宮崎けんすけ

2015年12月25日

切捨御免!男性国会議員の育児休暇は「学級崩壊」だ!

a0990_001464

宮崎けんすけ議員の国会育休は「議会制民主主義」への無理解から生じたものに過ぎない

前回の記事「国会議員に育児休暇は本当に必要なのか?」で、国会議員としての業務だけなら「育休」は全く必要が無いことを論理的に検証させていただきました。

ここから先は「議会制民主主義」に無理解な国会議員は辞職するべきだ、ということについてまとめていきます。なぜなら、今回の件は「自らの政治的行動」のためであれば「議会制民主主義」自体をネタにしても良いのか?という問題に直結しているからです。

私は少なくとも「国会議員が育休を取ること」よりも「国会議員が議会制民主主義を大事にすること」のほうが意味があると思います。そのため、育休>国会、という価値観を持つ議員は国会に席を持つべきではないと考えます。

国会への出席をネタにした政治行動に正当性など存在しない、ということ

国会議員にしかできない仕事は「国会に出席すること」です。「育休」を取ることではありません。

国会議員が自らが健康な状態で「国会に出席すること」をネタにして政治的主張を行うことなど、極めて論外な行動です。一人の身勝手な思い付きによる政治行動で議会制民主主義を否定すること、その責任の重さについて自覚するべきです。

今後、別の問題でも「○○の理由があるので休みます。僕は国会の出席よりも○○のほうが大事なのです。」という人々が増えて、議会制民主主義が形骸化することのほうがよほど問題です。このようないい加減な政治行動の慣例を作るべきではありません。

「男性の育休の啓発になった!」と言っている人たちは猛省するべきです。今回の一件は、議会制民主主義を軽視しても良い、という啓発にもなっているからです。前者を達成するための方法は無数に存在していますが、後者は国会議員自らが襟を正すことによって守られることです。

自党議員による議会軽視という由々しき問題に断固とした態度が取れない自民党の腰砕け

自分が歯がゆいと思うことは、自民党の大物議員がしっかりと若手議員を指導していないことです。全員が口で少し文句を言うだけの腰砕けな態度に終始しています。

議会人として人生を過ごしてきた方々は、色々な批判にさらされながらも、国会議員としての論理や矜持については当然に熟知されておられる方が多いものです。

しかし、参議院議員選挙が近く付いているため、大物議員が「若者議員に舐められた」結果として、国会議員に対する指導・教育を十分に行うことができない状況にあります。

自民党は当選2回の国会議員である宮崎さんを予算委員会の花形ポストにつけて育てていますが、議会制民主主義のプロセスを軽視する議員を育てる場所が与党の役割なのでしょうか。現在の自民党の空気感は極めて問題です。

本来であれば大物議員らが議会が何たるかを理解していない若手議員を一喝して終わるべき問題ですが、そのようなこともできない腰砕けの状況は残念でなりません。大物議員がビシッと言い切ればそれなりの支持もあると思うので頑張ってほしいです。

現在の自民党は、モンスターペアレント(男性国会議員の育休に賛成するメディア・有識者ら)に脅かされて、本会議場の中の問題児に手が付けられずに「学級崩壊」しているだけなのです。
 
スタンドプレーは「議会人としての範囲」で許されるべきであり「議会否定」は許されるべきではない

自らの政治的主張を国民に伝えるためにスタンドプレーを行うことは歓迎されるべきことです。しかし、国会議員がスタンドプレーを行う場合は、議会人としての範囲で許容されるべきであり、議会自体を否定する行動が許されるべきではありません。

宮崎議員にとっては自分が発言するわけでもないときに国会に出席していることは退屈なことなんだろうなと想像します。しかし、国会で行われている議論を聞いた上で自らが質問することも大事なことだと思います。

男性国会議員の育児休暇のルールを作るよりも先に、各党は必要最低限の議会制民主主義について教える仕組みを作るべきです。国会議員には、議会制民主主義を守る人々は自分たちしかいないのだ、という当たり前の矜持を持ってほしいものです。




このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr
yuyawatase at 13:06|PermalinkComments(0)

2015年12月24日

国会議員に「育児休暇」は本当に必要か?

a0006_001002


国会議員の「育児休暇(育休)」は本当に必要なのか?

