2015年12月20日

民主番狂わせか?ヒラリーVSサンダースが面白いことに

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www.news-us.org

米国大統領選挙、共和党と比べて地味な民主党で僅かなイレギュラーが発生中

米国共和党予備選挙でトランプ氏の嵐が巻き起こっている一方、民主党の大統領候補者はヒラリー・クリントンで決まり、という報道ばかりが日本で目立っている状況です。実際、ヒラリー・クリントンは非常に強力であり、ほぼ民主党の大統領候補者として内定していると言えるでしょう。

ただし、ヒラリー・クリントンが民主党内の予備選挙でトップの座から転げ落ちる可能性はゼロではありません。下記が2016年大統領選挙の民主党の予備選挙の支持率の推移です。

当初ほぼ無名であったサンダースがバイデン元副大統領を抜かして2位まで支持率を上げ続けている状況が分かります。10月段階ではトップのヒラリー・クリントンとの差は10ポイント近くまで迫る状況も発生していました。現在は20ポイント以上差がついていますが、この数字をどう見るかによって、民主党側も十分に今後の展開を楽しめるものとなります。

<2016年ヒラリーVSサンダース>
ヒラリーVSサンダースl

2008年のヒラリーVSオバマも12月中旬段階では20ポイントもヒラリーが有利だった

下記のグラフは、2008年大統領選挙におけるヒラリーVSオバマの支持率の変化です。12月中旬段階ではサンダースと同じように20ポイント近い差がついていました。

しかし、その後2月頭のアイオワ州の予備選挙の投票の前後でヒラリーとオバマは肉薄するようになり、最終的的にはオバマがヒラリーを突き放す形となりました。

つまり、アイオワやニューハンプシャーなどの初戦の結果次第で、民主党内からの期待値が高まって盤石な戦力を持つヒラリーがひっくり返る可能性はゼロではないということです。

<2008年ヒラリーVS]オバマ>
 ヒラリーVSオバマ

バイデン副大統領が撤退した理由はヒラリーがサンダースに負けそうだったから

そこで、オバマが躍進するきっかけとなったアイオワ州やニューハンプシャー州の支持率状況についてみていきます。驚くべきことに、両州の支持率状況でヒラリーはサンダースにかなり苦戦または敗北していることが分かります。

アイオワ州では9月頭にはヒラリーとサンダースの支持率が拮抗し、バイデンが撤退したことによってエスタブリッシュメントからの支持が一本化して何とか優勢を保っている状況です。(最新のCBS世論調査では僅か5ポイント差)ヒラリーがアイオワからキャンペーンを始めるなど様々な手を打ち尽くした結果が現状です。

ニューハンプシャー州での支持率調査で12月段階でヒラリーはサンダースに敗北しています。こちらもバイデンが撤退するまではサンダースが10ポイント以上引き離す状態でしたが、バイデン撤退以後は大接戦の状況が発生しています。

サンダースが年明けからのキャンペーンをアイオワ・ニューハンプシャーに集中して勝利し、なおかつサウスカロ
ライナで勝利するようなことがあれば民主党側でも大番狂わせが起きることになります。

<アイオワ州・民主党予備選支持率>
アイオワ州

<ニューハンプシャー州の民主党予備選支持率>
 ニューハンプシャー州

年明けからは共和党からのヒラリー攻撃が本格化、ヒラリーは本当に民主党予備選に勝てるのか?

年内は共和党側は自分たち候補者の同士潰しあいがメインでしたが、年明けからの候補者からの絞り込みに合わせて、予備選挙の争点が「誰ならヒラリー・クリントンに勝てるのか?」ということが問題になってくると思います。

そのプロセスの中でヒラリー・クリントンはサンダースからだけでなく、共和党側からも激しいバッシングを受けることになるでしょう。前回のオバマに敗れたときと同じように左右両方から叩かれる状況となり、非常に苦しい状況になるかもしれません。

ヒラリー自身は強烈なトランプ批判を始めることで民主党の指名争いにケリをつけたがっています。これはトランプ陣営でも党内レースを終わらせたがっている点で同様であり、共和・民主両党のフロントランナーが来年早々の初戦を無事勝ち抜くことができるか注目に値します。

困難な選択 (上)
ヒラリー・ロダム・クリントン
日本経済新聞出版社
2015-05-01




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yuyawatase at 18:00│Comments(0)米国政治 

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