中野区

2016年07月31日

加藤たくま区議の「誤報」に関する謝罪要求

無題
(申し訳ありませんが、どう見ても加藤区議は統計上の意味が認められない分析結果を断言されています。)

加藤区議の「公開質問状」に対する丁寧なご回答に御礼申し上げます。こちらの質問事項に対する貴殿の回答内容について再回答及び正式な謝罪を要求させて頂きます。(筆者の質問内容加藤区議の御回答

筆者が回答を求めた点は下記の4点となります。ご回答頂けた点と未回答の点について確認させて頂きます。

(1)1990年の自殺率を測定する基準とした合理的根拠は何か
(2)1995年(増田県政開始年)の自殺率を測定する基準とした場合に上記の主張を維持するのか

筆者がこの2つの質問を通じて、加藤区議が設定した1990年という基準年を変更した場合に貴殿の主張である「①増田岩手県政下(1995~2005年)において、自殺率は低下傾向にある。」と「②岩手県は全国よりも自殺を抑制している。」の2点の主張を維持するのかを質問させて頂きました。

貴殿のそれに対する回答は、増田知事在任期間のサンプル数が少ないために「統計解析手法を使うことでの有意差の議論には疑問があるために、視覚的な感覚で論じざるを得ませんでした。」と認められたように、上記の主張は統計的に意味を為さないものであることをお認めになられたものと理解しております。つまり、見た目でギャップが一番大きくなる年度をあえて選ばれたと思われても仕方ありません。

貴殿は「私は工学博士として、データをまともに分析もせずに世に出し、間違った印象を与えることは絶対に許さない。」と主張されています。博士論文も拝読させていただきましたが、サンプルが少ないから「見た目の思い込み」で判断して良いという指導は中央大学大学院理工学科で所属されていた山田研究室でもおそらく認めておられないかと思います。

(3)元の統計データを故意に操作したグラフを用いた記事を公人である区議会議員が選挙期間中に公開した政治責任をどう取るのか

上記の回答と関連してくるのですが、①増田岩手県政下(1995~2005年)において、自殺率は低下傾向にある。」と「②岩手県は全国よりも自殺を抑制している。」という主張が意味をなさないことを事前に知りながら、それを統計上意味があるかのように工学博士の肩書を提示した上で公職である区議会議員として述べられたことは非常に遺憾です。

筆者は貴殿が博士号取得者でもなく区議会議員でもない方ならこれほど問題視しようとは考えていません。しかし、残念ながら、貴殿はその両方の肩書を提示した上でご意見を述べておられました。

したがって、選挙期間中に故意に作られたグラフで統計上意味のない記述であることを知りながら、真実性があるように披露したことは虚偽の情報を公開した疑いがあると思われても仕方がないと思います。

貴殿の上記の点についての政治責任に関する回答が無く、無責任な政治姿勢を示されたことについて非常に残念に思います。

(4) 中央大学大学院理工学研究科での博士号取得時までに「統計学」の単位を取得したことがあるのか

この点についてもご回答がありませんでした。ただし、統計学の単位を取得する際に統計分析を「視覚的な感覚」で論じて良いとすることは有り得ないものと思います。ちなみに、t検定程度は常識なので説明は不要です。

(5)「誤報という信念」という思い込みによる批判ついて謝罪を要求します。

上記の通り元々1990年基準のグラフを基にした統計上の意味が認められない分析を提示し、記事中の記載事実を「誤報」としたことについて加藤区議の謝罪を要求いたします。

そもそも、「誤報かどうか」は信念とは何ら関係が無いものです。筆者も加藤区議の政治的な御立場、そして街頭演説などで日々お忙しい中でついエキサイトされてしまったことも理解しております。

そのため、筆者としては難しいことは求めていません。統計上の意味が認められないデータで他者の文章を誤報と断定したことについて簡単に謝罪して頂ければそれで構いせん。よろしくお願いいたします。

最後になりますが、政治は絶対評価の結果責任であり、知事として自殺対策に十分な成果を残せず、岩手県政で自ら命を絶たなければならなかった人を数多く出してしまったこと自体、お人柄の良さそうな増田候補にとっても痛恨の極みだと思います。そのため、増田候補が都知事になられることがあれば、隣県である秋田県で当時実務的に始まっていた先駆的な取り組みを参考とし、岩手県政での経験も活かして、東京都政においても万全の自殺対策を打って欲しいと切に願っております。



