2016年01月

2016年01月31日

日本の政治にも「和製のテッド・クルーズ」の誕生を!

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共和党大統領予備選挙候補者「テッド・クルーズ」とは何者なのか?

今回の記事は米国大統領選挙の選挙戦略の話ではなく、現在共和党予備選挙で議論されている視点が「なぜ、日本の政治にとっても大事なのか」という政策的な観点から内容をまとめてみました。そのため、今回の記事はトランプ氏ではなく、現在2位のテッド・クルーズ氏のビジョンと主張について触れていきます。

2012年テキサス州ダラス、筆者はFREEPACという全米の保守派集会に日本からの来賓として招待されました。同イベントには全米から10万人近い保守派運動家が結集しており、テキサスの大地が米国保守派の聖地と化した瞬間でした。

その際、尋常ではない数の共和党保守派運動員がプラカードを掲げて支援していた人物がテッド・クルーズ氏です。数万人の支持者が密集する会場の中でテッド・クルーズ氏は大歓声で迎えられていました。そのため、彼は筆者のテキサス訪問時において最も印象に残っていた人物となりました。

テッド・クルーズ氏は、キューバ移民の父と米国人の母を持つ人物であるとともに、茶会系の保守派議員として知られています。そして、小さな政府と社会的保守派の価値観を持ちながら、ウィンストン大学やハーバードロースクールで優秀な成績を修めたピカピカのエリート法曹でもあります。(奥さんはGSの管理職を務めているセレブな家庭です。)

米国の大衆と同一の価値観を持ちながら煌びやかな経歴を持つテッド・クルーズ氏。現在、彼はトランプ氏に対抗する2位候補者として激しい首位争いのデッドヒートを繰り広げている状態です。

<過去記事>*トランプ・サンダース台頭、ブッシュ・カーソン失速、マルコルビオ台頭を予測解説
米国大統領選挙、トランプVSサンダースの究極バトルがあり得る?(1月12日)
アイオワ州党員集会直前、共和党・民主党の波乱が現実に?(1月22日)
ドナルド・トランプがFOXの討論会を欠席した理由(1月30日)

第7回共和党候補者討論会で見せた「知見」と「能力」について

ドナルド・トランプ氏が欠席戦術に出た1月28日の第7回候補者討論会において、テッド・クルーズ氏はトランプ氏に対して選挙の構図上の不利を背負ったものの、非常に見事なディベートを展開することに成功しました。

実際の支持率の変化については別の要因が働くことになると思いますが、日本に必要な「政策的視点」をテッド・クルーズ氏が提供していたために紹介したいと思います。

テッド・クルーズ氏は「エタノールに対する補助金の廃止」を主張しており、トランプ氏によって同主張がテキサスの石油産業の傀儡だからであると叩かれてきていました。

共和党保守派は伝統的に補助金などの政府支出に懐疑的であるため、テッド・クルーズ氏の主張自体はおかしなものではありません。しかし、初戦のアイオワ州は農業が盛んであることからエタノール利権も多いために、政治的に難しい立場に立たされている状況でした。

テッド・クルーズ氏は自身の見解への批判に対して「エタノールへの補助金を廃止する代わりに、エタノールの燃料への上限規制を取り払うことなどの規制緩和を通じて、エタノール市場を60%増加させることができる」と反論しました。

上記の発言をアイオワ州民が信じたかどうかは別として、テッド・クルーズ氏が行ったことは政治的な信念と勇気が必要なことです。同発言を通じて、補助金ではなく規制緩和による産業活性化を目指す、という彼の政治姿勢が更に鮮明になったと言えるでしょう。

日本の政治家に求められる「和製のテッド・クルーズ」の誕生

日本の政治家に「特定産業の補助金を廃止&規制緩和による成長ビジョン・具体策」を堂々と有権者に対して語ることができる知見と能力を持った人物がいるでしょうか。おそらく存在していないと思います。

したがって、日本では旧態依然とした既得権が蔓延り、新産業の芽が摘まれ続けている状況が発生しています。「民泊の解禁」という名称の既存の業界団体に配慮した実質的な規制強化など、その最たる事例として挙げることができると思います。

現在、日本に求められている政治家は「和製のテッド・クルーズ」である、ということができるでしょう。ドナルド・トランプ氏の政策は過激なように見えて、現状維持的な保護主義的な政策も意外と含まれており、実はテッド・クルーズ氏が大統領候補者に選ばれるほうが「日本に新たな政策的視点をもたらす」という意味ではインパクトが大きいものと思います。

ちなみに、日本のメディアでテッド・クルーズ氏がほとんど紹介されない理由は、上記のような思想が日本に持ち込まれると困る人々が米国通として蔓延っている日本の病巣を端的に象徴しているものと言えるでしょう。

