党紀
2016年07月13日
名前も知らない候補者のために粛清される自民党員(涙)
「増田寛也(ひろや)氏」以外の候補者(親族等含む)を応援した自民党議員は除名処分
上記の写真は自民党が東京都知事選挙に際して各級議員(親族等含む)に対して、党推薦の増田寛也(ひろや)氏以外の候補者を応援しない旨を明記した文書になります。
文言は非推薦候補者を応援した場合は、「除名等の処分の対象となる」と強い口調で語られており、自由民主党東京都支部連合会幹部の「増田寛也(ひろや)氏」への入れ込み方が半端ではないことが分かります。
TVなどでも取り上げられたことから「親族等含む」という人権侵害的な文言が話題となり、自民党東京都支部連合会の強権的な姿勢が批判の対象となりました。
筆者が出会った真夏の日の珍事「名前を本当に知らないの?事件」について
ところで、7月13日の昼に筆者はTwitter上で「ある珍事」に偶然に遭遇してしまいました。それは自由民主党千代田区幹事長及び23区区議会議員連絡協議会会長のTweetでした。
筆者はこのツイートを偶然に発見してしまったため、親切心を発揮して名前の間違いを指摘しました。
すると、先方が新たなツイートを返してくれましたが・・・、
https://twitter.com/hshimazaki1
「!?」
いや、そこじゃないですよ。間違いは・・・、名前が「かずや」じゃなくて「ひろや」ですよ。。。しかも、老婆心ながらまだ選挙期間中ではないため、増田寛也(ひろや)氏は「候補」ではありません。
区議会の重鎮が名前も知らない候補者のために「除名処分」にするとは何事か
一般的に自民党議員さんたちは人間味がある暖かい人たちが多い印象があります。そして、おそらくこの方も笑顔を拝見させていただく限りでは実際に会って話したら「良いおじさん」なんだろうなと思います。
自分が許せないことは、そのような気の良い自民党の人たちに「名前も知らない」程度の候補者を推すことを求めて、あまつさえ歯向かうものは除名処分にするという都議会自民党の姿勢です。
10年以上前のことですが、筆者は学生時代に自民党議員の事務所で書生をしておりましたが、議員・秘書・支持者の方も含めて気の置けない素晴らしい人たちであったと記憶しています。(政策面はともかくとして)
それが現在では名前も知らない候補者を推薦するプロセスで内輪揉めを繰り返し、都民の皆様を無視した政争に明け暮れる有様は何たることでしょうか。このようないい加減な政党に堕したことが残念でなりません。
少なくとも区議会重鎮が名前が分かるくらいの選考プロセスを経て候補者を選んでほしいものです。筆者は既に自民党とはご縁が遠くなってから日が経ちますが、今回の東京都知事選挙に対する都議会自民党の姿勢には疑問を感じます。
自由民主党規律規約 前文
「民主主義の要諦は、国民との信頼関係にある。わが党は、この理念を中心に据え、党活動を行っていくとともに、施政に対する信頼を確保するため、責任ある公党として、常に綱紀を厳正に保ち、信賞必罰を徹底し、政治倫理を確立する。そのため、党員一人ひとりに、政党人としての自覚を求め、かりそめにも、国民の信頼を裏切ることのないように、自らを厳しく律することを求める。」
「党紀」を持ち出すのあれば、規律規約の前文に恥じない候補者選定を行うべきであり、所属議員と親族などにおかしな縛りをかけず、当然に自民党員だけでなく東京都民が支持できる候補者を提示するべきです。少なくとも、自分の党所属議員が名前も知らないような人物を擁立することだけは止めていただきたい。
本記事の内容は所属機関とは関係なく渡瀬個人の見識に基づくものです。取材依頼や講演依頼などはyuya.watase02@gmail.comまでお願いします。
yuyawatase at 16:50|Permalink│Comments(0)