増田寛也

2016年07月28日

プレジデントの記事を誤報呼ばわりする中野区議の方へ


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区議さんの面白い記事を見つけたので紹介しようと思う

「増田県政と自殺率を結びつける記事は“誤報”だ --- 加藤 拓磨」

筆者がプレジデント誌に寄稿させて頂いた文章について「誤報」であるという恣意的な発表をされている区議会議員さんを見つけたので区議さんの御発言を少し訂正しておきたいと思います。

筆者が言いたいことは「見解が異なる」ということであり「誤報ではない」ということです。

まず誤報の定義を確認すると、デジタル大辞泉によると、

ご‐ほう【誤報】

まちがった知らせ。報道されたことが事実と違っていること。

とされています。区議さんも確認された通り、筆者が文章に掲載した統計に間違いはなく、同氏の言葉の使い方自体が誤報です。

さて、では筆者と区議さんで何が違うのかというと、統計データの解釈の違いです。この点については今回の区議さんのように様々な解釈の違いが出てきて意見が戦わされることは良いことだと思っています。

そこで、本稿では、筆者と区議さんの間の見解の違いが何故生まれるのか、ということについてまとめました。面白い議論だと思うので読んで頂いた方が自由に解釈をして頂ければ結構です。

政治家は「誰に対して結果責任を背負っているのか」という見解の相違について

筆者がプレジデント誌で指摘したことは「増田県政で自殺率が急上昇し、達増県政で自殺率の全国平均との差が縮まったという指摘」であり、県議会の議事録も増田県政当時の岩手県議会で自殺問題への対処が課題となっていた、ということに過ぎません。

実際、区議さんが「自殺死亡率の変化倍率の年次推移(岩手・全国)」を作成して改めて証明したように、どんなに数字を加工してみたところで、増田氏の在職中に自殺率が急増し、後任の達増県政においては全国平均と比べて自殺率が下がっている事実は動かしようがありません。むしろ、わざわざ1990年基準の比較表まで作って頂いて有り難い限りです。

その上で、政治家としての資質と責任を問う場合、上記の議論ですら的外れだと思います。政治家の仕事は「全国的に自殺率が高かったから、うちの自治体も自殺率が高くても問題なし」というものではないからです。

この理屈で済むなら「知事」は誰でも良いことになるでしょうね。良い点も悪い点も全部当時の社会のせいにしたら良いんじゃないですか、と思います。それなら、我々は何のために選挙を行わされているのか疑問です。

たとえば企業経営者が「日経平均が下がっているので我が社の株価も下がって当然です」と株主総会で述べたなら、株主から「では、経営者は代わってもらって結構です」という話になるだけのことです。

区議さんは統計の解釈は医師が健康診断を見ることと同じと述べていますが、「隣の病院の患者も亡くなっているので、うちの病院の患者も亡くなっても問題なし」という医者にはちょっと怖くてかかりたくないものです(笑)

当該地域の住民によって選ばれた首長は地域の有権者に対して責任を持っているのであり、その成果は相対評価ではなく「絶対評価」で判断されるべきだということが筆者の主張です。

区議さんは国土交通省の御出身、つまり増田さんの後輩に当たる方ですが、自らの政策の結果責任を背負わない役人気分が抜けないまま政治に携わられているのではないかと思います。

都知事候補に凡庸な成績の首長をわざわざ推薦した説明責任を果たしてほしい

したがって、全国平均と同様に岩手県の自殺率が上昇し、増田県政よりも達増県政のほうが全国平均との自殺率の差が少ないという記事に何も間違いはありませんし、区議さんが作成した図を見ても同じ結論しかでないと思います。

区議さんのご意見に百歩譲って「他自治体の自殺率も高かったから増田氏も問題なし」という理屈を採用したとしても、増田氏が「凡庸な手腕の知事だった」という理解になるのではないかと思います。

何がしたいのかさっぱり理解できませんし、東京都もいつまた不況が深刻化するか分かりませんので、その時のためにやはり増田氏はご遠慮願いたいものです。

増田氏を区議さんが自分で選んだわけではないと思いますが、東京都民は優秀な人材が東京都知事になってくれることを求めています。

せっかくなのであえてお聞きしたいのですが、「不況の時代のせいにしないとトラックレコードが悪かったことを言い訳できない」自治体経営者を東京都民にわざわざ推薦する理由は何でしょうか?自民党の人材ストックはそれほどまでに枯渇しているのか、と思わざるを得ません。

時間と労力を使って増田氏の凡庸さをアピールする暇があるなら、もっとポジティブな点を積極的に東京都民に伝えてほしいと思います。たとえば、増田氏なら事務事業評価などはしっかりやってくれそうですが、そういう点をPRしたらどうでしょうか?

最後に誤報ではないことをデータを用いて証明してくれた区議さんの実務力と努力に改めて称賛と御礼を申し上げたいと思います。人様の文章に批判にすらならない難癖つける前に、東京都民に是非ご自慢の統計力で増田県政の褒められる点を実証して頂きたいと思います。


 
本記事の内容は所属機関とは関係なく渡瀬個人の見識に基づくものです。取材依頼や講演依頼などはyuya.watase02@gmail.comまでお願いします。 


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2016年07月17日

<完結編>増田寛也「ファーストクラス利用は問題なかった」の嘘

増田官僚答弁
増田寛也氏のネット上に公開された酷すぎる「言い訳」集

増田寛也氏ファーストクラス利用、岩手県議会で取りやめ懇願されるも一切無視の過去

<質問者>

「言いたいことは、今この不況時代です。民間だったらボーナスはなくなって、給料は7割ぐらいになっているんです。たしか7割ぐらいになっているところもあります、ゼネコンとか大きいところは。そういう時代に、大きい会社で、自分の力で役職員がグリーン車とかファーストクラスに乗るのだったらいいんですけれども、県民の税金で、私も含めてですが、グリーン車とかファーストクラスに乗るのは、来年度からは何とかやめてもらいたいような感じがして今話をしているんですが、見解をお願いします。」

<答弁者>
「今、資料が届きましたのでお答えいたします。いわゆるグリーン料金につきましては、知事、副知事、出納長並びに議員の皆様及び議会選出の監査委員の内国旅行、国内旅行に支給されております。それからファーストクラス料金につきましては、知事並びに議長が外国旅行に際して航空機を利用した場合に支給されている実態でございます。」