共和党大統領予備選挙はいよいよ2月1日に最初の党員集会を迎えますが、日本の政治家には「テッド・クルーズ氏のビジョン・政策」にもぜひ注目してほしいものです。



 

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2016年01月30日

2016年1月30日・首相動静ウォッチ

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本ブログでは、時事通信社の首相動静について追加情報を加えながら首相の行動の意図を推測しています。少しでも皆様のお役に立つ情報が提供できれば幸いです。

<1月30日(土)>

・午前8時現在、公邸。
・朝の来客なし。
・午前11時1分、公邸発。
・午前11時20分、東京・富ケ谷の私邸着。
・午後3時37分、私邸発。
・午後4時7分、羽田空港着。
・午後4時50分から同54分まで、フィリピンから帰国した天皇、皇后両陛下を昭恵夫人らとともに出迎え。同5時、同空港発。
・午後5時19分、公邸着。

<1月30日の見どころ>

安倍首相は公邸・私邸でゆっくり過ごされたようですね。

本日は「大阪維新の会」が夏の参議院議員選挙などに擁立する候補者を育てる「維新政治塾」の開講式を実施、160人が出席しています。

野党も次々と参議院議員選挙に向けた準備を始めています。首相のつかの間の休み、次なる戦いは既に始まっています。



 


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yuyawatase at 22:28|PermalinkComments(0)首相動静 

ドナルド・トランプがFOXの討論会を欠席した理由

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ドナルド・トランプ氏がアイオワ州党員集会直前のFOXのTV討論会を欠席

ドナルド・トランプ氏がアイオワ州共和党党員集会直前のFOX主催のTV討論会を欠席しました。

欠席の公式理由としてFOXニュースのアナウンサーから不当な扱いを受けたことなどを挙げており、討論会場から僅か3マイル離れた場所で同時刻に退役軍人のための非営利団体向けの集会を開催しました。

トランプ氏の欠席の理由を説明することを求められた場合、手堅く話すなら上記の経緯に触れた上で適当にトランプ氏の姿勢をディスっておけば良いでしょう。大学の先生やシンクタンクの研究者の説明なら大体そんな感じで安牌ということになります。

しかし、それではトランプ氏の討論会欠席の説明にはなっても分析にはならないので、筆者は選挙戦略上の定石という観点からトランプ氏の真の意図を深堀していきたいと思います。トランプ氏の行動は突拍子もないものに見えますが、彼の行動は常に選挙戦略上の理にかなったものだからです。

<過去記事>*トランプ・サンダース台頭、ブッシュ・カーソン失速、マルコルビオ台頭を予測解説
米国大統領選挙、トランプVSサンダースの究極バトルがあり得る?(1月12日)
アイオワ州党員集会直前、共和党・民主党の波乱が現実に?(1月22日)

現在のトランプ氏の支持率トップは薄氷の上のものでしかない、という事実

予備選挙初戦が予定されているアイオワ州でのトランプ氏の2位クルーズ氏との直近の支持率差は、1月29日現在の世論調査の数字では大よそ8ポイント以内という状況になっています。

これはトランプ氏がクルーズ氏に負ける可能性が十分にあることを示す数字です。アイオワ州は前回の2012年の予備選挙当時、トップを走っていたロムニー氏に対して2位サントラム氏が約6ポイントのビハインドを詰めて差し切った経緯があります。

アイオワ州は伝統的に徹底的な地域密着戦略が功を奏しやすい環境があり、クルーズ氏は年明けから同州での活動に積極的に注力してきました。また、彼を支えるキリスト教福音派もアイオワ州での集票に向けてフル稼働するものと考えられます。保守派の強烈なイデオローグであるグレン・ベック氏からクルーズ氏へのエンドースメントも大きなインパクトをもたらすでしょう。

それに対してトランプ氏は大味のメディア戦略を中心としたキャンペーンを展開しており、最終的な運動力の差でアイオワ州で逆転負け、その後トップランナーとしての地位を失う可能性すらあります。トランプ氏はメディアを牛耳る主流派と保守派を支える草の根団体からの支持が弱く、本来であれば同州内で綿密に展開するべき足を使った選挙戦を展開できていないように見えます。

実際、トランプ氏は支持率トップではありますが、非トランプの他候補者らのポイントを合計すると、トランプ氏の支持率を上回る状況にあります。現状の支持率トップはトランプ氏の巧みなメディア戦略によって支えられたものであり、選挙の足腰まで含めた陣営の底力を加味すると薄氷の上の優位でしかないと言えます。

トランプ氏の勝利は、トランプVSその他大勢、という構図を作ることで達成される

そこで、トランプ氏が打った奇策が「FOXのTV討論会欠席」という一手でした。選挙戦略における定石は、当選1名の選挙で複数の候補者が立った場合は「自分VSその他」という構図を作ることにあります。

