2015年12月27日

大人の教科書(22)政治家はロボットで代替可能か?

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議員の能力の大半は「有権者」の顔と会話の内容を記憶すること

議員の仕事の大半は選挙に受かるための肉体・精神ともにすり減らしながら行う「営業系」の仕事です。有権者の顔を記憶し、誰の紹介で、何の会話をしたのかを正確に覚える仕事といっても過言ではありません。

政治家の名簿記録には、名前、顔写真、住所、家族構成、出身校、所属企業、所属団体、その他諸々、あらゆる情報が記録・整理されており、有権者との円滑なコミュニケーションを実現することに全力が注がれています。そして、最後にあった時から時間が経ち過ぎないよう、地元回りで票田のメンテナンスが実行されています。

現在の人間に投票するしかない仕組みであれば仕方がないですが、この仕事は「人工知能搭載型のロボット」でも十分に可能です。むしろ、瞳紋記録などで全ての情報を紐づけたほうが正確な会話もできますし、陳情処理なども面倒くさがらずに確実にこなすことができます。もうそういう仕事は、それで良くないですか、としみじみ思います。

議会での質疑応答もロボットが行ったほうが正確な対応が可能


更に議会質問についても質問する側も答える側も完全にコンピューターで何の問題もありません。むしろ、事前の質問取りなどの無駄な作業も消滅し、最新のデータを両者がオープンデータとして接続して、タイムリーに正確な情報でやり取りすることが可能です。

「その質問は事前の通告になかったので答えられません」というような不毛なやり取りも消滅し、なおかつ財政データなどについてもイチイチ議員が勉強する必要もなく、確実な将来予測のシミュレーションを基に合理的な政策が立案できます。正直言って、普通の議員よりもIBMが開発したワトソンのほうが遥かに優秀です。
 
中途半端に立法事務費や政務活動費などを支出するくらいなら、まとめて人工知能の開発に費用を注いだほうが余程クオリティーの高い議会運営が可能となるでしょう。

人間にしかできない「議員」としての仕事とは何か

そこで、人間にしかできない仕事について話したいと思うのですが、それは「自由を守る」こと以外には存在しません。

ロボットに任せた場合は最初に設定した幸福の定義に基づく目標を達成するために、人間はロボットが設計した人生を正確に歩むことが求められるようになります。全ての社会システムはロボットによって設計されたものになり、人間は主体ではなく客体としてそれらを受容するだけの存在になるのです。

政府が合理的に社会を設計するとはそういうことを意味しており、政府による人間の家畜化こそがその本質と言えるでしょう。そして、これはロボットがシミュレーションしなくてもロボットよりも質が劣る人間が運営する政府も同一の方向性を有しています。

両親が子どもを生むための環境、生まれた子供が育てられるプロセス、その後結婚して子どもを生みつつ、老齢を迎えたら介護と医療を受けて死んでいく、ところまで、人生のほぼ全てが事前に制度として設計されています。自分の人生の在り方を客観的にみれば、自分が置かれている状況について気が付くと思います。

そして、ロボットよりも能力が低い人間が担う政府の下にあるからこそ人々に一定の自由が残っているに過ぎないことを知るべきです。従って、政府の仕組みが合理的でないから充実・強化して合理的にしようというのは、上記のロボットが決める社会制度に近づけようという議論でしかなく、人生に自由があることを大事だと思うならば決定的な愚かな行為であることが明らかです。

そのため、私は政府に力を与える増税・規制強化を求める人々を倒し、人間の自由を確保していくことが大事であると主張しています。上記のたとえ話で、政治家に必要なことは何か、ということについて、文章を読んだ方に少しでも伝われば幸いです。

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yuyawatase at 09:00│Comments(0)大人の教科書 

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