<質問者>
「知事は公選で岩手県から1人しか出ないわけですので仕方ないとしても、以下の人は全員普通車でいいと思うんですが、その見解をよろしくお願いします。」

<答弁者>
「特別職の職員の方々のグリーン料金とファーストクラス料金の支給につきましては、この旅費制度全体が職務とか職責に応じた旅費を支給するという基本的な考え方で構成されておりますので、国あるいは東北各県の状況もおおむね同様でございますので、現行の制度で運用してまいりたいと考えております。」

上記のやり取りは、平成13年12月4日に、水上信宏・岩手県議会議員の質問と岩手県人事課長の質問に対する答弁です。勘違しないように再確認しますが、これは「東京都議会議事録」ではなく、増田寛也氏・岩手県知事在職時代の「岩手県議会会議録」です。

水上・岩手県議会議員は不況の中で県民の税金をグリーン車や航空機のファーストクラスに使用することを止めてほしいと懇願しています。しかし、それに対する岩手県庁は事務方からの冷たいNoの官僚答弁でした。

議員の質疑は問題視した知事職のファーストクラスについては渋々妥協しているとはいえ、増田寛也氏のファーストクラス利用が岩手県知事時代にも県議会で問題になっていた動かぬ証拠と言えるでしょう。

増田寛也氏が発表した「言い訳集」を読んでみた
 
筆者はファーストクラスの利用自体を問題視しているわけではなく、自分自身がファーストクラスを利用していたにも関わらず他者のファーストクラス利用を批判することに象徴される、増田寛也氏の変節ぶりを一貫して問題視してきました。

そして、舛添前知事がファーストクラス利用等の税金の使途について都議会で追及されたことが都知事辞職の要因の一つとなっているにも関わらず、過去の知事時代にファーストクラスを利用していた人物をワザワザ選んで推薦する都議会自民党の政治的な見識も合わせて問題視してきました。

増田寛也氏「ファーストクラス使いながら、他人の使用は批判」
<続報>増田寛也氏「ファーストクラスの座り心地」を熱弁

増田寛也氏は、ファーストクラス利用を含めた様々な問題がネット上で炎上すると、「皆様のご質問にお答えします」という言い訳集を発表しました。ほぼ全ての言い訳に突っ込みどころが満載のペーパーなのですが、あえて取り上げるなら、やはり岩手県知事時代のファーストクラスの利用についての言い訳でしょう。

Q岩手県知事時代のファーストクラスの利用について
 
「A都知事就任後はビジネスクラスを利用して参ります。なお、当時のファーストクラス使用も適正なルールに基づいておりましたが、都民の皆様のご負担を少しでも減らすのは公務を行う上での大前提であると考えております。」(増田寛也氏のネット上に公開された酷すぎる「言い訳」集

いかがでしたでしょうか。岩手県知事時代にファーストクラス利用をやめてほしい、と議員から懇願されて冷たくあしらった過去を棚に上げて「適切なルールに基づいておりました」と回答する人物の発言を信じるべきか、もはや改めて語るまでもないかと思います。

岩手県知事時代にファーストクラスを停止するためには、県議会議員の指摘を受けて知事の判断で自粛するか、または特別職給与条例の修正すれば良かっただけです。本当に改革派を自称する知事であったならば、自らが厳しく経費削減を行う中で我が身から見直すことは当然のことだったと思います。

言い訳集の「ルール上の問題ない」は官僚答弁でしかなく、増田氏は過去の首長としての対応を反省するべきであり、政治家としての基本的な責任感がないなら今からでも立候補を辞退する道もあるかと思います。

いい加減に「実務ができる」広報担当者を用意してください、お願いします。

ネット上で起きているファーストクラス利用問題が発覚した経緯は、僭越ながら筆者が最初に日経テレコンで探した岩手日報の記事をアゴラ上で紹介したことがきっかけになったものと思います。

その後、日本記者クラブの共同記者会見で増田氏がTBS記者にファーストクラス利用を糺された際、その反省の弁を述べることなく、珍妙な言い訳を披露したことで様々なネットメディアでまとめ記事が生産されて大炎上しました。

さらに、今回の「官僚答弁」をペーパーでサラッと発表して終わらせようとする姿勢、しかも自分自身の県議会での議事録で問題視された事実は無かったことにして、自らがファーストクラス利用規定を変更せずに、「ルールに基づいていたので問題ない」と発表できる神経を疑います。

問題の本質は「ファーストクラスに乗っていたこと」「ファーストクラスがルールに基いたものであること」ではなく、その場その場の立場によって都合が良い発言を繰り返す増田寛也氏の候補者としての信頼性にあるのです。

筆者が増田陣営に送る助言は「実務ができる」広報担当者を用意したらどうですか?ということです。何でダメな方向にキャッチボールを成立させてくるのか・・・。そもそも大前提として、都議会自民党は現場の実務に関心がある候補者も用意してくださいね。

以上です。都民の皆様には、メディア対応の初歩としての「裏取り」(しかも、自分の公式発言について)もできない候補者に実務力があるかどうかをしっかりと見極めて頂ければと思います。



憧れのファーストクラス
ファーストクラス取材チーム
宝島社
2015-03-18



本記事の内容は所属機関とは関係なく渡瀬個人の見識に基づくものです。取材依頼や講演依頼などはyuya.watase02@gmail.comまでお願いします。




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2016年07月14日

石原伸晃氏「偉い人が推薦してるから増田寛也は偉い」?

右を向く石原氏
(増田寛也氏の第一声で、全員で右を向いて演説を行っている模様)

石原伸晃氏「偉い人が推薦しているんだからお前らも応援しろ」ってか?

東京都知事選挙初日。増田寛也氏の第一声、与党幹部・首長のボスなどがズラズラと並んだものですね。

その中で自民党都連会長・石原伸晃氏は

「23区長会の皆様、市長会の皆様、町村会の皆様が、増田さんにかじ取りを頑張ってもらいたい、と言っていた。」(【東京都知事選】増田寛也 街頭第一声はこちら


というフレーズで、都民に対して増田寛也氏への支持を求めていました。

第一声に臨む陣容を見ると、「俺たち上級国民が推薦しているんだからお前らも支持しろ」と言わんばかりの態度で辟易します。

政治家の応援演説に大物議員を集めて応援させることは、余程の人気者でもない限り、都市部の一般有権者には逆効果だと感じています。偉い人が「右へ倣えしろ」と言っても東京都民は必ずそうなるとは限りません。

今回の選挙で支持者の統制に躍起になっている自民党としては、第一声に上級国民の皆様を雛壇に上げる踏み絵の意味合いもあるのでしょうが、オリンピック問題などで蚊帳の外に置かれ続けている下級国民としては気持ちが良い構図ではないと思います。

