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2017年07月26日

茨城県知事秘書はブラック・電通過労自殺を超える激務?

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茨城県知事秘書のちょっと洒落にならないワークライフバランスとは

県議会の動画を見ていたら、県議会議員の一人がトンデモナイことを質問していたので、本ブログでも面白いので紹介してみようと思います。誰でも見られる県議会動画なので是非とも読者諸氏も覗いてみてほしいです。

茨木県議会・平成29年第二回定例会(2017年6月13日)戸井田和之議員の質問動画

戸井田議員は一般質問の冒頭で知事秘書と知事運転手の過酷な労働環境について質問しています。

国レベルでも働き方改革の一環としてワークライフバランスが注目される中で、何と茨木県知事秘書と運転手の労働時間は「電通の過労自殺」事件を上回るレベルとなっているというのです。

時間外勤務時間、知事秘書は1648時間、知事運転手は1214時間、というトンデモ

戸井田議員は、県が2016年に策定した茨城県女性職員活躍推進プランにおいて、男女を問わず1年間の時間外勤務時間の上限目安を360時間としていることを目標としている旨が指摘されています。

また、同議員の質疑において知事部局全体の職員の平均と比べて12倍近く、知事秘書の月平均の時間外勤務時間は140時間にもなるという事態であることが確認されました。

この数字は電通の新入社員の労災事件において認定された時間外勤務である105時間を軽く上回るレベルのものであり、働く職員の身心への負担は極めて大きなものとなっているものと推測されます。

同議員が異常な時間外勤務について公用車を利用しての「公務」を明らかに逸脱していると指摘したことに対し、知事はこれらの時間は全て公務だと強弁していますが、一体これだけの時間の公務とは何であるのか、些か疑問であると言わざるを得ません。

正直言ってなかなかエグイ労働環境であることは間違いなく、同部局の人々のメンタルケアの状況がどうなっているのかも追加で調べてみようと興味がわくところです。

平成15年以降の茨城県庁自殺者数は82人、知事部局・病院局は31人

そこで、茨城県議会平成29年第2回定例会(6月13日(火))村上典夫議員の質問動画、を見てみると、茨城県庁では毎年自殺者が出ていることが分かります。

公務員の自殺者数はそれなりに多い傾向があるものの、地方議会で職員の自殺者数を追及することは珍しいのではないかと思うので、茨城県では問題になっているのだろうと感じます。

働く人が自殺する理由は多々あると思いますが、上記の過酷な労働環境を放置している茨城県の現状に鑑み、職員の職場環境やメンタルケアに対する県庁の関心の無さの表れではないでしょうか。

なお、公務員の鬱や自殺の現状については、地方公務員安全衛生推進協会、のHPが詳しいため、その数字の推移などに興味がある人はこちらを参照されると良いと思います。

県議会のインターネット配信は意外と興味深いことを言っているということ

上述の茨城県議会の定例会の動画の閲覧数は極めて少ないものの、自治体の議会での質疑応答を暇なときにPCで流しっぱなしにしていると、耳を疑うような内容が議論されていることが多々あります。

茨城県知事は上記の過酷な労働環境について秘書らの人数を増やして対応することを検討すると答弁していますが、これだけ長い時間職員と一緒にいて何も気が付かなかったのか、と思うと、茨城県のワークライフバランスの取り組みが掛け声だけで魂入れずであることが明らかになったものと思います。

皆様も自分が住まわれている自治体の動画を見てみると意外と面白いものが見つかることがあるかもしれませんね。



本記事の内容は所属機関とは関係なく渡瀬個人の見識に基づくものです。取材依頼や講演依頼などはyuya.watase02@gmail.comまでお願いします。


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yuyawatase at 08:00│Comments(0)国内政治 

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