2016年02月

2016年02月16日

自殺した自民党衆議院議員秘書のブログ内容が凄い!

無題

2014年9月まで山田賢司議員の公設第1秘書を務めていた野田哲範氏が自動車車内で練炭自殺しているとの報道がなされた。野田氏は秘書給与のピンハネ問題や選挙運動の買収問題などで、元ボスの山田議員と対立関係にあり、神戸地検に告訴状を提出した経緯があるわけです。

そして、直近の野田氏本人ブログには、「運動員買収の証拠」として「自分が買収された振り込み」が記載されている記帳結果がアップされたまま、という物凄い状態での自殺です。途中までは普通のFPブログでしたが、2月6日以降は告発ブログ化しています。

野田哲範氏のブログ

そして、ブログには「とにかく、私には自分に残された時間が余りにも短すぎて結末を見届ける事はできないと思う。だから正義感をもった世論にこのこと事は託くそうと思う。」など意味深な内容であり、自らの死期を既に悟っていたかのような文章が残されています。

公設第1秘書は事務所の中核となる番頭役の秘書であり、死に顔が識別不能になるような不審死という事態が発生したことは極めて大事です。どこぞの国会議員が育休中に不倫した話とはレベルが違う問題であり、山田議員には説明責任が求められるようになるでしょう。

それにしても、この事件が日刊ゲンダイが報道するまでまったく報道されてこなかったのは何故か。メディアの動向も含めてあまりに不審な点が多すぎる、元公設第1秘書自殺事件。再びセンテンススプリングの活躍が期待されます。



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yuyawatase at 13:45|PermalinkComments(0)国内政治 | 社会問題

中山俊宏教授のための共和党保守派入門(後篇)

前回、米国政治を専門と称する中山教授の「念願のCPACに初参加」という告白が、「自分は共和党保守派についてビギナー」だと指摘しましたが、このCPACとは何なのでしょうか。

CPAC(Conservative Political Action Conference)とは何か?

まず、前回のおさらいですが、CPACは米国共和党保守派にとっては入門的な場であるとともに、大統領予備選挙の指名を実質的に決める場です。

CPACは米国保守派の年次総会とも言えるような場であり、毎年開催されているCPACでは全ての大統領候補者が壇上に立ち、約1~2万人程度の保守派の草の根リーダーらに自らの考え方をアピールしています。

これは何故かというと、特に大統領選挙の年ではCPAC内で開催される大統領予備選挙の模擬投票が実際の予備選挙にも大きな影響を与えるからであり、2012年のロムニー予備選勝利に関してもCPACの投票結果は多大なインパクトをもたらしました。

2015年2月のCPACに出席していれば、ジェブ・ブッシュ氏の勢いがイマイチ欠けており、ドナルド・トランプ氏の旋風、マルコ・ルビオ氏の台頭などはある程度予測ができる空気感が漂っていました。

つまり、昨年の夏段階でブッシュ推しの日本人有識者はまったく共和党の空気感が分かっていない人だということが言えます。特に近年のCPACでは会長職の変更などの影響もあったのか、有色人種比率・若者比率も格段に増えていること、米国共和党保守派の変化を肌で体感することができる貴重な場でもあります。

また、CPAC会場内では多くの分科会・レセプションが開催されており、共和党保守派がどのような政策テーマに関心があるかを知ることもできます。つまり、米国共和党のイデオロギー的・政策的なテーマの方向性を知る上でもCPACへの参加は必須であると言えます。ちなみに、私の関与している団体がCPAC会場内でACUと共同で日米関係のレセプションを用意しています。

さらに、CPAC会場ではVIP用の部屋が別に構えられており、多忙なキーパーソンから会いたい人物が別室に招かれて会談を行うことも重要な機能です。私も過去に参加したCPACで当時の大統領予備選挙候補者とVIPルームで面会する機会が得られました。CPACは参加するだけなら「誰でも参加」できますが、インビテーションが無ければ入室できない催しもあり、間口は広く敷居の奥は深いイベントです。

CPACに一度も行ったことがなく、米国共和党保守派について知ったように語ることがいかにチープであるか、情報不足の日本メディアからは中山氏ら米国通を称する大学教授は持て囃されるかもしれませんが、米国の少なくとも「共和党保守派」を解説するには役不足だと思います。

こうした役不足の人物が偏見に基づいた解説をすることは、日本人に米国政治の潮流を見誤らせることになり、戦前と同じ過ちを我が国に侵させかねない行為です。

既存の政治関係者・有識者ルートから脱却した若い世代の外交ルートの発達

そもそも共和党保守派の日本への関心は従来までは高くありませんでした。上述の通り、私が関与している団体がACUとの共同レセプションを開催するまで、JapanJの字もない状況だったと言っても過言ではありません。

これは米国共和党保守派という近年の政治シーンでは無視できない存在に対して、日本の政治・学会関係者がほぼノータッチだったことを意味しています。どれだけ日本外交は無策なんですかと。