「出たい人より、出したい人!」、石原伸晃氏の日本史への無理解

ところで、石原伸晃氏の応援演説を聞いていて、筆者は一瞬耳を疑う言葉が使用されてることに気が付きました。それは応援演説の最後に言い放った「出たい人より、出したい人!」というフレーズです。

石原伸晃氏は「日本史に関する知識が無い」から同フレーズを使用されているのでしょう。なぜなら、「出たい人より、出したい人!」という言葉は、戦前の日本で「選挙粛正運動」という政治キャンペーンの中で生まれて、1942年の東条内閣の翼賛選挙のスローガンとなったものだからです。

「選挙粛正運動」は元々は選挙で腐敗した政党政治の刷新を望む人々によって始められましたが、残念なことに最終的には革新官僚の手に利用されて政党政治を事実上終わらせるために一役買うことになりました。要は翼賛化していく政治の流れに抵抗した気骨ある政党人を弾圧することに繋がった運動なんですね。

つまり、石原伸晃氏が堂々と述べた言葉は、「出たい人=腐敗している政党人」、「出したい人=政府が支持する清い人物」という位置づけで、選挙時の弾圧目的で使用されてきたセリフということになります。このような言葉を何も考えずに使用する段階で政党人としての見識を疑わざるを得ません。

上記で支持団体として紹介した「市長会」「町村長会」も大政翼賛会の一部を構成していた団体です。日本史の勉強くらいしてから応援演説を行うべきだと思いますし、仮に知っていたなら尚のこと歴史認識を疑います。

また、自民党議員の親族等にまで及ぶ締め付け文書が話題になりましたが、戦前にも家族ぐるみの動員体制の構築に利用された選挙粛正婦人聯合会という組織が選挙粛正運動の過程で作られたことも併せて指摘しておきます。(ちなみに、石原良純氏が事実上鳥越氏を支持していますので伸晃氏も除名対象?笑)

初日だよ!上級国民全員集合!で良いと思っているのか?


増田寛也氏は、第一声の中で「99%の中小企業の人たちの話に耳を傾ける」「働く現場で汗を流している一人ひとりに耳を傾ける」と述べています。

しかし、報道されている通りであれば、増田寛也氏は東京都知事選挙にあたって「区長会・市長会・町村長会と面談し」「都議会自民党の推薦を受けて」「公明党に推薦を受けた」だけです。

自民党の谷垣禎一幹事長、公明党の井上義久幹事長、石原伸晃経済再生担当相、丸川珠代環境相ら国会議員約40人や都議会議員らが集結した第一声はいったい誰のためのものでしょうか。

猪瀬・舛添と2代続けて不祥事で退陣した自公推薦候補者。失われた信頼の回復に本気で取り組むつもりがあるのでしょうか。現在、東京都知事選挙で問われていることは何か、もう一度見つめ直してほしいと思います。






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2016年07月13日

<続報>増田寛也氏「ファーストクラスの座り心地」を熱弁

ファーストクラスの角度
(共同記者会見でファーストクラスのシートの角度について熱弁する増田氏)

増田寛也氏「ファーストクラス使いながら、他人の使用は批判」続報・提供

前回のエントリー「増田寛也氏『ファーストクラス使いながら、他人の使用は批判』」はネット上で大きな反響を頂きました。しかし、同時に「お前の記事は虚構だから取り下げろ」「この記事の信ぴょう性が疑わしい」などのネガティブな声が筆者に対して寄せられたことも事実です。

しかし、2016年7月13日日本記者クラブ主催の共同記者会見で、一人の勇気ある記者の方が増田寛也氏に対して「岩手県知事時代のファーストクラス利用」について問いただしたことで、増田氏本人の口から改めて言質を取る形で調査内容の正しさが証明されることになりました。

ご興味がある方は上記の前回エントリーもご覧いただき、増田氏の言動の矛盾点および都議会自民党の推薦方針への疑問などを共有していただければと思います。

岩手県知事時代のファーストクラス使用を認めるも「反省の弁」は一切無し

今回の共同記者会見では、宇都宮・小池・鳥越・増田4氏が自らの政見及び政治姿勢について熱弁を振るいました。その中でTBS NEWS23の記者が増田寛也氏に対して政治とカネの文脈から岩手県知事時代のファーストクラス使用について問いただしました。

<記者>
「政治とカネの問題について、都民の批判を受け止める仕組みが足りないとおっしゃられましたが、岩手県知事時代にファーストクラスを利用した反省点を踏まえて、東京都知事になられた場合にご自身と都議会の税金の使途の公開方法について教えてください。」

<増田>
「岩手県知事時代にファーストクラスを利用しておりました。最近の航空機事情ではビジネスクラスでも横になれるようになりましたが、私が利用していた当時はファーストクラスでも斜めぐらいにまでしかなりませんでした。常にどのような利用方法をしているかを公開します。シートの状況が良くなってきたので、公職にある人でもビジネスクラスで対応できるのではないか。」

なお、増田寛也氏は上記の回答に続けて「当選した場合にはビジネスクラスを使いたい」とニヤケ顔で回答されていました。そして、「税金の使い方について都民の皆様に分かる仕組み、情報公開の仕組みをきちんと作りたい」と続けられています。

岩手県庁の借金を約2倍にしながらファーストクラスの豪華海外出張を恥じ入ることなく、ファーストクラスのシートの角度について熱弁する姿は筆者の軟な想像力を軽く上回るものでした。

共同記者会見における記者と増田氏のやり取りはこちら

「舛添・湯河原通い」の理由とほぼ一致、「舛添2号」の汚名を返上する気があるのか?

