トランプ大統領は本当に「難民」を排除しているのか?それでも仮想通貨は終わらない

2018年01月17日

米国民主党がトランプ大統領に「人種差別主義者」のレッテルを貼る理由

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(Photo: Ron Sachs - CNP/Newscom)


昨年末からトランプ大統領及び共和党の中間選挙における主要なターゲットとしてアフリカ系アメリカ人労働者が明らかに設定されてています。保守系メディアはアフリカ系アメリカ人の雇用状態が改善したことを強調し、キング牧師らの宗教的な背景を持つ運動家が中絶に反対していたことに触れ、そして昨年は全く目立つことがなかったベン・カーソン住宅長官を表舞台に出して盛り上げるようになってきています。これらは唐突に始まったキャンペーンであり、共和党側の選挙戦略上の意図を感じる動きとなっています。


ただし、アフリカ系アメリカ人は伝統的に民主党の強固な支持基盤でWASPを中心とする共和党とは敵対関係にあります。一部の社会的に成功したアフリカ系アメリカ人の中では共和党を支持する人たちもいますが、それらは例外的な人々であり、アフリカ系アメリカ人の血が入ったオバマ政権下では同大統領の鉄板の地盤でした。しかし、セレブ臭がプンプンしていたヒラリー・クリントンが大統領選挙の時アフリカ系アメリカ人から事実上の投票ボイコットにあったことで、上記のアフリカ系アメリカ人=民主党の積極的な支持基盤という図式が変わりつつあります。


アフリカ系アメリカ人は実はヒスパニック系の不法移民らと雇用面では競合関係にある場合も少なくなく、不法移民について必ずしも良い感情を持っているとは限りません。実際、各種世論調査ではアフリカ系アメリカ人が国境管理の問題について関心が高い状況となっています。また、国内の製造業の雇用が外国に工場が移転することによって奪われているとも感じています。つまり、アフリカ系アメリカ人とトランプ大統領の政策イシューの焦点は一致しており、更に本年はベン・カーソン住宅長官が都市部におけるインナーシティ問題に力を入れることで、同層の民主党への支持を共和党に転換または中立化させるための切り崩しにかかることになるでしょう。


民主党側もトランプ大統領と共和党のこれらの選挙戦略を敏感に察知しており、アフリカ系アメリカ人が民主党の支持基盤から剥がれ落ちることを防止することを恐れています。そのため、移民問題に絡めてトランプ大統領に対して「人種差別主義者」というレッテルを貼るキャンペーンを展開しており、「Shithole」発言をめぐる一連のスキャンダルの背景には中間選挙を見据えた両陣営のキャンペーンが既に始まっていると看做すべきでしょう。


2018年は中間選挙の年となりますが、共和党・民主党の勝敗を分ける決定的な要素は、いわゆるトランプ支持者とみなされている白人の低所得労働者ではなくアフリカ系アメリカ人の動向になるでしょう。アフリカ系アメリカ人の投票率が高く民主党に投票するならば共和党の敗北は必至であり、逆に彼らの投票率が低いかまたは共和党に鞍替えするようであれば共和党勝利の可能性が出てきます。今後も世論調査を含めたアフリカ系アメリカ人の動向は要注目です。

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yuyawatase at 17:48│Comments(0)

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