自らが常に話題の中心となるように演出して、他の候補者を自らの存在を彩る脇役の地位に甘んじさせる、というやり方は極めて有効な戦術であり、日本国内の選挙でも良く見られる手法と言えるでしょう。

今回、トランプ氏は「討論会を欠席」した上で討論会場の間近で「自らの集会」を開いて見せることで、他の候補者がトランプ氏と同じ土俵に乗ることを拒否しました。その結果として各候補者は自らのPRを行う機会を得るとともに、出席した候補者同士が十分に互いを攻撃する機会を得ることが出来ました。

しかし、メディアの話題の中心はトランプ氏であり続けたことは間違いありません。他候補者を討論会上に置き去りにすることで、トランプ氏を頭一つ抜けた存在として視聴者に意識させつつ、他候補者を2位以下の候補者としてグルーピングすることに成功しました。

そして、案の定、討論会では2位のテッド・クルーズ氏と3位のマルコ・ルビオ氏が潰しあいを演じたこと、両氏ともに過去の自らの発言と現在の主張の整合性が問われる状況に陥ったことで、2位以下候補者の支持者の票はトランプ以外の候補者に広く分散したものと推測されます。

トランプ氏にとっては、トランプ氏に対抗できる2位候補者(現時点ではテッド・クルーズ氏)の支持率が減少することが最も望ましい成果であり、自分自身の不在というリスキーな選択肢を採用しつつも、選挙戦略上の目的を一定程度達成できたものと思われます。

トランプ氏のメディア戦略を通じた構図づくりの巧みさは目を見張るものがあり、既存の枠組みに捉われない圧倒的な存在感を発揮し続けています。

今後の展開を左右するアイオワ州・ニューハンプシャー州の結果に注目したい

現在まで濫立した候補者が撤退しない理由は、ベン・カーソン氏の撤退待ち、をしているからでしょう。ベン・カーソン氏は一時は支持率トップにまでなりましたが、保守派候補者の通例通りに主流派メディアのキャンペーンを食らって現在は支持率を大きく落としています。

残念ながら、ベン・カーソン氏が現在の位置から再浮上することは困難であり、彼が有する支持率(10ポイント弱)がいずれに候補者に流れるのか、ということは予備選挙の構図を左右する極めて重要なファクターになるでしょう。現在、トランプ氏、クルーズ氏、ルビオ氏の3者以外の泡沫化している候補者であっても、ベン・カーソン氏の撤退時の支持表明を受けることができれば、一気に2・3位争いの有力候補に浮上できるからです。

したがって、アイオワ州・ニューハンプシャー州の結果を受けて、誰がどのタイミングで撤退していくのか、そして撤退する候補者が誰を支持するのか、という点に今後は注目を絞っていきます。

共和党の大統領候補者を選ぶ予備選挙は佳境を迎えてきています。テッド・クルーズ氏もマルコ・ルビオ氏も十分に魅力的な候補者であり、彼らに対してトランプ氏のメディア戦略はどこまで通用し続けるのでしょうか。

アイオワ州の党員集会は各候補者が鎬を削るギリギリの戦いとなっており、米国の未来を左右する同州の投票結果の重要性が増しています。

困難な選択 (上)
ヒラリー・ロダム・クリントン
日本経済新聞出版社
2015-05-01


明日の成功者たちへ
ドナルド・トランプ
PHP研究所
2010-08-26
 

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yuyawatase at 08:00|PermalinkComments(0)米国政治 

2016年1月29日・首相動静ウォッチ

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本ブログでは、時事通信社の首相動静について追加情報を加えながら首相の行動の意図を推測しています。少しでも皆様のお役に立つ情報が提供できれば幸いです。

<1月29日(金)>

・午前8時現在、東京・富ケ谷の私邸。
・朝の来客なし。
・午前9時7分、私邸発。
・午前9時25分、官邸着。同29分から同44分まで、閣議。
・午前10時25分から同47分まで、木村太郎自民党広報本部長
・午前11時36分から午後0時4分まで、佐喜真淳沖縄県宜野湾市長。菅義偉官房長官、島尻安伊子沖縄担当相同席。
・午後2時2分から同28分まで、北村滋内閣情報官
・午後2時36分から同3時1分まで、中曽根弘文元外相、橋本岳自民党外交部会長
・午後3時9分から同30分まで、梅田邦夫ブラジル大使ら中南米大使会議出席者の表敬。
・午後4時22分から同41分まで、対台湾窓口機関「交流協会」の大橋光夫会長石兼公博外務省アジア大洋州局長同席。
・午後4時48分から同5時3分まで、国家安全保障会議。同6分、官邸発。
・午後5時13分、東京・内幸町の帝国ホテル着。同ホテル内の宴会場「光の間」で日本医師会など主催の「赤ひげ大賞」表彰式に出席し、あいさつ。同22分、同ホテル発。同28分、官邸着。
・午後5時45分から同6時34分まで、1億総活躍国民会議
・午後6時45分、官邸発。
・午後6時58分、東京・飯田橋のホテルグランドパレス着。同ホテル内のフランス料理店『クラウンレストラン』で、時事通信社の西沢豊社長、田崎史郎特別解説委員、渡辺祐司編集局長、阿部正人政治部長と会食。
・午後8時53分、同ホテル発。
・午後9時5分、公邸着。