従来までのように一部の米国通とされる有識者らが情報を独占し、自分にとって都合が良い解釈をメディアで流し続けて安泰でいられる時代ではなくなりました。日米関係という非常に重要な二国間関係に関わる情報ルートであっても、人間の行き来の活発化やネットの発達によって情報寡占は不可能になりつつあります。いまや新聞・テレビで解説されている程度の話は英字新聞どころか、英字新聞の日本語版サイトを見れば十分です。(日本のメディアでどんな発言しているかも相手国にキーパーソンに容易に伝わるようになりました。)

一方、これから重要になることは情報の解釈であり、筆者は米国共和党保守派の理念である「小さな政府」を始めとした政治思想が日本にとって伝えられるべき重要な思想であると考えています。

そのため、中山俊宏教授が述べられているような一方的なバイアスがかかった共和党保守派に関する言説ではなく、これら共和党保守派との間でしっかりと根をはった言論が増えてくることが望ましいものと思います。

これは日米関係だけではなく他国のケースであったとしても同様のことが言えるでしょう。海外の情報を摂取する際に、従来まで権威とされてきた情報源だけではなく、現地・現場とのリレーションに基づく情報の送受信の多様化が起きていくことが必要です。

中山俊宏教授のための共和党保守派入門(前編)に戻る 




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yuyawatase at 12:03|PermalinkComments(0)米国政治 

中山俊宏教授のための共和党保守派入門(前篇)

米国大統領選挙の解説で有名な中山俊宏教授とのTwitterでのやり取り

時節柄、米国大統領選挙の最新動向についての新聞やテレビ等でのコメンテーターによる解説が増えてきました。しかし、それらは、非常に偏った視点に基づく解説であることが多いのです。

その典型例は、NHK国際報道でお馴染みの慶応義塾大学教授の中山俊宏氏によるものです。彼の共和党保守派に対する分析は具体的な根拠に基づかない偏見や思い込みであり、しかも予想は連戦連敗しているのです。

中山氏は言います。

「今日のアイオワ党員集会にかんする短評を書き上げました。共同通信を介して明日配信されるはず。「共和党はこれでルビオでしょう」という雰囲気をかすかに漂わせせた。」

(2月2日、twitter)

→その後、ルビオ候補はニューハンプシャー予備選挙で5位と没落し、彼のtwitterはしばし沈黙し、その上でケーシックが善戦すると予想していたと言い始める始末。(ルビオ候補が有力であることは認めますし、NHの世論調査を見ていればケーシック善戦は誰でも分かる話ですが・・・)

「ジェブ・ブッシュがFB上で事実上の出馬表明。ブッシュとクリスティが競って、ブッシュが勝って、最終的に二人が組んでみたいなことになると、かなり強そう。」(2014年12月17日、twitter)

「ジェブ・ブッシュ氏(中略)の動向が要注目」(NHKBS国際報道、2014年10月28日)

→その後の展開を思えば的外れもよいところの予測です

「(米国における)茶会運動は政治運動としての保守主義が死んだ兆候だ」

(2010年12月17日)

→その後、茶会運動が滅亡することなく、政治運動としての保守主義が盛んになっていることを思えば失笑です

その他にも、テッド・クルーズは原理主義的で危険、ティーパーティ運動の参加者には陰謀論を持っている等の極端な言説が多く、共和党保守派やTea Party運動の方々と親交がある筆者としては以前より違和感・不快感を覚えてきました。

どうして、専門家を称しているのに、いつも的外れの予測と解説ばかりしてしまうのか。

しかし、中山教授の最近の以下の呟きを見て、私の疑問は一気に解決しました。

専門家ではなく、米国共和党保守派のビギナーだったのだから、これは仕方がないと。

 CPAC中山

この発言は、何を意味するのでしょうか。

CPACとは、米国保守派の入門的な一大イベントであり、そこで次期大統領候補が事実上決定される極めて重要な大会です。しかも、誰でも参加できるものであり、筆者も何度も参加して大統領予備選挙候補者を始めとした多くのVIPとの面談も行ってきました。CPACは共和党保守派を知る上では欠かすことができないイベントです。 

筆者は中山教授に、この点を聞いてみました。

 すると、中山教授からは、

キーン中山

というお返事をいただきました。ACUとはCPACの主催団体ですが、中山教授が名前を挙げているキーン会長は5年前に退任した方です。現在はアル・カーディナス前会長、マット・シュラップ現会長と二代も会長職が交代しています。しかも、ソルトレイクシティ―の話も2011年のことです。

2016年の大統領選挙はおろか、2012年大統領選挙の時でも現職でなかった方(立派な方ですが)の名前を挙げて、「俺は共和党保守派を知っているんだぞ」アピールされても、ますます「???」と思った次第です。米国のことは分からないだろうとタカをくくった態度が不誠実すぎますね。ちなみに、その後中山教授からはお返事ありません。CPAC初参加についての釈明もありません

ちなみに、筆者はフリーダムワークスから来賓として過去にダラスの大集会に招かれたことがありますが、直近4年以内の話なので中山氏に米国でお会いしたことはありませんね。

