2016年05月12日

日本外交、大丈夫?高校生に揶揄される日本の有識者って・・・

トランプを外した人

トランプの支持率が急上昇中でヒラリーと接戦州(スイングステート)でほぼ互角に

米国大統領選挙、トランプ氏の支持率が急上昇してヒラリーに肉薄するようになってきました。筆者は昨年からトランプ氏の予備選挙勝利、その後の支持率の上昇を予測して記事にしてきました。そのため、トランプ氏の支持率上昇については驚いていませんが、その上昇ペースについては予測よりも早く始まったなと思っています。(下記拙稿の一部)

数字で分かる!トランプの大統領選挙・勝利の方程式とは(2016年5月7日)
「トランプに『梅干し』を食べさせる方法」(2016年5月10日)

接戦州のフロリダ、ペンシルヴァニアでは僅か1%差、オハイオではトランプが4%差で勝利しています。全国的な差もヒラリーが僅か6%リードしているに過ぎません。トランプ氏と共和党の連携が完全に出来上がっていない状態ですらこの状況です。以前から数字の上ではサンダースのほうがヒラリーよりもトランプに有利に戦える数字が出ており、サンダースが予備選挙から降りない強気の理由はこの数字にあるのでしょう。

トランプVS

テレビで的外れな解説を続けて「高校生に揶揄される米国通の有識者」って・・・

ところで、上記にも書きましたが、昨年からトランプ氏が予備選挙で勝つと言い続けてきた身としては、日本の外交力、そして有識者のレベルって本当に大丈夫なの?と思う次第です。

下記はテレビなどで大統領選挙の解説員として良く見かける慶應大学の中山俊宏教授です。外務省や内閣府の米国政治に関するレクチャーを務められている方でもあり、国内外の様々なシンポジウムで大統領選挙の見通しについて発表されてきました。

で、その中山氏が自分のTwitterで下記のようなコメント。そりゃ、あれだけいい加減な情報をお茶の間に流してれば高校生にも揶揄されるってものです。

トランプを外した人

筆者はこの方は好きではありません。なぜなら、米国の保守派の人々に対して十分な理解もなく無思慮な発言を繰り返しており、今回の大統領選挙も自分の偏見と思い込みで「国民に偏った情報ばかり」を伝えてきた人物だからです。(かなり前のことですが、筆者も茶会運動についてメディアで適当な発言をされて迷惑した思い出があります。)

そして、5月4日の毎日新聞の取材のレベルの低さに驚きました。この記事内容は完全にただの思い込みですよね。冒頭にも示した通り、トランプ氏の支持率も急上昇中だし、早々に共和党のエスタブリッシュメントらも妥協始めてますが・・・

16年大統領選 共和党内団結遠く 中山俊宏・慶応大総合政策学部教授(米国政治外交)の話

今回の大統領選挙でも「ブッシュ⇒マルコ・ルビオ⇒挙句の果てには、ケーシックに注目してました!⇒トランプ氏の敗北は確実とは言えない」など次々に変節。この期に及んで更に取材する「毎日新聞」の取材先を選ぶ能力を疑うレベルですね。

中山氏は共和党保守派最大の集会であるCPACには今年初参加(要は素人みたいなもの)だったという話。トランプが予備選挙の期間中に支持率1位を維持し続けていましたが、彼は何を見てたんでしょうか?

明確に申し上げますが、中山氏の大統領選挙に関する論説は米国のエスタブリッシュメントの噂話を代弁しているだけで分析と呼べるようなものではありません。自分は学会のヒエラルキーとか関係ないんで遠慮なく言わせてもらいます。

筆者は選挙は流動的なものだと思うので大統領選挙の予測が外れることは非難しません。しかし、定量的な裏付けがない無根拠な噂話を真実のようにメディアで語ることは論外だと思います。

日本政府とメディアは「数字で議論することができる解説員や説明者」を登用すべき

さて、政治や外交というものはブラックボックスに包まれているため、「いい加減な人々」が専門家然とすることができるものです。

しかし、解説員や説明者を務める方々は、社会科学を扱う人間の基礎的な素養として「公開されている数字や情報を分析できること」は最低条件と言えるでしょう。彼らが検証可能な情報に従って分析した結果が間違っていても構わないわけですが、社会科学的な検証不能なオカルト情報をメディアで垂れ流すことは慎んでいくべきでしょう。

現代社会では米国のメディア報道や統計情報についてネットでアクセスすることが可能であり、なおかつ米国の政治・行政にコネクションを持つ人物も大学関係者・政府関係者以外にも随分と増えてきました。そのため、従来のように「どうせ日本人には分かんねえだろ」的な解説は「嘘」だと一発でバレます。

今後、海外情勢に関する分析などは「米国政治」のような低い解像度ではなく、「米国共和党の選挙」「大統領選挙の世論調査」くらいの最低限のレベルまでは掘り下げた人々によって解説されるようになるべきです。

従来までのような「英語ができれば専門家」という時代は終わっており、今後は独自の専門性を持った人々による分析が行わていくことを期待します。





スポンサードリンク
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Share on Tumblr
yuyawatase at 07:00│Comments(0)米国政治 

コメントする

このブログにコメントするにはログインが必要です。