです。

北海道5区の有権者だって、自分たちの選挙区がいきなり20世紀少年化するなんて想像してなかったんじゃないでしょうか?気が付いたら映画の舞台のような古びた因習とイデオロギーの固まりが街を覆いつくしたわけですから。

今回の選挙で投票しなかった人たちはさぞ冷ややかな目で20世紀のコスプレを纏った政党らを眺めていたでしょうし、それでも投票した責任感の強い有権者の人も投票所に入るときにタイムスリップに伴う次元の歪みを感じたことでしょう。

政党は選挙に勝てる候補者を立てるとともに、有権者に対して自らの政党の理念を伝えてお互いに成長していく責務があります。国民を過去に退行させる行為は慎んでもらいたいと思います。

世間は21世紀なんで自民党も民進党もそろそろ退場してもらいたい

21世紀になってから既に16年も経過しているわけです。20世紀コスプレ政党である自民党も民進党もそろそろ退場してもらっても良いでしょうか。少なくとも現代を生きている人は21世紀の時代で暮らしていく必要があるわけですから。

とはいうものの、いきなり現在の二大政党とは違う政党が出てこないでしょうね。そのため、現実的には各地方でしっかりとした社会や政治を作っていくしかないと思うわけです。国民から遠い国会はこのまま20世紀かもしれませんが、人々に身近な地方の政治から21世紀を始めることはできるかもしれません。

世襲政党の派閥争いやマルクス主義政党の権力闘争なんて、国民にしてみたら全然関係ないわけで、自分の一票でまともな議員を作ることができる身近な場所からスタートするしかないですね。

そういう地道な取り組みの積み重ねが大きな流れになって、国政における時計の針が2020年頃までには現代と同期するようになっていることを願っています。


本記事の内容は所属機関とは関係なく渡瀬個人の見識に基づくものです。取材依頼や講演依頼などはyuya.watase02@gmail.comまでお願いします。


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yuyawatase at 20:16|PermalinkComments(0)

2016年04月25日

池田まきの「でんわ勝手連」は米国では常識的な手法である

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補選の結果は予想通りであり、数字以上の成果が出ることなどあり得ない

北海道5区補欠選挙の結果については、与党が勝つことは当たり前の状況だったと思っています。

あえて言うなら、選挙は計算して逆算できる票以上の票は出ないので、

前回の自公票 131394 今回の自公票 135842 
前回の野党票 126498 今回の野党票 123517(前回よりも投票率は-0.8ポイント)

新党大地の基礎票2万票が前回の野党票から自公票にスライドしたことを考えると勝ち負けは最初から決していた勝負なので、「北海道5区」で民進党が勝つかも?みたいなことを言っていた人は選挙を知らないと思います。結果としては前回と変わらない開票結果であり、投票率が落ちる中で与党は得票数を増やして勝利しています。(大地票は脱落した票もあるでしょうから、概ね妥当な数字だと思います。)

つまり、自公側はスキャンダルの影響などで大勝を逃しましたが、野党側も通常運転の票が出ただけなので、この選挙結果について評価するなら、「ハナから結果は分かっていたと思いますが・・・」っていう感じです。そして、自分の率直な感想は「どっちが勝っても罰ゲームみたいな投票結果に興味あるの?」とも思います。

なぜ、新党大地は野党統一候補に協力しないのか?(2015年12月29日)

でんわ勝手連は「米国の選挙学校では普通に教えていること」である

筆者は共和党系の保守系選挙学校であるThe Leadership Instituteの選対事務局長を育成する教育カリキュラムを受講したことがありますが、その際に電話作戦の手法についてもレクチャーを受ける機会を得ました。

同レクチャーの中で教えられた電話作戦の手法が、ネット上でボランティアを募集して作成したマニュアルの通りに電話かけを手伝ってもらう、という手法です。まさに今回の「でんわ勝手連」のことであり、2009年当時はなかなか斬新だなと思ったために記憶に残っています。

そのため、今回の池田まき勝手連の「でんわ勝手連」は通常のやり方として米国の選挙では普通に取り入れているものとして理解しています。

それにしても、ネット募集に応じてバーニー・サンダースのボランティアの方も参加されたという話題性もあり、ネットの使い方や運動のやり方で世界中から情報収集・手法採用を行っている左派の運動にはなかなか関心させられます。

プロの選挙プランナーの皆様から指摘が出ているように、日本では時代遅れの公職選挙法が実質的に民主主義の発展を阻害しているため、同手法を採用することは未成年者対応や外国人対応などの問題があります。

そのため、このやり方が日本で受け入れられるかどうかは分かりませんが、左派系の皆さんが勝手連という形式を取ることでグレーな部分を堂々とスルーしようとする度胸はなかなかのものだと感心しました。

公職選挙法違反だ!と叫ぶ人々は民主主義の首を絞めていることを学ぶべき

選挙運動の話になると、重箱の隅をつつくようなことを並べて、選挙違反だ!と叫ぶ人がいますが、その際にお願いしたことは「選挙違反だ!」と叫ぶのと同じくらい、「公職選挙法を変えるべき!」と叫んでほしいということです。

現在の公職選挙法の規定には治安維持法時代の名残り(戸別訪問の禁止など)の意味不明なものが多く残っており、筆者は日本は「なんちゃって民主主義国」であるという感覚を持っています。現行の公職選挙法は自由な政治活動や選挙運動を阻害するための法律であると言っても過言ではなく、立候補予定者が有権者に思いや政策を届けることを阻止するための様々な規制のオンパレードです。

上記の問題については全ての立候補経験がある人が同意してくれると思いますが、基本的には現職有利の規定であるために選挙後に公職選挙法が改正されることはほぼありません。そのため、一般有権者にまで問題点が浸透せず、公職選挙法が制定されてから50年以上も日本は「なんちゃって民主主義」の下で選挙を行ってきています。(むしろ、選挙期間などは短縮を繰り返しており、なんちゃって民主主義度合は強まっています。)

公職選挙法は投票日と投票方法だけを決めて、後のことは全て有権者の良識に任せるべきです。それ以上の細かい規制などは単なる言論の自由と政治活動の自由への侵害でしかありません。

そのため、今回の池田まきの「でんわ勝手連」について、プロの選挙プランナーの方などから公職選挙法違反が早速叫ばれていることが非常に残念であり、そのような負のエネルギーを公職選挙法の改正というポジティブなほうに向けることが必要だと感じています。

専門家として果たすべき役割を認識し、専門家の皆さんが時代遅れの公職選挙法の規制で飯を食っている存在に堕すことを恥じるべきではないかと思った次第です。



本記事の内容は所属機関とは関係なく渡瀬個人の見識に基づくものです。取材依頼や講演依頼などはyuya.watase02@gmail.comまでお願いします。

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