国会議員の宮崎けんすけさんが育児休暇を取るということが話題になっています。これについて宮崎さんを応援する方が多いと思うのですが、一般人の育休と同じように考えることは間違っています。

国会議員は通常の会社員とは全く異なる労働環境にあるため、国民としては「新しい流れ!」ということで単純に歓迎すれば良いという話ではありません。

国会議員の労働環境・福利厚生環境とはどのようなものか?

国会議員の世紀の労働環境・福利厚生環境は下記の通り。

・国会出席は週3日程度(国会開催は9:00~17:00)
・年間・約4000万円の現金支給(給料、期末手当、文書交通通信滞在費、立法事務費)
・公設秘書2名、政策秘書1名などのスタッフの支給
・JR特殊乗車券、国内定期航空券の交付
・東京の一等地に議員宿舎の提供

ということになります。つまり、正規の仕事は週3日9時5時ででスタッフ3名も税金で供給されるというのが国会議員です。正直に申し上げて、およそ「育児休暇」が必要なほど忙しい仕事ではありません。

再就職(再選)と出世のための個人の政治活動が大半を占めているのではないか?

国会議員の忙しいと主張する仕事の大半は、地元の声を聴くという名目の再選に向けた政治活動です。東京に選挙区を持たない議員は「金帰火来」という金曜日に地元に帰り火曜日に東京に戻る生活が一般的です。

さらに、自民党であれば、党内の部会などの勉強会や各種団体との対応など、自分の勉強&党内意思決定&出世のために必要な「党務」をこなすことが求められます。

しかし、これらは自らの再選や党内出世のためのプロセスであり、国会議員として給料が支払われている本来の職務とは異なるものです。地元活動であれば地元有権者、党務であれば政党の幹事長と話して個別に了承を得れば良いだけの話であり、国会への出席を休む理由にはなりません。

つまり、公務員としての国会議員の仕事をこなした上で、自営業者としての政治活動家としての地元活動を減らし、なおかつ同業組合である政党の党務を欠席すれば負担は激減します。国会議員の仕事と自分個人の仕事を混同して考えていることに問題があります。

育児休暇自体は否定しないが、「国会議員」の仕事環境ならば育児休暇は不要

以上のことから、「国会議員」に育休は不要であると思います。社会全体として育児休暇は必要な制度だと思いますが、育児休暇は無条件に認められるべきではなく、その職務との見合いで本当に必要かどうかで判断されるべきものだと思います。

宮崎さんは、ご自身のブログで、

「しかし、次世代の日本のあり方と、女性が輝く社会を実現するための男性の支援を促すためにも一石を投じたいと考えました。勇気を振り絞り、またこの一歩が大きな道に繋がることを信じて前に進もうと決心しました。」

「※私はただ単に休暇を取りたいのではなく、育児をするライフスタイルを作り出すことを目的にしています。当然ですが毎日、私の事務所とも電話やメールで連絡を取り合いますし、地元の皆様の要望などを承る体制は整えます。」

と述べられています。軽薄な有識者らは表面的な判断で応援するかもしれませんが、国民に対して上から目線で啓蒙するような話ではありません。

国会議員の責任を放棄して、自分の政治活動についてはしっかりやります、とはどういうことでしょうか?国民に対して「俺も育児休暇をやるからお前ら見習えよ、ただし俺はお前に雇われたこと以外の別の仕事はやるけどな」という話とほぼ同義だからです。

国会議員以前に大人として当たり前の対応を社会に見せることのほうが重要である

宮崎さんの場合は予算委員会に所属されていますが、国会議員として自覚があるなら、開催日数・重要性度の観点から予算委員会の委員を今期は辞退するなど、自ら職務内容の調整を申し出ることも大人としてのケジメだと思います。(本会議に欠席届を毎回出すと報道されていますが、国会審議を軽視し過ぎだと思います)

最後に、この流れが地方議会にまで波及する可能性があることは論外としか言いようがありません。彼らの年間の議会への出席日数は100日前後であり、他の日は基本的に地元活動と党務しかありません。そもそも育児休暇は取るべき人が取るべきであり、それを取る必要が無い人は取らなくて良いです。

今回の一件で各政党の育休に関する姿勢が問われるという点では「地元有権者」「政党幹部」の判断としては妥当ですが、国民全体の奉仕者である国会議員としての仕事に限定すればナンセンスな議論です。

国会議員にはご自身の本来の仕事を見つめ直してほしいと思います。皆さんは国会議員である前に大人として最低限のケジメをつける姿を社会に見せるべきです。





このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr
yuyawatase at 15:00|PermalinkComments(0)