そもそも、中山教授の博士論文は、「米国共産党研究」ですから、共和党保守派をご存知ないのも無理はありません。

中山氏は2016年の予備選挙はセオリー通りではないことを予想が難しい理由に挙げていますが、トランプが全米支持率トップであることは一貫しており、トランプ台頭をあえて無視してきたか、そもそも世論調査すら見てないのか、どちらでしょうか?ちなみに、米国共和党に詳しくない人向けに解説すると、中山氏のセオリー通りではないという意味は中山氏が好きな共和党主流派の候補者らが苦戦しているというだけの話でしかありません。

 

次回は、そもそも、CPACとは何かについて、共和党保守派についてビギナーの中山教授の為にも解説したいと存じます。

中山俊宏教授のための共和党保守派入門(後編)に続く



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yuyawatase at 12:02|PermalinkComments(0)米国政治 

2016年02月15日

トランプ氏は予備選挙1位でも共和党の指名を受けられない?

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共和党の米国大統領選挙の予備選挙の見通しを改めて整理してみました

共和党の大統領予備選挙の日程を改めて整理してみました。やはり相当にタフな日程であることを実感するとともに、政党の代表者とはこれだけのプロセスを踏んで選抜するものだということを痛感します。

大統領予備選挙では過半数の代議員2472人(()内の合計数)の過半数を確保することで指名を獲得できます。規定により三人以上候補者が乱立して過半数を獲得する人物が現れなかった場合、上位2名による決選投票という形になります。

前半山場は3月1日のスーパーチューズデーでほぼ決着がつくものと想定

既にアイオワ州党員集会とニューハンプシャー州予備選挙の結果が出ており、それぞれクルーズ氏とトランプ氏が1位を獲得している状況です。しかし、クルーズ氏もトランプ氏も圧勝というほどの数字ではなく、獲得代議員数も含めるとルビオ氏らの主流派候補者との決定的な差はついていません。(トランプ17、クルーズ11、ルビオ10、ケーシック5、ブッシュ4、カーソン3)

3月1日スーパーチューズデーの前にサウスカロライナ州予備選挙とネバダ州党員集会の2選挙が存在しています。サウスカロライナ州予備選挙は、トランプ氏が全体支持率一位の状況は不動ですが、州民の保守的な特性からクルーズ氏が善戦すること・上院議員がルビオ氏・ブッシュ氏を推薦していることから各区レベルでは混戦状態になることが予想されます。ネバダ州党員集会でも前回は主流派のロムニー氏が勝利していることから、やはりトランプ・クルーズ・主流派による激しいつばぜり合いが予想されます。

スーパーチューズデーは2008年の21州が参加した時よりも影響力が下がっているものの、多くの予備選挙・党員集会が行われるという意味では極めて重要です。特に今年のスーパーチューズデーは、ジョージア、ノースダコタ、オクラホマ、テネシー、アラバマ、コロラドなどの2012年に保守派のサントラムが勝利した州が多く、クルーズの地元であるテキサス州が入っていることなどが特徴です。そのため、保守派のクルーズにとっては予備選挙全体に有利なインパクトを与える最大のチャンス到来と言えるでしょう。

一方、主流派候補者はバラバラのまま苦戦することが予想されるため、スーパーチューズデー後には流石に撤退一本化の流れが出てくることになるでしょう。トランプ氏については全米での支持率は依然として高く、サウスカロライナ州での勢いに乗る形でスーパーチューズデーでも一定の成果を出すことになることが予想されます。

3月3日~5日に予定される保守派最大の集会CPACでの投票が与える影響にも注目

共和党の予備選挙に決定的な影響を与える要素は実は予備選挙そのものではありません。毎年年初に開催されている米国保守派の年次総会であるCPAC(Conservative Political Action Conference)において、数万人の保守派運動員による模擬投票が行われます。

CPACにおける投票は実質的に予備選挙の勝者を決めるものとして注目されており、2012年もCPACでロムニー氏がサントラム氏を破ったことでロムニー氏の指名内定が固まることになりました。そして、今回もCPACが予備選挙では最大のポイントになることは明白であり、CPACに一度も参加したこともなく米国共和党の予備選挙を語ることは不可能だと言えるでしょう。(ちなみに、私は過去のCPACで自分たち以外の日本人を見かけたことがありませんが。)

CPACでの投票結果を受けて、その後のミニチューズデーなどの投票傾向に違いが出てくることが予想されるため、クルーズなのか、ルビオなのか、共和党保守派の本選に向けた候補者選定は注目に値します。ここでルビオ氏が勝利すれば三つ巴状態が続き、クルーズ氏が勝利すればトランプ氏に挑む2位争いは事実上の決着ということになります。

トランプ氏に関しては、CPACでの投票で勝利することは困難であることが予想されるため、同氏としてはCPAC前のスーパーチューズデーで勝負を決着したいと思っているでしょうが、上述の通りかなり険しい道のりということが言えそうです。

