2017年08月23日

共和党政権を理解するために読むべき本・10選

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トランプ政権が誕生して半年以上たちましたが、現在も巷には同政権やアメリカ政治に関するゴミ本が溢れ返っています。正直言って、ヒルビリー・エレジーや某国際政治学者の本を読んでも、トランプ政権や共和党政権のことはさっぱり分かりません。

そこで、本ブログでは、共和党政権誕生の背景にある社会観・世界観を知りたい本格派の人のための書籍案内(10選)をさせていただきます。


 
米国共和党保守派という日本人から見た異質の存在を知るために必読の一冊。米国における保守主義運動の成立過程、シンクタンクの形成、ネオコンの合流、主流派と保守派の対立など、現代の共和党を理解するための基礎的な視座を提供してくれます。






選挙の集票過程について詳細に記したクオリティーの非常に高い一冊。共和党・民主党が各々異なる手法でアイデンティティーポリティクスに傾斜している様子は必見。おそらく日本で最も詳しく米国の選挙を研究した研究書です。

「保守革命」がアメリカを変える
グローバー・G. ノーキスト
中央公論社
1996-06


1994年共和党保守派が連邦議会の主導権を40年ぶりに民主党から奪い返した立役者による一冊。米国政治の中での対立構造、そして小さな政府を求める連合とはいかなる人々たちの集合体なのか、日本には存在しない利益団体などが多数登場して参考になります。



日本人には分かりにくい宗教右派の台頭過程について論理的にまとめた一冊。米国政治が単純な経済問題のみを争点にしているのではなく、社会に対する価値観自体が大きなファクターになる過程を描写した良書。



米国議会の基礎知識がわかりやすくまとめられた一冊。日本の国会と全く異なる仕組み、大統領・議会による二元代表制を持つ米国政治の意思決定プロセスを分かりやすく解説してくれます。

スーパーパワー ―Gゼロ時代のアメリカの選択
イアン・ブレマー
日本経済新聞出版社
2015-12-19



米国一極集中状態から完全な多極化に向かう世界で米国の選択肢を分析した一冊。既に世界は同書の内容の通りに進んでいる部分・異なる部分に分岐しているものの、米国の相対的影響力が落ちることは確かなことであり、米国人が感じている世界の趨勢を知るためには良書です。

欧州解体
ロジャー・ブートル
東洋経済新報社
2015-08-28


タイトルとは裏腹に英国のブリグジットの合理性についてまとめられた一冊。内容の是非はともかくとして、普段はEU側の情報しか無い状況で反対側の基礎的な視座を与えてくれるものとなっています。EUの中央官僚、ワシントンの中央官僚、霞が関の中央官僚批判として読めば、米国でワシントン政治への批判がなぜ起きるのかを理解できるようになってきます。



ほぼケインジアンか左巻きしかいない日本の経済政策に関する言論環境では理解できない、米国共和党のベースとなっているオーストリア経済学派の大御所の一冊。この本を読まないと共和党が推進している政策は理解できないので必読の書と言えます。



米国人がどのような世界に世界を変革したいのかを知るための良書。内容の賛否については様々な議論はあるものの、彼らが目指すべき先をどこに設定しているのかを学ぶための必読の書。(個人的には日本に関する記述は的外れだと思いますが。。。)



拙著。2016年の大統領選挙を共和党保守派の観点からまとめた一冊。本書で主張した通りの内容(隠れトランプ論はデマ)を中立機関である米国世論調査協会も書籍発売2か月後に正式に認めました。日本で売られているトランプ本は嘘だらけなので、トランプ政権成立の本当のことが知りたい人はこの本を読んでください。

本記事の内容は所属機関とは関係なく渡瀬個人の見識に基づくものです。取材依頼や講演依頼などはyuya.watase02@gmail.comまでお願いします。



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yuyawatase at 10:44│Comments(0)米国政治 

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