2015年12月13日

有権者に香典を渡す政治家に投票してはならない明快な理由

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数万円の香典で有権者を買収することは政治活動を真面目に行うよりもコストがかかる

政治資金から香典を支出したことなどが有権者の買収として問題になっていますが、果たして有権者を金銭で買収することは合理的な行動でしょうか?

結論から言えば、有権者を金銭で買収することは真面目に政治活動を行うよりも遥かに高くつくため、危険なリスクを冒すだけでなく金銭的にも無意味だということです。(政治家側だけでなく金銭を受け取った側も罪に問われることになりお互いにとって迷惑となります。)

そのため、買収事案として扱われている事例の大半は極めて非合理なものであり、理性を持った政治家側であれば買収の明確な意図をもって違法行為を行うことはほぼあり得ないものだと思います。

仮にそれらの行為が行われている場合、それは古くからの因習から抜け出れていない残念な結果であり、政治家が意外と因習から抜け出てしまえばほとんど影響もないということが実感できるでしょう。

政治活動を通じて一票を獲得するための「相場」はおおよそ幾らなのか

たとえば、1500票で当選できる地方議会議員選挙が行われる地域で、新顔の選挙区支部長が政治活動を通じて使用する政治活動資金は約300万円程度だろうと推察します。政治活動資金とは、政治活動期間中に支出される人件費、事務所費、ビラ代、備品代などの合計です。

地域差もあるとは思いますが、比較的30代・40代の人物であればおおよその金額はざっとこんなものでしょう。つまり、政治活動によって獲得できる可能性がある票は1票当たり2000円程度ということになります。会社の経営と一緒で、これらは目標を達成するための必要経費みたいなものです。

仮に2000円よりもコストがかかっているなら余計なことに資金を使い過ぎであり、2000円よりもコストが低いならば効率的な政治活動を行っていることになります。政治活動のコストが上下する要因は、それまでの人生の人徳やツケをそこで払っているということです。たとえば、アルバイトを雇わずにボランティアが集まるような人物であればコストは当然に2000円より安くなっていきます。

もちろん、メディアからの注目度や現職・新人の違いはあるため、上記のコスト計算は一概には言えませんが、目立たない普通の地方議会議員選挙の相場はこんなものでしょう。

有権者の買収行為は論理的には正当化されず、論理的思考が出来ない人物に投票すべきではない

香典の相場は5000~数万円であるため、政治活動から一票に繋がる相場の2000円よりも遥かに高額となります。つまり、香典その他の買収行為によって有権者の歓心を買うことは費用対効果が悪い行為だということです。

ここで重要なことは、有権者から信頼を得るために、政治活動の相場の数倍も値段を支払う人間の経営能力は無い、ということです。つまり、有権者買収は倫理的・法律的な面からも望ましいものではありませんが、それ以上に金銭感覚や経営感覚がない人物を首長・議員にしてはならないということです。

そのような人物は自分自身の無能な政治活動のコストを回収するために、地域の支援者に対する無駄なバラマキを実行し、そこから政治資金パーティーなどで自分自身が支払ったコストを回収しようとするからです。これは地域の経済成長を阻害するとともに、地元民に対して経済的な負担を課すものとなります。

以上、有権者の買収は金銭的な側面から非合理な行為であり、それらを実行する政治家は極めて無能ということを確認しました。自分が住んでいる地域の発展を考えるならば、有権者は冠婚葬祭などでお金を包んだり、ビール券を配ったりするような議員に投票するべきではないでしょう。

地方選挙実践マニュアル
三浦博史
第一法規株式会社
2015-03-19




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yuyawatase at 18:00│Comments(0)国内政治 | 自由民権運動

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