トランプ氏との決戦投票を見据えた2位争いという隠れた競争に注目するべき

多くの日本人識者の予想を裏切り、主流派と保守派との三つ巴を演じながらトランプ氏は支持率トップを歩み続ける可能性が高いです。筆者もトランプ氏の巧みな選挙戦術を以前から評価しており、米国通の識者の皆さんや国会議員から白眼視されながらトランプ優位を主張してきました。

とはいうものの、トランプ氏の現状の支持率では共和党の指名を得ることはかなり難しいものと思います。理由はトランプ氏の支持率1位は全体の30%程度による支持を固めている状況でもたらされているからです。このまま三つ巴状態が続いた場合、共和党党大会までに過半数の代議員を獲得する候補者はいない可能性があります。

その際、重要となるのは上述の決選投票のシステムです。各州代表者は投票一回目は予備選挙の結果に影響を受けて投票先を拘束されていますが、2回目の決選投票時には自由投票ということになります。そうなると、トランプ氏は30%程度の代議員しか確保できず、残りの代議員が反トランプということになればトランプ氏は完敗することになるでしょう。(上下両院議員などの自由投票の権利を持つ特別代議員(約5%)もトランプ氏には入れないでしょう。)

そのため、共和党の予備選挙候補者はなかなか撤退せず、トランプ氏を除く事実上の1位争いである党内2位のポジションを争っているということになります。つまり、トランプ氏という上澄みを抜かした事実上の1位争いをクルーズ氏VS残りの主流派で行っているわけです。

トランプ氏は取り得る選択は意外と少ないという厳しい現実を超えられるか

筆者はトランプ氏が予備選挙で勝つ可能性は高いと思うものの、その後に予想される決選投票で勝つことは極めて困難であると思います。トランプ氏が予備選挙で勝利するためには、予備選挙段階で50%以上の代議員を確保することが必須条件だからです。

仮に50%以上の代議員を予備選挙段階で確保できずに決選投票に流れ込んだ場合、トランプ氏が取り得る選択は独立系の候補者として出馬する可能性を共和党執行部に伝える、という一手になることでしょう。つまり、予備選挙で圧倒的な数字を出した自分を差し置いて共和党の指名を受ける人物がいることがあり得ない、と主張することで牽制する形となります。

このような状況に持ち込むためには、そもそも予備選挙段階で1位を維持することが必要ですが、スーパーチューズデーやCPACによる情勢変化を粘り切ることが最初の難問ということになります。トランプ氏が独立系の候補者として出馬した場合は民主党勝利が自動的に決定するため、トランプ氏が予備選1位となった場合に共和党執行部も厳しい情勢判断が必要となります。

今年の米国大統領選挙は最後まで目を離すことが難しい選挙ということが言えるでしょう。ブルームバーグ氏や民主党側の動向にも注目していきたいと思います。


〇2016年・共和党大統領予備選挙のスケジュール
<2月1日>
アイオワ州(30)クルーズ1位、トランプ2位、ルビオ3位

<2月9日>
ニューハンプシャー州(23)トランプ1位、ケーシック2位

<2月20日>
サウスカロライナ州予備選挙(50)

<2月23日>
ネバダ州予備選挙(30)

<3月1日(スーパーチューズデー)>
アラバマ州予備選挙(50)
アーカンソー州予備選挙(40)
コロラド州予備選挙(37)
ジョージア州予備選挙(76)
マサチューセッツ州予備選挙(42)
ミネソタ州予備選挙(38)
オクラホマ州予備選挙(43)
テネシー州予備選挙(58)
テキサス州予備選挙(155)
バーモント州予備選挙(16)
バージニア州予備選挙(49)
アラスカ州予備選挙(28)
ワイオミング州党員集会(29)
ノースダコタ党員集会(28)

<3月5日>
ケンタッキー州党員集会(45)
ルイジアナ州予備選挙(46)
カンザス州党員集会(40)
メイン州党員集会(23)

*CPACにおける保守派の投票結果発表

<3月8日>
ハワイ州党員集会(19)
アイダホ州予備選挙(32)
ミシガン州予備選挙(39)
ミシシッピー州予備選挙(59)

<3月12日>
ワシントンDC党員集会(19)
グアム島党員集会(9)

<3月13日>
プエルトリコ予備選挙(23)

<3月15日(ミニチューズデー)>
フロリダ予備選挙(99)
イリノイ予備選挙(69)
ミズーリ予備選挙(52)
ノースカロライナ予備選挙(72)
オハイオ予備選挙(66)
北マリアナ諸島党員集会(9)

<3月19日>
ヴァージン諸島(9)

<3月22日>
アリゾナ州予備選挙(58)
ユタ州予備選挙(40)
サモア自治州党員集会(9)

<4月5日>
ウィンスコンシン州予備選挙(42)

<4月19日>
ニューヨーク州予備選挙(95)