今回の東京都知事選挙が行われる元凶は、舛添都知事のファーストクラスを用いた豪華海外出張と週末の湯河原通いなどの「都知事として不適切な仕事ぶり」が都議会で追及されたことにあります。

そして、読者の皆様に思い出してほしいのですが、舛添・前知事「湯河原通い」の理由は、

「たまたま湯河原のお風呂は足を伸ばせるのです、広いですから」(2016年4月28日定例記者会見)

というものでした。この際、舛添・前知事の場合はユニットバスを利用した場合、人工関節の利用者には不便があるため、という理由が伴っていました。つまり、公用車で通うか否かは別として、身体の健康管理の面という意味では一定の理屈が立つものでした。

しかし、上記の通り増田寛也氏はファーストクラスの利用理由について、「シートが横にならなかったから」ということのみを述べており、自らが膨大な金額を積み上げた岩手県の借金を尻目に、岩手県知事自身はファーストクラスで「快適な」海外視察を続けていたことになります。

当初、舛添・前知事も「ファーストクラスの利用理由」は「到着後、すぐに仕事をするのに備え、完璧に寝て体調を整えるためだった」と述べていました。しかし、結局は舛添・前知事は都議会において「節減意識が足りなかった」と弁明させられており、彼には東京都知事という重責を担うに値しないという判断が下されることになりました。

筆者は、東京都という潤沢な資金を持つ自治体の長ですら節減意識を問われて辞職している状況で、その辞職に伴う選挙で岩手県の財政を赤字の底に突き落としながらファーストクラスを利用していた人物を推薦する都議会自民党の胆力には驚きを禁じえません。

増田氏が岩手県知事時代のファーストクラスの利用について何ら反省の弁を述べなかったように、都議会自民党は自らが推薦する候補者の身体検査(少なくとも過去のトラックレコード)の不十分さを何も反省していなかったということでしょう。

東京都知事選挙の事実上の争点は「信頼できる人間性」を有しているのか

筆者は「ファーストクラスに乗っていたか否か」ということ自体は、全体予算の中における金額から決定的に重要な問題ではないものと考えています。

しかし、一連の経緯に鑑み、今回の東京都知事選挙では「都民が納めた税金に対する姿勢」や「政治家としての言動の一致」などの「都民との信頼関係」を築いていける人物かということが問われていることは明白です。

東京都知事選挙に関して。与野党の極めて適当な候補者推薦の有様は目を疑うばかりであり、都政に関わる方々には政治姿勢を根本的に改めて頂くとともに、我々都民も東京都政などの地方自治についてもう少し関心を持って臨むべきだと痛感しています。



憧れのファーストクラス
ファーストクラス取材チーム
宝島社
2015-03-18


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名前も知らない候補者のために粛清される自民党員(涙)

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「増田寛也(ひろや)氏」以外の候補者(親族等含む)を応援した自民党議員は除名処分

上記の写真は自民党が東京都知事選挙に際して各級議員(親族等含む)に対して、党推薦の増田寛也(ひろや)氏以外の候補者を応援しない旨を明記した文書になります。

文言は非推薦候補者を応援した場合は、「除名等の処分の対象となる」と強い口調で語られており、自由民主党東京都支部連合会幹部の「増田寛也(ひろや)氏」への入れ込み方が半端ではないことが分かります。

TVなどでも取り上げられたことから「親族等含む」という人権侵害的な文言が話題となり、自民党東京都支部連合会の強権的な姿勢が批判の対象となりました。

筆者が出会った真夏の日の珍事「名前を本当に知らないの?事件」について

ところで、7月13日の昼に筆者はTwitter上で「ある珍事」に偶然に遭遇してしまいました。それは自由民主党千代田区幹事長及び23区区議会議員連絡協議会会長のTweetでした。

増田かずや1

筆者はこのツイートを偶然に発見してしまったため、親切心を発揮して名前の間違いを指摘しました。

増田かずや2

すると、先方が新たなツイートを返してくれましたが・・・、

増田かずや3
https://twitter.com/hshimazaki1

「!?」

いや、そこじゃないですよ。間違いは・・・、名前が「かずや」じゃなくて「ひろや」ですよ。。。しかも、老婆心ながらまだ選挙期間中ではないため、増田寛也(ひろや)氏は「候補」ではありません。

区議会の重鎮が名前も知らない候補者のために「除名処分」にするとは何事か

一般的に自民党議員さんたちは人間味がある暖かい人たちが多い印象があります。そして、おそらくこの方も笑顔を拝見させていただく限りでは実際に会って話したら「良いおじさん」なんだろうなと思います。

自分が許せないことは、そのような気の良い自民党の人たちに「名前も知らない」程度の候補者を推すことを求めて、あまつさえ歯向かうものは除名処分にするという都議会自民党の姿勢です。

10年以上前のことですが、筆者は学生時代に自民党議員の事務所で書生をしておりましたが、議員・秘書・支持者の方も含めて気の置けない素晴らしい人たちであったと記憶しています。(政策面はともかくとして)

それが現在では名前も知らない候補者を推薦するプロセスで内輪揉めを繰り返し、都民の皆様を無視した政争に明け暮れる有様は何たることでしょうか。このようないい加減な政党に堕したことが残念でなりません。

少なくとも区議会重鎮が名前が分かるくらいの選考プロセスを経て候補者を選んでほしいものです。筆者は既に自民党とはご縁が遠くなってから日が経ちますが、今回の東京都知事選挙に対する都議会自民党の姿勢には疑問を感じます。

自由民主党規律規約 前文

民主主義の要諦は、国民との信頼関係にある。わが党は、この理念を中心に据え、党活動を行っていくとともに、施政に対する信頼を確保するため、責任ある公党として、常に綱紀を厳正に保ち、信賞必罰を徹底し、政治倫理を確立する。そのため、党員一人ひとりに、政党人としての自覚を求め、かりそめにも、国民の信頼を裏切ることのないように、自らを厳しく律することを求める。」

「党紀」を持ち出すのあれば、規律規約の前文に恥じない候補者選定を行うべきであり、所属議員と親族などにおかしな縛りをかけず、当然に自民党員だけでなく東京都民が支持できる候補者を提示するべきです。少なくとも、自分の党所属議員が名前も知らないような人物を擁立することだけは止めていただきたい。





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2016年07月12日

増田寛也氏「東京都の外国人参政権の可能性」に言及する発言

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増田寛也氏、「岩手県で外国人地方参政権OK」に改めて言及

出馬会見での「韓国人学校への土地の提供を白紙にする」発言ばかりが先行し、肝心要の外国人地方参政権に関する増田寛也氏の見解に関する報道がほとんどありませんでした。

そこで、本記事では増田寛也氏が出馬会見で改めて示した「東京都で外国人地方参政権を実質的に認める発言」について言及していこうと思います。

増田寛也氏・東京都知事選挙記者会見(外国人参政権言及個所)

まず最初に確認すべきことは、増田氏は「岩手県知事をしていた際に岩手の『地域の声』を聞きながら外国人永住者の地方参政権に賛成」と改めて言及したことです。つまり、増田寛也氏は岩手県知事時代の判断は「地域の声」を聴いた上で「間違っていなかった」と主張しているわけです。

増田寛也の見解では、岩手県民の『地域の声』は外国人参政権OKなんだそうです。初耳だったんですが、現岩手県知事の「達増知事」も踏襲しているんでしょうか、この事実?そして、実際の岩手県民の皆様はいかがお考えでしょうか?

