地方議会(4)平成27年第4回定例会・議案賛否に関する評価2016年1月12日(火)首相動静ウォッチ

2016年01月12日

米国大統領選挙、トランプVSサンダースの究極バトルがあり得る?

Bernie_Sanders_113th_Congress

2016年米国大統領選挙でトランプ・ルビオ・サンダースの高支持率を解説

本ブログは2016年米国大統領選挙に関してトランプ・ルビオ・サンダースの高支持率を予測した上で解説をしてきました。

昨年中は日本国内ではブッシュ・ヒラリー楽勝を予想していた米国研究者ばかりでしたが、彼らも流石にまずいと思ったのかもしれませんが、日本でも年末になってからマルコ・ルビオ氏やテッド・クルーズ氏の数少ない日本への言及内容を慌てて取り上げ始める記事が増えてきています。このような現象は米国内の共和党穏健派からのみ情報で大半が形成される日本の米国情報ルートの限界が露呈したものです。

本ブログは米国のアクティビストらの現場に即した感覚を持つ分析を提供する日本唯一のブログであり、本年も客観的なデータと独自の情報ルートによる分析記事を配信していきます。

<過去記事>

主番狂わせか?ヒラリーVSサンダースが面白いことに(12月20日)

2016年1月最初の世論調査は、トランプ優位&サンダースの急上昇の展開に

2016年早々に行われた共和党予備選挙の世論調査でもトランプ氏の優位が続いています。Real Clear Politicsにまとめられている世論調査結果を見る限りでは、全米調査、そして予備選の第1ラウンド・第2ラウンドが行われるアイオワ州・ニューハンプシャー州でもトランプ氏の支持率が上がっています。

保守派の雄であるテッド・クルーズ氏は昨年末からアイオワ州でトランプ氏と拮抗する状態を演じていました。さらに、テッド・クルーズ氏は年明けも精力的にアイオワ州に資源を投入する作戦に出ましたが、強固な支持を獲得しているトランプ氏を引き離すことができませんでした。

最近はトランプ支持者は低学歴云々という差別的な言説がメディア・有識者(さらに言うと日米)で溢れかえっていますが、事実かどうかはともかく、そのようなエスタブリッシュメントの言説自体がトランプ支持者の結束を固めることに繋がっていると言えるでしょう。

年明け暫くすると各陣営が大規模なメディアキャンペーンを展開し始めるために、資金力が枯渇した陣営が撤退を開始します。共和党内の勝負は今後予想される撤退者の指示を誰がM&Aしていくのか、という段階に入っていきていると言えるでしょう。


ちなみに、トランプ氏は現状までの選挙キャンペーンは膨大な自己資金ではなく「トランプ氏への寄付」によって賄っているため、大富豪としての自己資金は全て温存している状態です。

<上から全米世論調査、アイオワ州、ニューハンプシャー州の調査結果>

2016年1月共和党

一方、民主党はヒラリーに対してサンダースが驚異的な追い上げを見せており、ARGが年明けに実施した世論調査のように、全米でヒラリーとサンダースの差が僅か4ポイントという結果も出てき始めています。(まだ他調査では15ポイント前後離れているものが多い状態ですが・・・)

特に注目すべきは、年明けのアイオワ州・ニューハンプシャー州の世論調査結果です。アイオワ州ではヒラリーとサンダースが拮抗しており、ニューハンプシャー州ではサンダースの優位が確立しています。

2008年のオバマ勝利は初戦2州を勝利したことにによって勢いづいたことも要因として大きく、共和党のトランプ氏のケースと比べて上記2州以外ではヒラリーの優勢な数字が継続しているものの、ヒラリーは必ずしもサンダースに対して楽勝という状況ではないかもしれません。そのため、ヒラリーはサンダース支持が強い若者層を切り崩すため、セス・モールトン議員などの30代若手の副大統領候補者を投入する可能性が出てきています。

資金面でもヒラリーの圧倒的な優勢と勘違いされることも多いのですが、サンダースは小口献金でヒラリーに匹敵するだけの資金を集めています。したがって、ヒラリー・サンダースの両者の競争は激しさを増す形で継続することになるでしょう。

ただし、共和党の予備選挙の場合と違って、ヒラリー支持者は支持を強固に決めているケースも多く、サンダースがヒラリーをまくり切るには現状を変える決定的な一撃が必要な状況だと言えます。

<上から全米世論調査、アイオワ州、ニューハンプシャー州の世論調査>
2016年1月民主党


2016年大統領選挙は、トランプVSサンダースという究極バトルがあり得るか?


現在、米国大統領選挙の予備選挙では、トランプVSサンダースという昨年段階では予想困難だった状況が発生するかもしれない状況が生まれています。(といってもブッシュが凹むことはある程度予測できましたが・・・)

共和党ではマルコ・ルビオ、民主党ではヒラリーが依然として最有力候補者ではありますが、そのような政界関係者の思惑を打ち破ってしまうのが、米国の民主主義のダイナミズムなのかもしれません。

今後の展開にますます注目していきたいと思います。いずれにせよ、日本で思われているような順当な選挙ではなくなってきたことだけは確かでしょう。



スポンサードリンク
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック
yuyawatase at 22:13│Comments(0)米国政治 

コメントする

このブログにコメントするにはログインが必要です。

地方議会(4)平成27年第4回定例会・議案賛否に関する評価2016年1月12日(火)首相動静ウォッチ