<4月26日>
コネチカット州予備選挙(28)
デラウェア州予備選挙(16)
メリーランド州予備選挙(38)
ペンシルバニア州予備選挙(71)
ロードアイランド州予備選挙(19)

<5月3日>
インディアナ州予備選挙(57)

<5月10日>
ネブラスカ州予備選挙(36)
ウェストバージニア州予備選挙(34)

<5月17日>
オレゴン州予備選挙(28)

<5月24日>
ワシントン州予備選挙(44)

<6月4日>
カリフォルニア州予備選挙(172)
モンタナ州予備選挙(27)
ニュージャージー州予備選挙(51)
ニューメキシコ州予備選挙(24)
サウスダコタ州予備選挙(29)

<7月18日>
共和党全国大会

 

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yuyawatase at 09:00|PermalinkComments(0)米国政治 

2016年02月14日

2016年2月12日・首相動静ウォッチ

本ブログでは、時事通信社の首相動静について追加情報を加えながら首相の行動の意図を推測しています。少しでも皆様のお役に立つ情報が提供できれば幸いです。

<2月12日(金)>

・午前8時現在、東京・富ケ谷の私邸。朝の来客なし。
・午前8時9分、私邸発。
・午前8時23分、官邸着。
・午前8時35分から同44分まで、閣議。
・午前9時35分から同10時1分まで、財務省の田中一穂事務次官、浅川雅嗣財務官
・午前10時2分から同39分まで、外務省の杉山晋輔外務審議官、秋葉剛男総合外交政策局長。同40分から同47分まで、高木陽介経済産業副大臣。
・午前11時34分から同54分まで、外務省の山田滝雄国際協力局長、梨田和也南部アジア部長。午後0時1分、黒田東彦日銀総裁との会談開始。
・午後1時2分、黒田日銀総裁との会談終了。
・午後2時13分から同28分まで、「中東和平プロジェクトin静岡」参加者の表敬。
・午後2時40分から同3時2分まで、高市早苗総務相。同57分から同4時8分まで、外務省の斎木昭隆事務次官、岡浩国際情報統括官
・午後4時9分から同26分まで、外務省の斎木昭隆事務次官、林肇欧州局長、原田親仁日ロ関係担当大使
・午後5時3分から同34分まで、北村滋内閣情報官
・午後5時56分、官邸発。
・午後6時7分、東京・丸の内のパレスホテル東京着。同ホテル内の宴会場「梅」で、精神科医らでつくる首相の後援会「晋精会」に出席。萩生田光一官房副長官同席
・午後7時3分、同ホテル発。
・午後7時16分、東京・永田町の赤坂エクセルホテル東急着。同ホテル内のレストラン「赤坂ジパング」で、産経新聞社の阿比留瑠比論説委員、有元隆志政治部長らと会食。
・午後9時55分、同ホテル発。
・午後10時13分、私邸着。
・13日午前0時現在、私邸。来客なし。

<2月12日の見どころ>

2月12日は為替・経済動向に関して午前中から精力的に動きがありました。事務次官・財務官らの通貨マフィアとの会議、黒田日銀総裁との会議など、マイナス金利政策が引き起こした混乱状態に対して首相が動いた形です。

その後は、外務事務次官、欧州局長、日ロ関係担当大使などの対ロ外交のキーパーソンと打ち合わせ。5月にソチで日ロ首脳会談を行うことを決めたことを受けたものでしょう。ロシアの地方都市として以前から報道されていましたが、ソチは地方都市といえば地方都市かなあと。

それにしても、安倍首相の後援会に精神科医の皆さんが作られている会があったとは知りませんでした。たまに出てくる首相の後援会は結構面白いものが多い気がします。

夜は安倍首相と懇意にしている産経新聞社との懇談。同紙は宮崎謙介議員に対して非常に厳しい論調を展開していましたので、よほど安倍首相も怒ったのだろうなと推測されます。

マイナス金利
徳勝 礼子
東洋経済新報社
2015-11-27


 


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yuyawatase at 13:26|PermalinkComments(0)首相動静 

2016年2月11日・首相動静ウォッチ

本ブログでは、時事通信社の首相動静について追加情報を加えながら首相の行動の意図を推測しています。少しでも皆様のお役に立つ情報が提供できれば幸いです。

<2月11日(水)>

・午前10時現在、東京・富ケ谷の私邸。朝の来客なし。
・午前中は来客なく、私邸で過ごす。
・午後1時15分、私邸発。
・午後1時22分、東京・渋谷の美容室「HAIR GUEST」着。散髪。
・午後2時54分、同所発。
・午後3時11分、私邸着。
・12日午前0時現在、私邸。来客なし。

<2月11日の見どころ> 

2月11日はお休みということで首相御用達の美容室に行かれた模様。 建国記念日ということで、他にやることがあるのではないかと思うところではありますが。。。

日本経済が株安円高で混乱している状況であり、北朝鮮・シリアの状況が緊迫する中で非常に優雅な休日の過ごし方でありますがが、土日以外の休日は何らか動いてほしいものと思います。



 