<1月29日の見どころ>

本日の安倍首相は宜野湾市長と面会しています。同選挙に中心的な役割を果たした菅官房長官、島尻あい子沖縄担当相が同席しています。

中曽根元外相と橋本岳自民党外交部会長が首相に面会していますが、自民党側の外交政策のキーパーソンは中曽根・橋本両名ということを示唆しています。北朝鮮のミサイル実験に対する防衛措置の発表など、本日は安全保障関連の発表も相次ぎ国家安全保障会議も開催されました。

交流協会の大橋光夫会長、民進党勝利後の初の面会ということになります。六本木でチャイナフェスティバル開催開始日(福田康夫元首相挨拶)と同日の面会日程となりました。

夜は時事通信社の重役と会食となりました。出席者全員の氏名・役職者を公開している時事通信社の潔さを感じます。クラウンレストランは、ホテルの最上階にあるフレンチであり、欧州で活躍した料理長でオーギュスト・エスコフィエの系譜に属します。エスコフィエの名は料理人に授けられる栄誉称号 「ディシプル・オーギュスト・エスコフィエ」として受け継がれています。

エスコフィエ自伝 - フランス料理の完成者 (中公文庫BIBLIO)
オーギュスト・エスコフィエ
中央公論新社
2005-07-26




 


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yuyawatase at 00:12|PermalinkComments(0)首相動静 

2016年01月29日

甘利後任、石原伸晃氏、正直かなり意外でしたが・・・

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Wikipedia

甘利大臣の後任に、まさかの石原伸晃氏という安倍政権の一手

甘利大臣の辞任によって後任に石原伸晃衆議院議員が新大臣として任命されました。そして、週刊文春の年明けからの無双が続く展開となっています。

それにしても、石原氏の入閣には驚かされました。2014年以降、石原派は石原氏本人も含めて派閥所属議員全員が安倍政権によって「干されてきた」経緯があり、安倍政権にとって最重要閣僚に石原氏を任命したことは意外な展開といえるでしょう。

政治とカネの問題、党内不満分子の吸収、オリンピック利権の3つの要素をクリア

石原伸晃氏は直近まで本人が環境相を務めていたため、緊急を要する閣僚人事にとって最も重要な政治とカネの問題が発生しない、という重要な要素をクリアしています。週刊誌メディアは政治とカネで辞任した大臣の後釜に関しては、血眼になって金銭スキャンダルを探すでしょうから手堅い人事です。

また、重要閣僚辞任によって発生する安倍政権に対する潜在的な不満の噴出を封じる効果も大きいものでしょう。石原氏を政権に取り込んだことで、安倍政権に対して批判的な旧山崎派の領袖を政権に組み込んだことになります。自らのスキャンダルで辞任した旧山崎派の双頭である甘利派はともかく、安倍政権としては夏の参議院議員選挙に向けて挙党体制を構築したと言えるでしょう。

さらに、本人事は東京都の自民党との関係を良好にする狙いもあると捉えるべきです。自民党の党本部と東京都連は伝統的に緊張関連にあり、都内には有力な自民党国会議員が何名もいますが重用されない傾向があります。しかし、東京都の自民党で中心的な役割を果たしている石原氏を取り込むことによって、オリンピックなどの重要イベントを抱える東京都連を抱え込む意味合いがあるものと推測されます。

驚きの人事ではありましたが、政局運営という点ではバランスの取れた人事であり、安倍政権が参議院議員選挙に向けて博打ではなく安牌を打ってきたということになります。

野党の追及は、国土交通大臣とURにシフトしてく難しい局面に

甘利大臣の早々の辞任によって、野党の追及は国土交通省とURに向いていくことになるでしょう。甘利事務所との密接なやり取りの記録が明らかになったことで、同事件は甘利事務所の問題ではなく国土交通省全体を巡る疑獄事件に発展する可能性があります。

特に甘利事務所が仲介した告発業者の背景に関する問題はいまだ解決されておらず、国土交通省が適切な処理をしたと強弁したところで、同省とURが如何わしい筋の関係に多額の金銭を支払ったことが発覚した場合、国土交通大臣の首も危ういことになるかもしれません。

国土交通大臣は公明党の指定席となっているため、国土交通省の問題が深刻化した場合、自公連立政権の屋台骨を揺るがす事態が発生することになるでしょう。野党にとっては甘利大臣という標的がいなくなっても、更に大きなポイントを稼ぐチャンス到来ということになります。

