世代間格差・シルバデモクラシーへの対抗策の計算方法大人の教科書(13)ベーシックインカムは貧困層のためになるか?

2015年12月09日

国会議員の都合で政党が崩壊した地方議員を応援する

kuuki

「日本を元気にする会」の国会議員から離党者が生まれて政党崩壊の危機に

国会議員5人でギリギリ政党助成金の要件を満たしていた「日本を元気にする会」から自民党入りを目指して1名の離党者が出ました。そのため、同党は、他政党に吸収されるか、1名補充するか、政党助成金無しを選ぶか、という状態になっています。

政党助成金無し、という男前な選択は多分無いので、他政党に吸収されるか、1名補充するか、ということになるわけですが、官邸・自民が切り崩した跡が丸見えの同党に入って政権の恨みを買う人はいないと思うので、他党への吸収・合併ということになるでしょう。(その際、割合投票という同党独自のシステムも終わることになります。)

所詮は現在の少数政党は政党助成金目的で作られたものであり、大政党に入党できるなら簡単に消えてなくなるものばかりなので驚くには値しません。

自分が期待している人々は「政党崩壊を経験した地方議員」が積んだ経験である

当たり前のことですが、所属政党が国会議員の都合で崩壊する場合に有権者に事前にアナウンスされることはありません。そして、それは党所属の地方議員にとっても同じであり、ほぼ何の説明もないままに政党の分裂・消滅を後追いで聞かされるだけのこととなります。

その意味で、有権者と地方議員は同じような立場、つまり国会議員の自己保身のための理不尽な行動を目の当りにする立場を共有するわけです。生き残りに必死な国会議員は有権者や地方議員なんて知ったことではないので必然的にそうなります。

その際に、地方議員が「政党、国会議員、有権者の関係なんてそんなものか」と思うか、「有権者に対する完全な裏切りだ」と思うか、によって、その後の歩むべき道が大きく変わっていくことになります。

議員という地位にありながら有権者と同じ立場に立つことができる貴重な経験を生かして、有権者本位のまともな政治の必要性について認識を深めてほしいものです。

地方議員は国会議員よりも有権者に近い立場だからこそ筋を通せる

日本の地方議員は給料が良すぎるために、自己保身のために行動する議員が非常に多い傾向にあります。そのため、所属政党が無くなると右往左往して生き残りを図ることになるわけですが、その姿は自分たちを裏切った国会議員と同じものになっているかを自省するべきだと思います。

たしかに、有権者は地道な努力を必ずしも評価せずにブームになっている政党などに投票してしまうものです。しかし、地方議会議員選挙のレベルであれば、本当に選挙に強く地域からの信頼を得ている人物の当落は変わりません。

自分自身が行った政治選択について自らの支持者にしっかりと伝えることで納得も得られます。そのような経験を通じて、議員として行うべきではない行動について学ぶことができるはずです。それらは国政に至る過程の中で必ず自分自身の糧になると思います。

そのため、自分が所属する政党が突然崩壊してしまった諸氏には、国会議員の理不尽な仕打ちを反面教師として頑張ってほしいと思います。





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yuyawatase at 07:00│Comments(0)国内政治 

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