2016年02月01日
FiveThirtyEight:米国の政界有力者が誰を支持しているのか
米国の政界有力者が「誰を応援しているのか」をポイント化したサイト
米国の大統領予備選挙では単純な支持率調査の他に政界有力者からのエンドースメント(推薦)の量という各陣営の勢力を測る指標が存在しています。そのような各候補者へのエンドースメントの状況を一覧にまとめたサイトが、
FiveThirtyEight
です。同サイトでは、州知事、上院議員、下院議員からのエンドースメントがポイント化されて各候補者に割り振られており、世論調査から分かる一般の人々からの支持以外の政界での影響力が明確に分かることになります。
エスタブリッシュメントから支持される主流派候補者、トランプ氏の政界支持者は「0」ポイント
政界関係者からの支持率は2月1日現在、1位ジェブ・ブッシュ、2位マルコ・ルビオ、3位クリス・クリスティーということで、いわゆる主流派候補者が上位に名前を連ねています。
保守派の草の根団体に支えられているテッド・クルーズやランド・ポールは下院議員からの支持は厚いものの、上院議員や州知事からの支持が薄いことが伺えます。
一方、トランプは、、、なんと「0」ポイント。政界の支持者はほぼ皆無ということが言えるでしょう。トランプ氏については前副大統領候補者であるサラ・ペイリンが支持しているものの、まさに孤軍奮闘の状況です。このような状況のトランプ氏が2月1日段階で支持率トップであることは脅威と言えるでしょう。
既に50%近くのポイントを集めているヒラリー・クリントンの圧倒的な政界支配力
支持率ではアイオワ州・ニューハンプシャー州でほぼ互角の戦いを演じるヒラリーとサンダースですが、政界有力者からの支持集めでは雲泥の差が生まれている状況です。
ヒラリーは既に全ポイントの50%近くを集めており、前回のオバマに敗北した時よりも一回り強力な既得権陣営を築いていると言えるでしょう。したがって、サンダースが勝利するためにはオバマ以上の大衆からの圧倒的な支持が必要ということになります。
アイオワ州・ニューハンプシャー州の結果を見て蠢く政界有力者の動向にも注目
2月頭に行われるアイオワ州党員集会・ニューハンプシャー州予備選挙の結果を受けて、政界有力者からのエンドースメントは勝ち馬に雪崩を打ったように集まる傾向があります。
今回は共和党・民主党ともに、トランプ・サンダースというイレギュラーを抱えた戦いとなっています。米国政界の有力者の情勢判断がどのように変化していくのか、支持率の変化とともに上記のサイトの数字の変化にも注目すると面白いでしょう。
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yuyawatase at 21:25│Comments(0)│米国政治
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