国会の追及がいずれの方向に向かっていくのか、野党の次の一手が政局を大きく左右することとなることは間違いありません。夏の参議院議員選挙に向けて甘利氏の問題以上に面白い局面となってきました。

公明党の深層 (イースト新書)
大下英治
イースト・プレス
2014-06-08


公明党vs.創価学会
島田裕巳
朝日新聞出版
2013-12-20


 

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yuyawatase at 12:25|PermalinkComments(0)国内政治 

2016年1月28日・首相動静ウォッチ

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本ブログでは、時事通信社の首相動静について追加情報を加えながら首相の行動の意図を推測しています。少しでも皆様のお役に立つ情報が提供できれば幸いです。

<1月28日(木)>

・午前8時現在、東京・富ケ谷の私邸。朝の来客なし。
・午前8時12分、私邸発。
・午前8時25分、官邸着。
・午前8時41分から同9時18分まで、世耕弘成官房副長官
・午前9時53分、官邸発。同54分、国会着。同56分、参院議長応接室へ。同57分、同室を出て、参院本会議場へ。同10時1分、参院本会議開会。
・午前11時43分、参院本会議休憩。同44分、参院本会議場を出て、同45分、国会発。同47分、官邸着。
・午後0時8分から同22分まで、岸田文雄外相、中谷元防衛相
・午後0時33分から同49分まで、国家安全保障会議。同52分、官邸発。同54分、国会着。同55分、参院議長応接室へ。同57分、同室を出て、参院本会議場へ。同58分から同59分まで、麻生太郎副総理兼財務相。同1時1分、参院本会議再開。
・午後3時36分、参院本会議を途中退席し、同37分、国会発。同40分、官邸着。
・午後3時50分から同4時20分まで、外務省の斎木昭隆事務次官、杉山晋輔外務審議官、林肇欧州局長
・午後4時21分から同38分まで、TPP政府対策本部の宮内豊国内調整総括官、鶴岡公二首席交渉官
・午後6時19分、甘利明経済再生担当相が入った。
・午後6時30分、甘利氏が出た。
・午後6時41分から同49分まで、石原伸晃自民党衆院議員。同56分から同7時まで、報道各社のインタビュー。「甘利氏が辞任したが」に「任命責任は私にある。こうした事態になったことについて、国民に深くおわびしたい」。
・午後7時16分、官邸発。同25分、皇居着。石原氏の閣僚認証式。
・午後7時58分、皇居発。
・午後8時6分、官邸着。
・午後8時15分から同17分まで、石原氏に経済再生担当相の補職辞令交付。記念撮影。同18分から同19分まで、菅義偉官房長官。同24分、官邸発。
・午後8時30分、東京・紀尾井町のホテルニューオータニ着。同ホテル内の宴会場「LAPIS L」で礒崎陽輔前首相補佐官、江島潔自民党参院議員らと会食。世耕官房副長官同席
・午後9時43分、同ホテル発。同10時、私邸着。

<1月28日の見どころ>

外務省の斎木事務次官、杉山外務審議官、林欧州局長の直近の日程で良く見かける三人メンバーでの面会。
昨日、ロシア外相から強いメッセージによる牽制があった中での三者の首相面会ということになります。
 
その後、甘利大臣の辞任会見前に、TPP政府対策本部の宮内国内調整総括官、鶴岡首席交渉官と面会。甘利大臣の辞任前の挨拶、石原伸晃衆議院議員の認証式などをこなしました。

首相動静データによると、石原伸晃議員とは25日月曜日夜に塩崎厚生労働大臣などと一緒に会合をもっていたことが思い出されます。

夜は安倍首相の側近である磯崎陽輔・前首相補佐官(創生日本事務局次長、会長・安倍晋三)、江島潔・参議院議員(前下関市長)などによる会食に参加しています。

本日は内閣を支える重要人物の辞任というイレギュラーな状況が発生したため、午後はバタバタした日程となってしまいました。そのため、夜は気心の知れたメンバーとの食事をともにしたいといったところでしょう。




リーダーの掟 ― プーチン絶賛の仕事術
飯島 勲(いいじま いさお)
プレジデント社
2012-02-28






 


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yuyawatase at 00:10|PermalinkComments(0)首相動静 

2016年01月28日

「富豪62人の総資産、下位36億人分」は意味がない議論?

