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2015年12月17日

CNN共和党予備選挙、米国メディアの圧倒的なクオリティー

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(本記事の写真は全てCNNから引用)

CNN共和党予備選挙ディベート(討論会)の分析のためのハイクオリティーな資料

CNNの共和党予備選挙のディベート(討論会)を見ていてエキサイティングな議論が議論が交わされました、各候補者ともに安全保障を中心に理念・具体策を語り尽くしました。おそらく日本の政治家では全く成立しないレベルのものかと思います。

各候補者の素晴らしいスピーチ以外に、やはり目を引くのはメディアが提供するクオリティーの高い情報分析のための資料です。これらの情報がディベート終了後に提供されることで、メディアは視聴者に対して独自の付加価値を提供しており、政治家のメッセージを流しっぱなしで役に立たない日本のメディアとは全く異なります。

(1)「誰が」「何分」「何を」話したかという各候補者の関心事を計測するデータの提供

CNNは番組中にどの候補者が何分間を何の話題について話したか、というデータを提供しています。

Interactive: Republican debate by the numbers(注:音声あり)

このデータを見ることによって、メディアによって不当に加工されることなく、生のデータとして番組の中で何が話されたかを有権者は知ることができます。

少し抜粋して見ると、最も長く議論された内容はISIS(17分32秒)、二番目に長く議論された内容は外交政策(16分45秒)であることが分かります。そして、両方の議論でトランプ氏が3分以上独占して最も発言した人物であることが分かります。

逆に、移民についてはマルコ・ルビオ氏、プライバシーと安全保障はテッド・クルーズ氏、シリア難民についてはベン・カーソン氏が発言していたことがデータから見て取れます。そして、全体で最も長く話した人はテッド・クルーズ氏、二番目はマルコ・ルビオ氏であり、両者による激しい討論があったことが理解できます。

このように誰が何の話題について関心があるかがデータで一目瞭然となります。そして、データが提供されることで、人物とディベート時間という客観的なデータから有権者は候補者を評価することができるのです。

(2)客観的に「候補者の発言の確からしさ」を「客観的なデータ」から検証するチームの存在

米国の討論番組では激しい討論が行われることから事実ではない発言が候補者から飛び出すこともシバシバです。そこで、各候補者のスピーチ内容の確からしさを検証するためのチームがメディア内に存在しており、その発言内容が番組終了直後に精査されることを通じて候補者としての資質が査定されます。

CNN's Reality Check team inspects the claims(注・音声あり)

たとえば、ランドポール氏がシリア難民について中東諸国が何もしてくれていない、と発言していますが、トルコの受け入れ数など具体的なファクトに基づいて注が入れられています。

ちなみに、日本では国会での発言ですら陰謀論に基づいた無根拠で行う議員も存在しており、その発言内容について厳しく証拠付きで精査されることが望ましいと言えるでしょう。

(3)視聴者がその場で候補者のスピーチに優劣をつける開かれた評価方法


無題
このグラフは番組視聴者が各候補者の優劣をダイレクトに投票で決める仕組みです。グラフの上ではランド・ポール氏が圧勝、トランプ氏2位、マルコ・ルビオ氏3位、テッド・クルーズ氏4位という順番です。

ちなみに、ランド・ポール氏は若くて元気な支持者が多いため、組織的にずば抜けた数字が出ている状況であり、同時に集計されたTwitterのビックデータ分析でもポジティブワードが最も高い候補者になりました。若干バイアスはあるものの、リアルタイムの視聴者参加は臨場感を演出します。

さらに、この仕組みの面白いところは投票しないと結果が見れないというものであり、候補者に投票すると「その人を応援する寄付サイトとセットでグラフが表示される」というところです。テレビ局が民主主義の発展に寄与していることが良く理解できます。

日本でも上記の3つの仕組みは直ぐに導入可能、日本のメディアは改革を実施するべき 

各候補者による討論終了後、候補者、有識者、政党関係者、運動員、その他諸々による多角的な評価がディベート内容について検討されて、その内容がそのままメディアに流れ続けます。報道の公正さは情報を大量に出し尽くすことが重要であり、情報内容の事前審査ではないことが分かることでしょう。

日本と比べて圧倒的なパフォーマンスを発揮しているメディアに対し、様々な注文がついて日々内容が改善されている状況、これこそ民主主義の大国である米国のジャーナリズムの凄さであると感じています。 

米国の民主主義の在り方についてはまだまだ見習うべき点が多数存在しており、メディアのレベルアップは必須事項であると改めて痛感しました。是非とも改革に真面目に取り組んでほしいと思います。

マッキンゼー式 世界最強の仕事術
イーサン・M. ラジエル
英治出版
2001-04-01




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yuyawatase at 12:00│Comments(0)米国政治 | 自由民権運動

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