今回の記事のポイントは増田寛也氏が言及した『地域の声』とは何か?ということです。増田寛也氏が東京都で外国人参政権が実現されるかどうかは『地域の声』に関する定義が極めて重要になるからです。

増田寛也氏の外国人地方参政権OKの論理を再確認する

出馬会見の中では外国人地方参政権について、東京都知事選挙立候補にあたって見直すのか、と記者から糺されています。

<記者>
「岩手県の過去における議会発言は賛成だが、今は白紙ということで良いのか?」

<増田>
「東京都知事として『地域の声』を聴いて東京都としての在り方を慎重に考えていくべき」

・・・なるほど。現時点では『地域の声』を聴いて慎重に考えるということで、自民党の党是である「反対」ではないんですね。それでは、下記の岩手県議会会議録を参照し、増田寛也氏の『地域の声』を踏まえた外国人地方参政権の付与に関する論理構成を確認したいと思います。


<平成17年12月定例会(10月31日)に岩手県議会・決算特別委員会での、質問者・岩手県議会議員・佐藤正春氏に対する増田寛也・岩手県知事(当時)の正式な議会答弁>(出典はこちら

質問者(佐藤正春)
「 それから、先ほどの日韓の問題でございますが、韓国人の地方参政権には賛成しますか。反対しますか。どちらですか。」

答弁者(増田寛也)
「 日韓、それから永住外国人の地方参政権ですが、これは私は地方参政権を認めてしかるべしと考えております。地域にいろいろ貢献して、また税もきちっと納税をしていただいている皆さん方でありますので、私は、地方参政権をそういう方には認めるべきというような立場に立っているものでございます。

つまり、増田寛也氏にとって「岩手県知事時代の『地域の声』を聞くこと」は「地域貢献・納税」である旨が明確に述べられているわけです。これ以外の理由は何も言及されておりません。このことは極めて重い意味を持っているものと思われます。
 

増田寛也氏の論理「地域貢献・納税=外国人地方参政権OK」なら東京も当然OK

増田寛也氏は岩手県知事時代に地域の声を聴いた結果として、地域貢献・納税を行っている場合は外国人地方参政権にOKという結論を出しています。そして、東京都についても『地域の声』を聴くと意見を述べています。

さらに、出馬会見54:00前後から外国人参政権を認めるかどうかの基準として「外国人地方参政権はコミュニティに参加しているかどうか、『地域の声』を聴いて反映する」と改めて言及しています。(動画はこちらから

増田寛也氏は岩手県知事時代の判断の間違いを認めたわけでなく、むしろ岩手県知事時代と同じ表現である『地域の声』という言葉を使って判断基準を表現しています。この記者会見を見る限りでは「地域の声=コミュニティに参加している=地域貢献・納税」ということが論理的に成り立つものと思います。

この基準で外国人参政権の是非を判断する場合、永住外国人の方々は地域貢献も納税も行っていますので「東京都でも外国人地方参政権はOK」ということに当然なるわけです。増田寛也氏の都民に対する不誠実な回答、まさに「ここに極まれり」ですね。記者はこの点について糺すべきでしたが勉強不足で追及が極めて甘いものに終わりました。

参政権に関する問題を「各地方自治体のコミュニティに参加しているかどうか」で判断できるという同氏の見解は、時代の遥か先を行く地方分権論者と評することもできるでしょう(笑)

ちなみに、彼の見解は自民党の見解とは真っ向から反対の見解を示しています。

「外国人参政権付与法案 断固、反対します!」(自民党の主張「ここが論点」)https://www.jimin.jp/news/policy/recapture/130379.html

<税金を払っているのだから付与すべきだという間違い>
「外国人も税金を払っているのだから参政権を付与すべきだ、との意見をよく耳にします。
しかし、税金は地域で様々な行政サービスに使われており、納税しているから参政権を与えるべきとの直裁的な理由にはなりません。そうでなければ、日本人でも収入が少なくて税金を払っていない人には、選挙権を与えてはいけないということになってしまいます。」

引用終わり。  

それにしても、「岩手県の『地域の声』は外国人地方参政権OK」なんですね。自分はそのような話は聞いたことがありませんでしたので、増田寛也氏の出馬会見は非常に勉強になりました。今度岩手県の友人に聞いてみたいと思います(笑)



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2016年07月11日

増田寛也氏、外国人参政権賛成を記者に追及されるw

無題

記者に「外国人参政権に賛成した過去」を問われて言葉が詰まった増田氏

拙稿の第一報「増田寛也は岩手県知事時代に「外国人地方参政権OK」」を受けて、増田寛也氏が過去の議会答弁について記者から追及されることになりました。具体的な模様は下記のリンク先。

【東京都知事選挙】韓国大好きと評判の増田寛也、外国人参政権賛成かと質問されるwww

記者が6:53から「岩手県知事時代の議会答弁で外国人参政権に賛成していますが、自民党の方針とは異なると思うのですが」と質問し、増田氏が「当時の岩手県知事の時の話、国政国交の関係の変化を考えて見直すべきところは見直す」という発言をされています。 賛否は答えずに曖昧にして誤魔化した模様です。

この際なのではっきり申し上げましょう。変わったのは日韓関係ではなく「増田氏個人の立場」であると。そして、岩手県民に対して行った議会答弁(非常に重い)を簡単に変えることができる方は、「東京都議会で行った答弁」も簡単に翻すことでしょう。

そもそも「参政権に対する考え方が両国間の関係の変化で簡単に変わる」時点でトンデモ回答を行っているわけであり、都知事というよりも民主主義国の政治家としての常識を疑わざるを得ませんが・・・。

増田氏は何年何月何日まで「親韓国」の姿勢だったのかを検証する

筆者は外国人に対するヘイトに関しては興味がありません。しかし、これから東京都知事選挙に立候補しようという方が「議会答弁を糞ほどにも思っていない」という現実に非常に憤りを感じています。

平成17年12月定例会(10月31日)の岩手県議会での「外国人参政権賛成」の答弁から約10年間、増田氏は一体どのタイミングで「親韓姿勢」を転向したのでしょうか。

増田氏が韓国との関係で問われるべき政策は「日韓グリッド構想」です。これは日本と韓国で電力の融通を行うことを目的とした政策ですが、これを提唱していた当時は「生活の根幹である電力を預けられる」ほどに韓国との関係が良好だと認識されていたものと思います。