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「富豪62人の総資産、下位36億人分」というけれど・・・

国際支援団体オックスファムがダボス会議で、米経済誌フォーブスの世界長者番付など2015年のデータに基づいて世界の富豪上位62人が持つ資産が、世界の人口の貧困層下位半分(約36億人)の資産総額に等しいとする推計を発表しました。

同団体は裕福な人とその他の人々の差が拡大していることを懸念しており、世界の指導者に格差是正に取り組むように働きかけました、とのことです。

日本でも格差是正を求める一部の人々が上記の主張を引用して、政府による増税及び再分配を求める声が上がっています。しかし、これらの主張は経済活動を理解していないものであり、貧困解消に向けて的外れであるばかりか、むしろ貧困を悪化させる結果をもたらすものです。

「金持ち」の資産は「常に他人が使っている」という基本を知ることが大事
 
格差是正を訴える人々は金持ちの資産がタンス預金のような形で保管されていると勘違いしています。しかし、実際には、彼らの資産の大半は投資や貸付という形を通じて他者の手によって使用されています。それが資本主義の原理だからです。

そして、資本主義において重要なことは、金持ちとは資金の出し手であって現場における使用者ではないということです。彼らのお金は世界中で利益になること(≒社会全体の発展につながること)に利用されています。

これは私たちが銀行に少額の預金を行ったとしてもまったく同じことです。銀行にお金を預けた段階で預金者のお金は投資や貸付に利用されており、金持ちの資金と全く同じ原理で運用されています。

ちなみに、一度投資や貸付がなされると、資金の出し手は現場の使用者よりも資産の運用状況を正確に把握することはできません。そのため、資金の出し手よりも現場の使用者のほうが情報の非対称性から実際には強い立場を築くことができます。

この力のギャップを埋めるため、投資家が事実を正確に把握することを目的として簿記や会計の技術が発達してきたのです。上記の議論の意味が分からない人は簿記3級からやり直すことをお勧めします。

金持ちの資産は「金持ちが直接知りもしない赤の他人」が「自己の資産を増やすために使用」しており、結果として「金持ちの資産が増える」とともに「社会全体の発展」につながっているのです。

金持ちや権力者は「ファーストフード」を食べる必要がないということ

資産を誰が持っているかということはほとんど意味がない議論なのです。重要なことは世界に存在する富が人社会を発展させることに使われているか否かということなのです。

資本主義は「金持ち」=「権力者」のための制度として批判されています。しかし、実際には資本主義とは貧困層の生活環境を改善するための制度です。一体どういうことでしょうか?

権力者にとって自らの豊かな生活を実現するための選択肢は資本主義だけではありません。マリーアントワネットや金正恩のような資本主義を停止する形で武力を背景に人々を抑圧するほうが権力者による支配を永続するには便利です。

資本主義が健全に存在する前提となる「自由市場」では、社会に必要なサービスを提供している人が資産を手に入れて、僅かでも自己の資産を持つことができます。その結果として、上記の金正恩のような独裁者に反抗する力が国民に形成されるため、現代の圧制者は資本主義や自由市場が自国内に広まることを防止しています。

もっと身近な事例を取り上げるならば、富裕層はファーストフードを利用する必要はありません。ファーストフードが日本中に存在している理由は、普通の人にとって便利なサービスを作ることが金持ちの利益にもなる制度が存在しているからです。ファーストフードのような普通の人または貧しい人にとって便利な仕組みは資本主義が作り出しているものです。

世界の貧困国の大半は「資本主義」が機能していない地域であるということ

現代社会における貧困層の大半は、地球上の資本主義が機能していない地域、に存在しています。つまり、それらの地域の人々は、上記の資産の運用先になることができず、自らの価値が適切に評価されていない立場に置かれた状況にあります。

貧困地域では、政府関係者らの権力者が武力を背景として自らの利益を貪っているいため、同国の国民は何ら富を得ることができません。これらの地域の人々のために先進国は税金から多くの支援金を送ってきましたが、結果はオックスファムが述べている通り貧困地域の問題は解決することはありませんでした。

一方、不完全ながらも資本主義を導入した中国では沿岸部を中心に富裕層や中産層が誕生しました。また、東南アジア各国の給与水準も向上しつつあり、同地域における貧困問題は改善の兆しを見せつつあります。これらは資本主義と自由市場がもたらした成果です。

資本主義や自由市場を導入したとしても一直線に成長・発展するわけではありませんが、各国政府が腐敗した政府権力者を通じて資本主義・自由市場が働いていない地域に再分配を行うよりも中長期的に成果をあげることができます。むしろ、政府を通じた支援は一部の政府権力者を肥え太らせたことによって、真に日知ような資本主義・自由市場体制への移行スピードを落としているということも言えるのではないでしょうか。

世界の貧困問題を解決してきたのは「資本主義」と「自由市場」であるということ

世界の貧困問題を解決したいということであれば、無意味なストック(資産)の格差についての議論を行うのではなく、豊かな地域と貧しい地域の経済をどのように接続するべきか、ということを議論するべきだと思われます。

資本主義や自由市場にアクセスできていない地域の労働力は、利用不可能な資産、として扱われており、彼らへの富の継続的な移転が行われていません。これこそ貧困が固定化される原因であり、将来的に解決されていくべき問題なのです。

