2016年02月20日

サンダースの全米支持率がヒラリーを初めて上回る結果に

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2月18日・FOXの世論調査でサンダースの全米支持率がヒラリーを上回る結果に

盤石の強さを見せてきたヒラリー・クリントンですが、2月18日全米世論調査で初めてサンダース氏に敗北する結果となりました。たった一つの世論調査の結果となるため、大勢に影響があるとは思えないものの、ヒラリー・クリントンの圧倒的優勢は絶対ではないということを印象付ける結果となりました。

ヒラリー・クリントンのエスタブリッシュメントな振る舞いに対し、若者を中心とした批判勢力がサンダースを支持する構図となっており、サンダースの勢いがアイオワ州での接戦・ニューハンプシャー州での勝利によって増している状況となります。

予備選挙ではヒラリーの強さが際立つ、党員集会州では両者互角の展開に

ただし、サウスカロライナ州予備選挙ではヒラリーが圧倒的な状況であることに変わりなく、運動員による草の根活動が重要となるネバダ州などの党員集会州においてヒラリーとサンダースが接戦を展開している状況に変わりはありません。

サンダースは「なぜ大統領としてサンダースが相応しいのか」というメッセージを発することで、ヒラリー・クリントン陣営の最大の弱点である「大統領がヒラリーである理由の無さ」を効果的に突いてきました。今後は、「サンダースでも大統領選挙に勝利できる」というメッセージを発することが重要となります。ヒラリーのサンダースに対する理屈上の比較優位は「大統領選挙で勝てる」ということだけであり、ヒラリー支持の存在理由が崩れた場合はひょっとしてという状況が生まれています。

この点については共和党側の予備選挙の状況とリンクする状況が生じており、両党の予備選挙状況がお互いに影響しあっている複雑な選挙情勢であるということが言えるでしょう。

依然として圧倒的な強さを誇るヒラリー、ただし不確定要素としてのサンダース支持者を抱える

とはいうものの、ヒラリーはエスタブリッシュメント、特に民主党政界関係者からの圧倒的な支持を固めています。有力者からのエンドースメント数に関しては、対オバマ戦の時よりも強固な状況を築いており、サンダースはオバマ以上の勢いを確保できなければヒラリーに勝利することはできません。これは極めて困難な道のりであることは間違いありません。

ただし、ヒラリーが予備選挙に勝ち抜いて本選に進んだ場合、サンダース支持者がヒラリーを支持するかどうかは極めて疑問です。サンダース支持者は、特に若者はヒラリーを大いに嫌っているため、共和党側の候補者によっては、そちらに支持が流れる可能性もあり得ます。ヒラリーではサンダース支持者を満足させることは難しいものと想定されます。

流石にヒラリーが勝利した場合にサンダースが独立系の候補者として出馬する可能性は考えられませんが、ヒラリーは予備選挙を通じて民主党内に爆弾を抱えた形となることは間違いないでしょう。ヒラリーは「自分が何故大統領にふさわしいのか」という必然性を問われる事態となっており、この初歩的な問題に十分に回答することができなければ本選でも苦戦は必至という状況です。

クリントン・キャッシュ
ピーター・シュヴァイツァー
LUFTメディアコミュニケーション
2016-02-10


ヒラリー
岸本 裕紀子
PHP研究所
2016-01-23



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yuyawatase at 12:18│Comments(0)米国政治 

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