「ラウンドアバウト」と「信号機が無い世界」子どもの貧困・奨学金問題を本当に解決するための方法論

2015年12月05日

100億円・日中緑化交流基金を調べたら運営が不透明すぎた話

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日本政府が中国の緑化事業に100億円追加で出すことを約束して非難の嵐

日本政府は、2015年度補正予算案に中国の緑化事業を支援する「日中緑化交流基金」に対し、100億円弱を追加で支出することを決めました。

同基金は、小渕恵三首相時代に日本政府が全額拠出して創設したものであり、日本の民間団体などへの助成を実施して、毎年約1000万本程度の植林を実施しています。

同基金からの支援を受けた団体は、(特)日中友好技術人材交流協会、(一社)日本アジア青年交流協会、海外林業コンサルタンツ協会など、日本国内の多岐にわたる団体への支出が行われています。

しかし、同基金は残り10億円弱となっており、今回は追加の資金拠出が行われることになったのですが、その資金拠出についてネット上で非難が巻き起こっています。

透明性が全く担保されていない「日中緑化交流基金」の運営状況について

私自身は中国の環境破壊は深刻であり、日本にも甚大な被害が生じる問題として認識しています。

本件に関しては、そもそも中国政府は経済大国として自ら環境対策と植林事業に取り組むべきであり、中国政府は日本側に有害物質の排出による健康被害に関する健康補償金を支払うべきです。また、日本の民間団体が自己資金で中国の緑化に取り組むことは良いことなので大いに取り組むべきだとも思います。

そのため、日本側が100億円も税金を支出して支援するのであれば、それなりの理屈が担保されるべきであり、資金使途も適切に公開されることが当たり前です。

しかし、100億円の資金拠出先の「日中緑化交流基金」のHPを見ても、役員構成などの代表者はそもそも公開されておらず、極めて不透明な組織運営がなされています。

また、同基金は助成事業について「厳正な審査」を行うと謳っていますが、「日中民間緑化協力委員会の委員会資金による助成事業募集案内」の内容も極めていい加減なように見えます。

同基金を所管している外務省も適当な情報公開をHPで実施しており、同事業についてなるべく触れたくなさそうな雰囲気を漂わせています。

日中緑化交流基金(代表者名・役員構成記載無し)
日中民間緑化協力委員会の委員会資金による助成事業募集案内(簡素すぎる募集案内)
日中民間緑化協力委員会の設置とその活動(外務省の無意味な事業報告)

会計検査院の監査対象として「同基金」を徹底的に調査・検証するべきだ

上記のように極めて情報公開への姿勢が疑問である同基金について、会計検査院による監査対象として徹底的に調査することが望まれます。同基金の納税者に対する姿勢があまりに不誠実すぎので仕方がありません。

外務省・日中緑化交流基金自体には上記の結果から自浄作用はほとんど無いことが推測されるため、会計検査院による監査がガッチリと入るに相応しい案件ではないかと想定されます。

同事業については基本的に見直し・廃止することが妥当だと思いますが、既に設立から10年以上も経っていることから過去の支出についての検証を実施し、今後の対中支援の是非も含めた議論の参考材料にすることが良いでしょう。



 

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