「富豪62人の総資産、下位36億人分」というセンセーショナルな議論に踊らされることなく、正しい政策を恐れることなく推進していくことが求められます。





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2016年01月27日

2016年1月27日・首相動静ウォッチ

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本ブログでは、時事通信社の首相動静について追加情報を加えながら首相の行動の意図を推測しています。少しでも皆様のお役に立つ情報が提供できれば幸いです。

<1月27日(水)>

・午前8時現在、公邸。朝の来客なし。
・午前8時16分、公邸発。同17分、官邸着。
・午前8時34分から同54分まで、世耕弘成官房副長官。同55分から同9時3分まで、萩生田光一官房副長官
・午前9時53分、官邸発。同54分、国会着。同55分、参院議長応接室へ。同57分、同室を出て参院本会議場へ。同58分から同59分まで、麻生太郎副総理兼財務相。同10時1分、参院本会議開会。
・午前11時28分、参院本会議散会。同29分、参院本会議場を出て、同31分、国会発。同32分、官邸着。
・午後1時55分、官邸発。同56分、国会着。同57分、衆院本会議場へ。同58分から同59分まで、石破茂地方創生担当相。同2時から同1分まで、小野寺五典元防衛相。同2分、衆院本会議開会。
・午後4時18分、衆院本会議散会。同19分、衆院本会議場を出て、同20分、国会発。同21分、官邸着。
・午後4時45分から同58分まで、教育再生首長会議の松浦正人山口県防府市長らの表敬。
・午後5時31分、官邸発。
・午後5時39分、東京・紀尾井町のホテルニューオータニ着。同ホテル内の宴会場「芙蓉の間」で国民政治協会主催の「経済界と自民党役員との新年懇談会」出席。
・午後6時21分、同ホテル発。
・午後6時30分、東京・虎ノ門の笹川平和財団ビル着。ビルの披露パーティーに出席し、あいさつ。同38分、同所発。同50分、東京・丸の内のパレスホテル東京着。同ホテル内の宴会場「橘」で自民党の政策グループ「きさらぎ会」の新年会に出席し、あいさつ。
・午後8時2分、同ホテル発。
・午後8時21分、東京・富ケ谷の私邸着。

<1月27日の見どころ>

本日は甘利大臣の金銭授受疑惑や野党有志による企業の政治献金禁止法案の立法に向けた初会合など、政治とカネを巡る話題がある中で、首相自ら自民党の政治資金団体である国民政治協会の「経済界と自民党役員の新年懇談会」に例年通り参加しています。

平成8年に橋本総裁が首相に就任して単独で政権に復帰した後、同協会主催による初の「経済界と自民党役員との新年懇談会」が開催されて以来、自民党政権下では経済団体・企業代表・自民党役員らが参加する形で開催されています。

 自民党の政策グループ「きさらぎ会」とは鳩山邦夫議員が主催する党内最大の政策集団です。単純な頭数では最大派閥の清和会よりも多い集団ですが、各議員は派閥と掛け持ちしているために忠誠度を今一つとなっています。ただし、政界における数の力は無視できないため、安倍首相としてもリスク管理の一環として挨拶を行ったというところでしょう。




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yuyawatase at 23:46|PermalinkComments(0)首相動静 

民主党は嫌いだけど・・・、のトラウマ・ポスターが生まれる理由

無題

「確かな野党宣言」、民主党のトラウマ・ポスターが完成


トラウマを抱えた患者のような民主党ポスターが完成したとのことです。このポスターを真面目に掲示する選挙区支部長が存在するとは思えず、おそらく街中では参議院候補者や衆議院候補者のポスターが掲示されるのみになると思います。

そもそも民主主義は「多数決の手続き」によって担保されるものなので「民主主義を守りたい」というフレーズ自体が意味不明なのですが、それに加えて「民主党は嫌いだけど・・・」「野党として・・・」というフレーズはシュールレアリスム・アートでも目指したのでしょうか。

夏のW選挙に向けた民主党候補者の最大の敵は「まさかの自分の党の広報」だったわけです。歴史上これほどの自虐ポスターはなかなか見かけないです(笑)また、彼らが言う民主主義を守りたいなら、他の野党に投票するか、民主党が解党するか、すれば良いという理屈にもなります。

政党助成金で「自党をディスる」行為は立法趣旨にも合わない

民主党がポスター経費にも使用している資金の一部は政党助成金です。政党助成金は名称の通り「政党の政治活動の健全な発達の促進及びその公明と公正の確保を図り、もって民主政治の健全な発展に寄与すること」を目的としています。

自党をディスる行為は、政党の政治活動の健全な促進とは言い難く、なおかつ民主政治の健全な発展に寄与するとはまったく思えません。むしろ、二大政党の一角を占めるはずの政党が自党を否定した上で野党宣言を出すなど、憲政の常道を放棄した「政党政治の破壊行為」と言えるでしょう。