本記事の内容は所属機関とは関係なく渡瀬個人の見識に基づくものです。取材依頼や講演依頼などはyuya.watase02@gmail.comまでお願いします。


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yuyawatase at 02:00|PermalinkComments(0)

2016年07月30日

<公開質問状>本当に工学博士?増田・自殺率のグラフを並べてみた(笑)

さて、今回の記事は中野区の加藤拓磨区議がどのような統計的な操作によって読者をミスリーディングしたのか、ということを論証し、加藤区議本人にご自身が投稿した記事内容の妥当性について回答を願うものです。

まず、加藤拓磨区議が作成した自殺率(全国平均・岩手県)の統計グラフは下記の1990年の自殺率を基準としたグラフです。このグラフを用いて、加藤氏は下記の2点を主張しています。(元記事はこちら

①増田岩手県政下(1995~2005年)において、自殺率は低下傾向にある。
②岩手県は全国よりも自殺を抑制している。

1990年基準


しかし、これは基準年を1990年に設定するという恣意的な設定を用いた統計上の操作の結果に過ぎないと明確に申し上げておきます。

下記のグラフは1995年基準、つまり増田県政が始まった年を基準とした自殺率の推移です。これを見れば分かるように「全国平均よりも自殺率を抑制した」という事実は確認できなくなります。

1995年基準


では、増田県政が終了した2006年度を基準とした場合はどうでしょうか。やはり増田県政が自殺率を全国平均と比べて抑制したといえるものではありません。

2006年基準

増田県政よりも遥かに遡った1982年を基準にした場合、増田県政下では自殺率が全国平均と比べて随分高くなっているように見えます。

1982年基準

上記の通り、基準年を恣意的に操作したグラフを用いることで、操作者にとって幾らでも都合よく編集できることが明らかになったものと思います。

中野区の加藤区議が行われたことは1990年という何の根拠性も無い時間軸を基準として設定し、自分自身にとって最も都合が良いグラフを作って発表したに過ぎません。

以上の結果を見れば、加藤区議が主張する1990年基準のグラフを用いた、

①増田岩手県政下(1995~2005年)において、自殺率は低下傾向にある。
②岩手県は全国よりも自殺を抑制している。

の2つの主張は、統計的な見せ方の歪曲の上に成り立ったものに過ぎないということが言えます。(①については1990年基準のグラフですら論証不能)そこで、本記事では加藤区議に公開質問状として下記の4点の回答を要求します。

(1)1990年の自殺率を測定する基準とした合理的根拠は何か
(2)1995年(増田県政開始年)の自殺率を測定する基準とした場合に上記の主張を維持するのか
(3)元の統計データを故意に操作したグラフを用いた記事を公人である区議会議員が選挙期間中に公開した政治責任をどう取るのか
(4)中央大学大学院理工学研究科での博士号取得時までに「統計学」の単位を取得したことがあるのか

以上の点につきまして、公開質問とさせて頂きます。そして、回答期日は2016年7月30日中とさせていただきます。1990年を選んだ合理的根拠を提示していただくだけの話なので時間はかからないことでしょう。

私もデータをまともに分析もせずに世に出し、間違った印象を与える議員を絶対に許しません。統計データというのは医師が健康診断結果を見るようなものですから、医師の政治的な都合で診断結果が変わるようでは困ります。まともにデータが見られないのであれば、診察しないでいただきたいと思います。

以上です。

PS:筆者の増田氏に関する診断結果は「自殺率上昇を抑制できず、借金も約2倍に増やした無能な知事」です。この人物を自民党が推薦する理由は理解しがたいものでしたが、今回の件で改めて自民党議員の一部が山本一郎さんがおっしゃるように「低知能化ウイルスの集団感染」であることにリアリティが出ましたので合点がいきました。その点は感謝いたしております。



本記事の内容は所属機関とは関係なく渡瀬個人の見識に基づくものです。取材依頼や講演依頼などはyuya.watase02@gmail.comまでお願いします。


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