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2016年2月9日・首相動静ウォッチ

本ブログでは、時事通信社の首相動静について追加情報を加えながら首相の行動の意図を推測しています。少しでも皆様のお役に立つ情報が提供できれば幸いです。

<2月9日(月)>

・午前7時52分、公邸発。同53分、官邸着。
・午前7時57分から同8時2分まで、国家安全保障会議の9大臣会合。同3分から同7分まで、高市早苗総務相
・午前8時12分から同24分まで閣議。
・午前8時26分から同42分まで、国際的に脅威となる感染症対策関係閣僚会議。
・午前8時50分から同59分まで、萩生田光一官房副長官
・午前10時30分から同11時5分まで、オバマ米大統領と電話会談。萩生田、世耕弘成両官房副長官、谷内正太郎国家安全保障局長同席
・午前11時50分から午後0時5分まで、韓国の朴槿恵大統領と電話会談。萩生田、世耕両官房副長官、谷内国家安全保障局長同席。同10分から同42分まで、谷垣禎一自民党幹事長
・午後0時53分、官邸発。同55分、国会着。同56分、衆院議長応接室へ。同59分、同室を出て、同1時、衆院本会議場へ。同2分、衆院本会議開会。
・午後2時31分、衆院本会議散会。衆院本会議場を出て、同32分、国会発。同34分、官邸着。
・午後2時56分、西村泰彦内閣危機管理監、谷内国家安全保障局長、北村滋内閣情報官、下平幸二内閣衛星情報センター所長、防衛省の前田哲防衛政策局長、宮川正情報本部長が入った。同3時10分、西村、谷内、下平、前田、宮川各氏が出た。同22分、北村氏が出た。
・午後3時31分から同37分まで、福井県あわら市の「あわら温泉おかみの会」の伊藤康代さんら。同53分、官邸発。同55分、国会着。同56分、参院議長応接室へ。同57分、同室を出て、参院本会議場へ。同4時1分、参院本会議開会。同8分、参院本会議散会。同9分、参院本会議場を出て、同10分、国会発。同12分、官邸着。
・午後5時6分、国家安全保障会議開始。
・午後5時41分、国家安全保障会議終了。
・午後5時54分から同6時39分まで、外務省の斎木昭隆事務次官、林肇欧州局長、上村司中東アフリカ局長。同42分、官邸発。
・午後6時51分、東京・銀座の日本料理店「つるとかめ」着。自民党の秋元司、石原宏高両衆院議員らと会食。
・午後8時30分、同所発。
・午後8時52分、東京・富ケ谷の私邸着。
・10日午前0時現在、私邸。来客なし。

<2月9日の見どころ>

2月9日は北朝鮮関連の出入りが多い一日となりました。安倍首相が電話でやり取りする相手はオバマ大統領と朴槿恵大統領ということで順当だと思いますが、ロシアや中国などの向こう側の関係国とは必ずしも意思の疎通が良さそうに思えません。

夕刻の欧州局長・中央アフリカ局長を交えた会議はシリア情勢があわや第三次世界大戦か、というほどに緊迫している中でのものであり、安倍政権も事態の深刻さを認知し始めたものではないかと思われます。中東アフリカ局長との面談は今年初めてということになります。

 


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yuyawatase at 13:24|PermalinkComments(0)首相動静 

2016年2月10日・首相動静ウォッチ

本ブログでは、時事通信社の首相動静について追加情報を加えながら首相の行動の意図を推測しています。少しでも皆様のお役に立つ情報が提供できれば幸いです。

<2月10日(火)>

・午前7時10分、東京・富ケ谷の私邸発。同24分、官邸着。
・午前7時25分から同8時9分まで、萩生田光一官房副長官
・午前8時49分、官邸発。同50分、国会着。同52分、衆院第1委員室へ。同58分、衆院予算委員会開会。
・午後0時1分、衆院予算委休憩。同2分、同室を出て、同3分、国会発。同5分、官邸着。
・午後0時28分から同51分まで、岸田文雄外相、菅義偉官房長官、加藤勝信拉致問題担当相、石川正一郎拉致問題対策本部事務局長、石兼公博外務省アジア大洋州局長。同54分、官邸発。同55分、国会着。同57分、衆院第1委員室へ。同1時、衆院予算委再開。
・午後5時3分、衆院予算委散会。同4分、同室を出て、同6分、国会発。同8分、官邸着。同17分から同19分まで、北村滋内閣情報官
・午後5時33分、国家安全保障会議開始。岩城光英法相、林幹雄経済産業相、加藤拉致問題担当相ら同席。
・午後5時46分から同59分まで、谷内正太郎国家安全保障局長、北村内閣情報官、秋葉剛男外務省総合外交政策局長、防衛省の前田哲防衛政策局長、河野克俊統合幕僚長
・午後6時19分から同20分まで、報道各社のインタビュー。「北朝鮮の制裁がまとまったが」に「断固たる制裁措置を決定した。国際社会とより緊密に連携していく」。同21分、官邸発。
・午後6時33分、東京・芝公園のホテル「ザ・プリンスパークタワー東京」着。同ホテル内の宴会場『ボールルーム』で成蹊学園の卒業生でつくる『晋成会』の10周年記念大会に出席。
・午後8時42分、同宴会場を出て、同44分、同ホテル内の「パーティールーム」へ。記念大会の出席者と懇談。
・午後9時55分、同室を出て、同56分、同ホテル発。
・午後10時13分、私邸着。
・11日午前0時現在、私邸。来客なし。