政党助成金を受け取っていない共産党のほうがよっぽど「政党としての体」を成しており、政党助成金のような余計な小遣いを国会議員に渡すことは無駄どころか有害であることが分かります。

党員不在の議員独裁・前近代型政党の限界の露呈

このような愚か極まりないポスターが出来上がる理由は、民主党が党員に支えられた近代政党ではないから、ということが言えるでしょう。 今回のポスター自体が大衆の支持に根付いた民主主義と一部の貴族による貴族政治の決定的な違いを表していると思います。

政党としてのブランディングを完全に放棄し、一部の外部の運動家が作ったフレーズに身をゆだねるなど、政党の経営陣のセンスを疑うばかりです。このような現象が発生してしまう原因は、政党の党首が大衆による党員選挙で選ばれた人間ではない、ということにあります。

党首選挙を通じて理念・政策が党員全体に共有されずに、愚かな権力闘争と野合を繰り返して政党の屋台骨である党員を蔑ろにし続けた「二大政党の成れ果て」が現在の民主党の姿です。

そのため、一部の議員による意思決定が幅を利かすことになり、暗愚な代表が就任してしまえば簡単に外部からの乗っ取りに遭うということになります。 そのような政党の体質は、典型的な貴族制の性質であり、民主主義とは対極のものだと言えるでしょう。

民主党は「近代政党」としての道を目指すべきだ

民主党は理念・政策を掲げて地道に党員拡大のための活動を行い、党員・党費に支えらえた近代政党に生まれ変わることが必要です。むしろ、この路線を取らないのであれば、民主党の存在は日本の民主主義の健全な発展にとって有害であるため解党するべきだと思います。

封建領主と業界団体の集合体である自民党に対して対抗できる政党は、明確な理念と政策を持った近代政党としての力を持った政党だけです。国会議事堂の前でチャラチャラしたデモ活動を行っている集団ではなく、地道な暮らしを行っている国民の中に入っていくことが大事なのです。

民主党のケースに限らず、日本に必要な政党とは上記のような不断の努力を行うことができる政党です。国民大衆の間に根差した活動を普段から行っていれば、大衆が真に望んでいることが自然と分かってくるはずです。そして、それらの課題を解決するための理念・政策を提示するのです。

そのためには、同党党首にブルジョワ出身者、左派系の市民運動上がり、松下政経塾ではない、本物のたたき上げの政治が党首になることが必要でしょう。今夏の選挙敗北後に同党が国民とともに歩む政党に変わることに期待します。

民主党政権 失敗の検証 - 日本政治は何を活かすか (中公新書)
日本再建イニシアティブ
中央公論新社
2013-09-21



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yuyawatase at 15:10|PermalinkComments(0)国内政治 

2016年01月26日

2016年1月26日・首相動静ウォッチ

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本ブログでは、時事通信社の首相動静について追加情報を加えながら首相の行動の意図を推測しています。少しでも皆様のお役に立つ情報が提供できれば幸いです。

<1月26日(火)>

・午前7時37分、東京・富ケ谷の私邸発。
・午前7時50分、官邸着。
・午前8時から同59分まで、萩生田光一官房副長官
・午前9時27分から同40分まで、閣議。同46分、官邸発。
・午前10時14分、羽田空港着。フィリピンを訪問される天皇、皇后両陛下昭恵夫人とともに見送り。同11時28分、同空港発。
・午前11時59分、東京・虎ノ門の笹川平和財団ビル着。昭恵夫人とともにハンセン病に関する「グローバル・アピール2016宣言式典」に出席し、あいさつ。午後0時8分、同所発。同14分、官邸着。
・午後0時52分、官邸発。同53分、国会着。同55分、衆院議長応接室へ。同1時、同室を出て衆院本会議場へ。同2分、衆院本会議開会。
・午後4時5分、衆院本会議散会。同6分、衆院本会議場を出て、同7分、国会発。同8分、官邸着。
・午後5時1分、谷内正太郎国家安全保障局長、北村滋内閣情報官が入った。同11分、谷内氏が出た。同24分、北村氏が出た。同31分から同6時9分まで、国家安全保障会議。同14分から同50分まで、外務省の斎木昭隆事務次官、長嶺安政外務審議官
・午後6時51分、官邸発。同52分、公邸着。村田晃嗣同志社大学長と会食。世耕弘成官房副長官同席。

<1月26日の見どころ>

本日、安倍首相は天皇・皇后両陛下をお見送りした後、ハンセン病に関する式典に参加しました。 国家安全保障会議を開催してインテリジェンスのキーパーソンらとの面会をこなしています。

村田晃嗣同志社大学長は、イラク戦争を肯定し、昨年も安保法制も容認した識者であり、親米保守派として知られた人物です。世耕副官房長官は前近畿大学理事長であり、関西圏の大学教育関係者としての繋がりがあります。



 


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yuyawatase at 21:16|PermalinkComments(0)首相動静