増田氏は直近のガスエネルギー新聞(2013年9月23日)で下記のように日韓国際送電網に言及しています。

「新しい共同調達」を提言、LNG調達戦略など議論/第4回基本政策分科会

「増田寛也・野村総合研究所顧問は「アジアレベルの大きなプランを日本が主導していくことがあってもいい」と発言。日韓・日露の国際送電網やガスパイプラインの具体化によって新たな市場を形成していくべきだと述べた。」

以上引用終わり。

つまり、平成25年(2013年)9月23日までは「電力を融通しても良いくらい仲が良い国」と認識していたわけです。それから僅か2年半ちょっとの間に「意見が180%変わった」わけですから、「岩手県知事時代と韓国との国交が変わった」というのは言い訳が過ぎるのではないでしょうか。

その間に戦争でも起きたんでしょうか?むしろ、安倍政権が韓国側に慰安婦問題で妥協したようにしか見えないんですが、それが気に入らないってことですか(笑)

議会答弁に「信念」が無い政治家を信用できないことは当たり前だ

筆者は自らの政治的立場が変化したことで発言がコロコロ変わる政治家は信用できないと思います。まして、「正式な議会答弁」を「あの時は違ったんだよねー」という軽いノリで変更できる政治家など、一体何を信用すれば良いのでしょうか?

ちなみに、過去に増田氏自身がファーストクラスをガンガン利用しながら、自らの立場が変わった途端に他人のファーストクラス利用を強烈にバッシングしている記事は下記を参照のこと。

増田寛也氏「ファーストクラス使いながら、他人の使用は批判」

議会答弁は有権者・納税者の代表である議員の質問に対する答弁であり、それを軽視する人物に東京都知事を担う資質は無いものと思われます。まして、それが「参政権」という民主主義の根幹に関わる内容であれば尚更です。都民の皆様に置かれましては賢明な判断を行うことが望まれます。





本記事の内容は所属機関とは関係なく渡瀬個人の見識に基づくものです。取材依頼や講演依頼などはyuya.watase02@gmail.comまでお願いします。



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増田寛也氏「ファーストクラス使いながら、他人の使用は批判」

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(NNNから引用)

増田寛也氏、岩手県知事時代は「ファーストクラス」を愛用していた

本日は出馬記者会見ということで、報道各社の記者の皆様に是非とも質問してほしいネタをまとめました。その質問ネタとは「増田さんは岩手県知事時代はファーストクラスをご利用されていたんですか?」というものです。

今回の一連の舛添辞任劇の発端は舛添さんのファーストクラスを利用した豪華海外視察が都議会で追及されたことでした。そのため、東京都よりも何倍も規模が小さい岩手県知事にもかかわらず、知事時代にファーストクラスを利用している人物を都議会自民党が都知事に推薦しようとしていたらシュールな冗談ですよね。では、実際のところはどうだったのかを検証してみましょう。

下記の「岩手日報(2016年5月17日朝刊)」にそのまま回答が載ってました(笑)

<岩手日報>
「ファーストクラス 達増知事が自粛へ 海外出張で見直し」
 達増知事は16日の記者会見で、海外出張の渡航について「ファーストクラスを使わない方向で見直したい」と述べた。欧米出張時に飛行機のファーストクラスを過去5回利用したが、他県の事例も参考に今後は自粛する考えを示した。
 
達増知事は任期中に計23回の海外出張を行い、うち復路で1回、往復で2回ファーストクラスを利用。出張費が最も高かったのは、復路でファーストクラスを利用した2013年8月の南北アメリカ訪問で、16日間の渡航と宿泊費が383万円だった。
 
 達増知事は「旅程の策定は規則に従い、その都度判断し決めている」とし、「全国の多くの知事がファーストクラスを使わず節約しているのは参考にしなければならない」と述べた。

旅費法を準用した県の特別職給与条例は、知事のファーストクラス利用を認めている。政治家の海外出張を巡っては、東京都の舛添要一知事がファーストクラスやスイートルームを使用し「高額過ぎる」と批判が集まっている。増田寛也前知事も海外出張の際にファーストクラスを利用していた。

以上、引用終わり。

筆者自身も一瞬目の錯覚かなと思いましたが、増田寛也氏も「岩手県知事はトップリーダーだと思い込んでファーストクラスを使っていた」ようです。ちなみに、上記の記事は日経テレコンで検索すると出てくるのですが、何故か現在の岩手日報のネットで無料で読める記事では「増田前知事のことは触れていない」記事になっています(笑)

さて、こうなってくると、都議会自民党の候補者選定はいよいよ「頭と目は大丈夫か?」というレベルに突入してきましたね。記者の皆さんは本日の記者会見で「岩手県知事時代にファーストクラス利用してましたか?」という質問をしてほしいものです。前知事の首を取ったメディアの皆様にはその質問を行う義務があると思います。

増田寛也氏、他人のファーストクラスの利用については徹底批判

ところで、東京都知事に立候補する以上、増田寛也氏には更なる説明責任を果たしてもらう必要があります。それは自分自身はファーストクラスを使った過去を持ちながら「改革派のふり」をして「他人のファーストクラスを糾弾してきたこと」についてです。

(増田寛也の目)自治体の事業仕分け地方分権を迫る武器に(朝日新聞2009年12月22日)

「増田 国の事業仕分けの評価=「光と影」の「光」から言えば、今まで密室でやっていた予算編成の一過程が、公開されたことだ。予算は多様な観点から見なくてはいけないことが国民に伝わった。民主党政権が標榜(ひょうぼう)する政治スタイルを見せた。天下りの問題に象徴されるように、役人同士でやっていた時代には削減できなかった限界を乗り越えた。ノーベル賞科学者が反論したが、必ずしも賛同を受けなかった。JICA(国際協力機構)予算や外務省職員の給料、ファーストクラスを使っていることまで洗いざらい出てきた。

「増田 今までは、農業や建設業などの力の強い圧力団体とこれに結び付いている族議員=「影」の世界に通じる言葉さえ発していれば、予算は獲得できた。「隠語」で通じた。これからは、国民に対して語りかけないと予算の正当性が説明できない。訴える相手が内輪から国民に変わった。

以上引用終わり。

もはや自分の目を疑うことをやめて「人生を賭けたギャグなのではないかとすら疑う状況」ですね。舛添さんは少なくとも「ファーストクラスを使用する意義」について語っていましたが、増田寛也氏は自分を棚に上げて他人を糾弾する「舛添を上回るセコさ」を発揮しています。それとも、岩手県知事はトップリーダーだから良いんでしょうか(笑)

