ゲスの極み
2016年01月20日
甘利大臣、1200万円賄賂受け取り、ゲスの極み疑惑?
週刊文春のスクープ報道、甘利大臣1200万円贈賄疑惑が発覚
やはり文春は最強だなーと思わせるスクープです。公開されたプレスリリースによると、株価が爆下がりしている中で安倍政権の支持率を爆下がりさせる一撃を加える模様です。
千葉県内の建設会社総務担当者が甘利氏の秘書に「とらやの羊羹」を送っていたことが報じられています。50万円の現ナマを渡した話や接待などで総計1200万円の証拠が揃っているそうです。
真偽のほどはまだ分かりませんが、菅官房長官が一報を受けた記者会見で「いろいろな噂はあるが、一般論として政治資金の取り扱いに疑問があれば政治家自らが説明することが必要だ。政治家は真摯に説明する必要がある」とコメントしており、事態は急転直下の風雲急を告げています。
マイナンバーを推進していた甘利大臣、ゲスの極みスキャンダルになってしまうのか
2015年5月26日に甘利大臣は記者会見で替え歌を披露して話題になりました。
「私以外私じゃないの あたりまえだけどね だから マイナンバーカード」
という最近不倫スキャンダルが発覚した「下衆の極み乙女。」の替え歌を突然歌い始めて、マイナンバー推進をPRしたわけです。
今回の一見は図らずも議員本人ではなく「秘書の金銭授受」疑惑が発覚し、事務所の中核である秘書を「私以外私じゃない」の論理で切り捨てるのか、ということが問われています。もちろん、安倍首相も同様の判断が迫られることになるでしょう。
ちなみに、マイナンバーは資金決済の流れの不透明性をクリアにするものですが、現金流通や現物給付の利用方法をカミングアウトしてしまったことで信用もがた落ちというところでしょう。
TPPの国会承認へのハードルが上がる、対米交渉などで不利な立場に立つ可能性も
甘利大臣はTPPを所管しているわけですが、既に年明け通常国会でTPP関連を含む補正予算が成立している状態であり、TPPに加盟する日米など12か国は2月4日に協定案に署名する予定されています。安倍政権としてダメージコントロールを行うにしてもスケジュールは非常に厳しい状況です。(4月以降に予定されている国内での承認にも影響が出る可能性もあります。)
今後、続報がどこまで継続するかによる状況ではありますが、国会審議には確実に影響を与えることになるでしょう。年明けからの世界経済の混乱の中で経済財政担当大臣に起きた不祥事は日本経済にとってもリスクマネジメントの観点から問題です。
年始早々安倍政権としては非常に厳しい立場に立つこととなりました。週刊文春の調査能力には脱帽するばかりであり、週刊誌のメディアとしてのバリューは上がるばかりということになりそうです。
yuyawatase at 18:32|Permalink│Comments(0)