<2月10日の見どころ>

2月10日の見どころは北朝鮮の制裁内容を決定した国家安全保障会議でしょう。やはり経済制裁ということになると、通常通りの外交安保関係者だけではなく、法相や経済産業相などが出席する必要があるわけです。ちなみに、加藤拉致問題担当相はその他諸々というほどに大臣職を引き受けておられるため、様々な会合に出られて結構大変そうな印象を受けます。

夜は晋成会の集まりということで旧交を温められたものと思われます。主要メンバーは佐々淳行氏、西武ホールディングス社長の後藤高志氏、元駐米大使・前プロ野球コミッショナーの加藤良三氏などが主要メンバー。首相を支える成蹊大学人脈は健在ということでしょうか。



 


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yuyawatase at 13:24|PermalinkComments(0)首相動静 

2016年02月12日

2016年2月8日・首相動静ウォッチ

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本ブログでは、時事通信社の首相動静について追加情報を加えながら首相の行動の意図を推測しています。少しでも皆様のお役に立つ情報が提供できれば幸いです。

<2月8日(月)>

・午前8時現在、東京・富ケ谷の私邸。朝の来客なし。
・午前9時25分、私邸発。
・午前9時43分、官邸着。
・午前10時から同33分まで、柴山昌彦首相補佐官。同39分から同59分まで、河井克行首相補佐官
・午前11時2分から同34分まで、河野太郎行政改革担当相
・午前11時46分から同54分まで、太宰府天満宮「梅の使節」の西高辻信良宮司、みこの岩崎あゆみさん、古川智美さん。原田義昭自民党衆院議員同席。午後0時1分から同31分まで、政府・与党連絡会議。
・午後0時33分から同1時17分まで、茂木敏充自民党選対委員長
・午後2時34分から同50分まで、自民党北朝鮮核実験・ミサイル問題対策本部の谷垣禎一本部長ら。
・午後3時38分から同4時16分まで、谷内正太郎国家安全保障局長、北村滋内閣情報官、秋葉剛男外務省総合外交政策局長、防衛省の前田哲防衛政策局長、河野克俊統合幕僚長
・午後4時17分から同29分まで、木村太郎自民党広報本部長。同34分から同40分まで、アラブ首長国連邦(UAE)の建国44周年向けのビデオメッセージ収録。桜田義孝自民党衆院議員同席。
・午後4時41分から同50分まで、インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)の最高賞受賞者の「ほまれ酒造」の唐橋裕幸社長ら。同56分、官邸発。同58分、国会着。同59分、自民党総裁室へ。
・午後5時から同16分まで、同党役員会。同室を出て、同17分、院内大臣室へ。同18分から同45分まで、自民党の谷垣幹事長、細田博之幹事長代行、茂木選対委員長。同46分、同室を出て、同47分、国会発。同49分、官邸着。
・午後5時50分から同6時20分まで、茂木友三郎キッコーマン名誉会長、小林栄三伊藤忠商事会長。同27分、官邸発。同28分、公邸着。
・9日午前0時現在、公邸。来客なし。

<2月8日の見どころ> 

国会が開会されない一日は、政策と政局のことにじっくりと取り組むことができる一日です。

国会日には朝は衆参両官房副長官からのレクからスタートしますが、2月8日の朝は柴山・河井両補佐官・河野行革担当相による政策的なレクチャー・指示出しが行われた模様です。

その後、自民党北朝鮮関連の対策本部として谷垣本部長や安全保障関連の官僚らに面談。桜田義孝議員は昨年もUAEを訪問しており、同地域における影響力を強めつつあります。

谷垣幹事長、細田幹事長代行、茂木選対委員長とは選挙の話で盛り上がったことでしょう。自民党は高い支持率を誇っている状況ですが、選挙に関しては何があるか分からず、また定数見直しなどの問題も山積みです。

夕刻は首相に近い財界人である茂木友三郎キッコーマン名誉会長や小林栄三伊藤忠商事会長と面談。両者ともに中国事業で成果を挙げている大手企業ということになります。






 


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yuyawatase at 10:21|PermalinkComments(0)首相動静 

2016年02月11日

「劣化議員問題」を育休・不倫に矮小化させるな

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国会議員の不倫育休問題は「根が深い問題」である

育休宣言を行ったと思ったら、子どもが生まれた傍から不倫疑惑を報道される国会議員。週刊誌が同議員に最初から目をつけていたことは良く知られていましたが、自分の貧困な想像力を三回り以上上回るスキャンダルが勃発したことにかなり驚かされました。