しかも、今回の東京都知事選挙立候補までの「都民に全く説明責任が果たされない」プロセスなんて、完全に内輪の隠語ではないですか?この点についても是非出馬会見で記者の皆様には追及してほしいものです。

「自分に甘く他人に厳しい」性格の増田寛也氏は舛添以下の可能性

ちなみに、直近では増田寛也氏は舛添さんが湯河原に帰って東京都内にいなかったことを批判していました。

「舛添都知事 集まる批判 高額な海外出張費 毎週末の別荘通い」(読売新聞2016年5月9日)

■都庁から100キロ
 舛添知事が、ほぼ毎週末、都庁から約100キロ離れた神奈川県湯河原町の別荘で過ごすことへの批判も集まる。舛添知事は、「翌週の準備や資料整理などをして過ごす。緊急連絡体制が整っており、危機管理上も問題ない」と説明する。
 公務後に別荘に行く場合や、別荘から直接公務先に向かう場合は公用車を使い、4月11日までの1年間に計48回、使用した。知事の公用車使用を巡っては、石原氏が知事時代、別荘への移動で使用したことの是非が訴訟で争われ「交通手段、連絡体制の確保などの観点から妥当」との司法判断が出ている。
 しかし、舛添知事は頻度が高く、元岩手県知事の増田寛也氏は「毎週末は多すぎる。公私をきちんと峻別(しゅんべつ)し、公用車の使用も控えるべきだ」と指摘。危機管理の点も「知事がすぐに登庁できない確率が高まる」と問題視している。

・・・立派な発言ですね。では、実際の増田寛也氏の岩手県知事時代のトラックレコードはどうだったのでしょうか?以下、平成16年3月9日の岩手県議会議事録を参照し、県外への視察日数が多すぎる旨を追及された証拠を提示しておきます。

<以下会議録から引用>
斎藤信議員
「知事の県外出張について、実態について聞きます。県外、県内、海外と、その状況はどうでしょうか。」

増田寛也
「私の出張の日数の問い合わせでございますけれども、今年度の数字で申し上げますと、2月末現在まででございますけれども、この中で県外出張が81日、県内出張が66日、それから海外出張が24日という数字になっております。」

斎藤信議員
「実際、結局171日出張していることになるんですね。私は、東京に行っているより、児童虐待とか県内の本当に深刻な問題をしっかり知事の目で見ていただきたい、そういう仕事をしていただきたい。終わります。」

県外出張と海外出張の合計が105日という状況だったわけですが、たしか舛添さんのことを「危機管理の点から問題で知事がすぐに登庁できない確率が高まる」と批判していた人の名前も増田寛也氏だったように思います。同姓同名の別の誰かでしょうか?増田氏の任期中に東北大震災が起きなかっただけのことであり、彼の海外出張中に震災が発生していたなら史上最悪の知事として名前を残したと思います。

「できる人間(改革派)に見られるためには、できる人間(改革派)としてふるまうことが大事」

上記の通り、増田寛也氏は「自分自身がやってきたこと」を「他人もやることは許せない」ようです。ただし、改革派のような発言は繰り返して他人を批判していますが、物凄いブーメランぶりで驚きを禁じ得ません。

まさに「できる人間に見られるためにはできる人間としてふるまうことが大事」という格言を地で行く有様であります。自分と周囲のお友達で「実務派・改革派」と言い続ければ、実務や改革の実際のトラックレコードとは関係なく、「実務派・改革派」になれてしまう「お友だち政治の象徴」のような存在だと言えるでしょう。

増田寛也氏については少し調べただけでも湯水の如く様々な問題が出てきますが、今回はこの辺りにしておきたいと思います。最期になりますが、大事なことなのでもう一回だけ、この場で述べさせてもらいます。

本日は出馬記者会見なのでメディアの皆様は下記の点について増田寛也氏の政見をしっかりと糺してください。

①増田寛也氏は岩手県知事時代にファーストクラスを利用していたのか
②増田寛也氏は岩手県知事時代の県外出張の多さについて問題だと思っているのか
③増田寛也氏は今回の擁立プロセスを自らが批判していた「内輪の隠語」だと思わないのか

以上です。増田寛也氏に関する現在までの疑問点をまとめた拙稿は下記の通り。興味がある人はそちらも参照してみてください。きっと有権者を心の底から舐めてるんだろうなと感じますから。

(1)増田寛也「公共事業で借金倍増1兆円の過去」
(2)増田寛也は岩手県知事時代に「外国人地方参政権OK」
(3)増田寛也・岩手県知事時代の後援会はどんな人達だったのか






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2016年07月06日

増田寛也・岩手県知事時代の後援会はどんな人達だったのか

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(出典FNN)

任期3期目に質問された後援会幹部の立場と県庁の補助金・委託事業の関係

本日は筆者の主観を出来る限り混ぜず、増田寛也知事(当時)と佐藤正春・県議会議員の岩手県議会でのやり取り及びそれに伴う事実について紹介していきます。(平成15年6月定例会 第3回岩手県議会定例会 会議録)

<佐藤正春>
「選挙の母体となった後援会のメンバーを見ると、かつて第1回の選挙で必死になって知事を担ぎ上げた建設業界グループ1社も、1人も入っておりません。なぜですか。土建王国の知事と言われるのをまだ嫌っているのですか。あなたを熱烈に応援したところの高弥、丸伊、丸協などは皆つぶれました。再建中のところもございますが、今ごろ歯ぎしりをしているのではございませんか。知事、心の痛みは感じませんか。きちんとお答えを願います。」

「県予算、公共工事とかかわりのある業者が後援会のメンバーであるというとげいぶんが悪いと言うならば――外聞ですよ――ここに平成13年度の増田寛也の政治団体の収支報告書がございます。これによりますと後援会連合会長の大堀勉さんは岩手医大の理事長であり、県では毎年4、000万円から5、000万円研究費、補助金を出しております。県費と利害関係にあるんです。

「幹事長をやっておるところの高塚猛氏は、この人は相当金もうけの上手な人らしくて過去にもいろいろとうわさのあった人でございます。岩手ホテル&リゾートの代表として、みずから経営しているホテルばかりを利用しております。余りありていなのでことしの3月31日にはやめさせられております。支出の内容を見ると、政治活動費の中身で会場費に294万9、208円、県政報告会会場費242万822円、鈴木稔氏政治資金パーティー会場費――この人はどこの政治家か私は存じ上げませんが――136万8、333円、SS会会場費276万738円となっております。知事は、高塚猛氏の経営するホテルがよほど気に入っているのか、または高塚幹事長が増田知事を大いに利用しているのか存じませんが、これはかなり臭い仲でございますね。」

「また柴田義春事務局長が社長であるところの第一商事は、平成11年度から13年度までは県庁舎の清掃事業をやっており、15年度は岩手県ビル管理事業協同組合が受託しておりますが、柴田氏は副理事長として実質的に切り盛りをしているのが現状です。この協同組合は隠れみのにすぎない。内部の人が言っていることを御存じですか。もちろん法的、手続的には問題はございませんが、これでは土建王国と言われるよりもっとあじゃらじゃありませんか。乱暴じゃありませんか。隠れみの王国と言われても過言ではございません。今後、県民は関心を持って注意深く監視をしていきたいと、こう思っております。」

(1)後援会連合会会長が県庁からの補助金支給先機関の長であること、(2)事務局長が県庁の事実上の清掃事業の委託先事業者であること、などが追及されています。後援会幹事長については、非常に有能な経営者の方だったようですが、その後は強制猥褻罪を起こして有罪にもなった方です。ちなみに、同幹事長の著作は「抱擁力―なぜあの人には「初対面のキス」を許すのか」という書籍名です。

なお、議事録を読む限りでは、当選1期目に建設会社から応援を受け、知事就任後に巨額の公共事業を行った増田氏ですが、3期目は大幅な歳出カットを実行した関係もあったのか、当選1期目に一生懸命応援したとされる建設会社が全面排除されていたようです。

増田寛也「個人の判断であり、行政上のかかわり・判断は明確に峻別」と主張

佐藤正春議員の質問について、増田寛也氏は下記の通り答弁しています。

<増田寛也氏>
「それから、後援会の関係でございますが、後援会の構成ですけれども、これは、その方の職業あるいはそのバックの業界がどうのこうのということではなくて、それぞれ個人の判断で加入をしていただいているというものでございますので、建設業界が入っていないというのはどういうことかということでございますが、そのほかも含めて、すべて個人の立場ということでございます。それから、その中のメンバーとの関係でございますが、特に会長、幹事長、事務局長の名前がございましたけれども、そうした役職にある皆さん方、それとあと行政上のかかわりというのは、また特に行政上の判断というのははっきりと峻別をされているものでございまして、また、そうした皆さん方、後援会の役員に就任をしておりますけれども、そうしたことが県行政に判断を与えるとかといったことは全くないと。当然、私もそういうことを十分に考えて行政を進めておりますので、はっきり峻別をされていると、こういうふうに認識をしております。」

ということです。増田寛也氏によると、後援会には個人の判断で加入しており、行政上のかかわり・判断については明確に峻別されているとのことです。

今回の記事は公人でも言論人でもない方のお名前を取り上げておりますので、あくまでも県議会議事録という公文書の内容紹介という文脈で記事にさせて頂きました。

岩手県知事時代にどのような方が後援会幹部だったのかということは、東京都知事選挙出馬報道がある中で都民にとって増田氏の人となりを知る有益な情報だと思います。後援会幹部の所属を見れば政治家は大体どのような人物か分かります。何を言っているかではなく、誰と居るのか、それが政治家のメルクマールです。

上記の後援会人事と県庁の関係は法律上は適法なものであり、増田寛也氏の答弁を疑うわけではありません。このような追及を受けたこと自体について、読者の皆様には道義上適切かどうかをご自身でご判断いただければと思います。








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増田寛也は岩手県知事時代に「外国人地方参政権OK」を明言

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増田寛也氏は岩手県知事時代に外国人地方参政権OKを明言している

質問者
「 それから、先ほどの日韓の問題でございますが、韓国人の地方参政権には賛成しますか。反対しますか。どちらですか。」

答弁者
「 日韓、それから永住外国人の地方参政権ですが、これは私は地方参政権を認めてしかるべしと考えております。地域にいろいろ貢献して、また税もきちっと納税をしていただいている皆さん方でありますので、私は、地方参政権をそういう方には認めるべきというような立場に立っているものでございます。」

上記のやり取りは、 平成17年12月定例会(10月31日)に岩て県議会・決算特別委員会での、質問者・岩手県議会議員・佐藤正春氏に対する増田寛也・岩手県知事(当時)の正式な議会答弁です。

ネット上では日韓グリッド構想などが批判されているわけですが、それどこかバリバリの親韓派なわけです。筆者はあまりヘイトの類には興味がないのですが、今回は増田氏を都議会・自民党が推薦するということでちょっとそれは無いんじゃないの?と思うので調べてみた次第。

自民党は外国人地方参政権に堂々と反対していますが・・・(笑)


「外国人参政権付与法案 断固、反対します!」(自民党の主張「ここが論点」)https://www.jimin.jp/news/policy/recapture/130379.html

自民党は党是として堂々と外国人地方参政権に反対していますね(笑)「日本を崩壊へと導く「天下の悪法」です。」とまで明言していますが、貴方たちが推薦しようとしている「増田寛也」氏は「天下の悪法」とやらに賛成していますが、それで良いんでしょうか?

外国人参政権について民主党(当時)を引き合いに出して、「この法案は、マニフェストには一言も触れられておらず、選挙ではひた隠しにされてきたものです。」としていますが、都議会自民党の推薦を受けるであろう「増田寛也」氏のマニフェストにも「当然、外国人地方参政権OK」って書くつもりですよね?と素朴な疑問を感じます。

参政権の考え方すら異なる候補者を推薦するいい加減な候補者選考を見直せ

少なくとも民主主義の根幹である参政権の範囲について、増田寛也氏と自民党の間には大きな隔たりがあるようですが、どうするつもりなのでしょうか?

仮に東京都知事に当選したとして、都議会議員から同じ質問されたときに「岩手県知事時代は嘘ついてました」と答弁するつもりでしょうか。それとも「自民党の党是と真逆の答弁をすることを容認する」のでしょうか。だったら、自民党の推薦って何なんでしょうか?と疑問が尽きないわけです。

東京都知事という要職につこうという候補者を推薦する際の選考プロセスがあまりにいい加減ではないでしょうか?少なくとも都議会自民党は「参政権」に関する考え方くらいは同じ候補者を選ぶべきだと思いますし、「過去の議会答弁くらい調べましょうね」と思います。

増田寛也氏を推薦する際に外国人地方参政権の是非を考慮したかについて説明責任を果たすべきです。



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