筆者は、この問題は最初から「議員育休」ではなく、単なる「国会議員の質の低下」を表す象徴であり、育休の是非について論じるまでもないことだと考えています。

現在、私たちが真剣に考えなくてはならないことは、国会議員の質の急速な劣化、つまり「劣化議員問題」なのです。まともに政策の勉強もせずに口先ばかりで愛国心を煽り立てるような議員が増えており、諸外国の政治家と比べて大いに見劣りする人材が国会の議席に座っています。議員の育休を語る以前に、この現状に背筋が寒い気分になるわけです。

昨今の若手議員が引き起こすくだらないスキャンダルは氷山の一角に過ぎません。なぜなら、このような下劣なスキャンダルが発生する原因は、議員個人の問題ではなく、有権者による選挙を通じた人材選抜が難しい選挙制度である小選挙区制度にあるからです。

小選挙区制度が作り出した「劣化議員問題」

小選挙区制度は当選者を実質的に政党が選ぶことができる制度です。政党の支持基盤が厚い地域で有力な政党の公認を得ることが出来れば、有権者が人材の質を実質的に問うことなく、公認された人物に国会の議席が用意されることになります。

つまり、当該選挙区の有権者の意向に関わらず、政党関係者の覚えがめでたければ国会議員になれるシステムが小選挙区制度です。ちなみに、小選挙区に比例代表制度が加わることによって、特定の選挙区の国会議員は有権者の投票結果に左右されずにほぼ確実に当選し続けることができます。

小選挙区制度では、世襲議員は公認を得ることが極めて容易であるとともに、他所から連れてきた軽い神輿である公募候補などが公認候補者に選ばれることも少なくありません。現行の小選挙区制度は政党公認までのプロセスが不透明すぎるため、小選挙区で重要となる公認選抜が適切に行われているとは言えません。

その結果として、社会人としての十分なキャリアもない人物が国政選挙の公認候補者として公認されるケースが増えており、一連の「劣化議員問題」が発生する温床となっています。

炎上目的の軽薄な有識者という知的言論の劣化

今回の不倫育休疑惑を通じて、もう一つ警鐘を鳴らしたいことは「炎上目的の軽薄な有識者」の言うことを真に受けるべきではないということです。

宮崎議員については、予算委員会委員という重責にありながら党内プロセスを経ずに「育休」を記者発表したこと、自分自身の政治活動・選挙活動と国会活動の区別がついていないこと、問題が大きくなった後の取って付けたような育休政策に関するブログへの書き込み、など、そもそも社会人失格であるエビデンスが盛り沢山でした。不倫疑惑自体はおまけみたいなものです。

それにも関わらず、有識者とされる人々が大人としての仕事手順について注意した自民党幹部をブログ上で激しく罵ってみたり、まるで子どものような言論が一部のインターネット上を賑わせていました。不倫疑惑発覚後には、キング牧師と不倫育休疑惑議員を並べて論じるものなど、有識者としての社会的な見識自体を疑うものすらあります。今回の問題は「議員育休」や「男性育休」の問題ではなく、国会議員だけでなく有識者の質の低さも露わにしたと思います。

炎上目的の記事は面白いわけですが、一時の感情を煽るポジショントークの言論に流されてはいけません。しっかりとしたプロセスを踏まえた行動ができる人を最初から支持するべきであり、目立たなくても淡々と仕事をこなしている国会議員や有識者を評価していくことが大事です。

有識者については公の立場がある人々の話ではないため、私たち自身が注意しながら有識者のポジショントークについて警戒していくことが重要です。

中選挙区制度による人材の質を問う選挙制度への回帰

筆者は人物重視の選挙制度に戻すべきであり、小選挙区制度から中選挙区制度への回帰を主張しています。もちろん人物重視の中には、候補者本人の品行から政策立案力まで当然に含んでいます。

小選挙区制度は中選挙区で常態化していた一部の利益団体による政治を排し、政党本位・政策本位の選挙制度に生まれ変わるための導入された制度でした。しかし、実際には政党助成金の大半は選挙活動に投入されており、政党の政策の質は向上しないどころか、国会議員の質が急速に劣化する事態を生み出しました。日本における小選挙区制度は根本的に見直す時期に来ていると言えるでしょう。

ただし、選挙制度を大幅に変更したものをもう一度元に戻すことは極めて難しいことは理解できます。そこで、自民党や民主党は「国会議員候補者の予備選挙」を行って公認候補者を選ぶべきようにすべきです。公認候補者の選考過程の透明性を高めることで自党の候補者の質を担保することが望まれます。

本件は、「育休」や「不倫」の問題に矮小化するのではなく、「劣化議員問題」について議論が始まるきっかけになれば良いと思います。

議員力検定 議員3級「基礎力」問題集(Kindle版)
議員力検定協会
議員力検定協会 検定委員会
2014-03-18



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yuyawatase at 15:38|PermalinkComments(0)国内政治 | 社会問題