2017年06月24日

都議選、ひぐちたかあきVS中村あや、頂上決戦の行方

無題
<ひぐちたかあき氏のHPから引用>

都議選、天王山としての千代田区選挙区の候補者はどんな人物か?

(1)ひぐちたかあき

〇プロフィール

・昭和57年8月生まれ(34歳)
・家族は妻と娘(2歳)
・京都大学法学部卒業
・都民ファーストの会 都政改革委員(千代田区担当)
・警視総監の息子

・幼少期は東京、長野、徳島、ロンドンなどを引っ越して、東京・地方・世界を経験。
・東京在住時には千代田区の皇居外苑でよく遊んでいる子どもだった。
・中高は小池知事のお膝元の豊島区の巣鴨学園。学業の傍ら、美術班で油絵を描く日々。
・京都大学法学部へ進学。大嶽秀夫教授の政治過程論ゼミにて政治学を学ぶ。
・部活は茶道部。3年間、自己を鍛錬し、おもてなしの精神、奥深い日本文化を学ぶ。

・政治の現場も学んでみたいと小池百合子代議士の地元事務所へ。4年間、地元での政治活動に従事。
・伝統やコミュニティなど守るべきは守る、古い政治体質など変えるべきは変える、という小池代議士の姿勢に影響を受けました。
・電通国際情報サービスで7年間の営業職。製造業のお客様を担当し、ITによる設計開発の効率化・改革を提案、支援。
・退職後、台湾大学大学院へ留学。両岸関係、中国政治経済、台湾地方政治、アジア主義などの研究。

〇感想

・幼い頃から東京、地方、海外を見て回った人物であり、学生時代から小池知事と関係があった人物。若い頃から政治に関心が高かったことが伺えます。
・電通国際情報サービスでの7年間でのコンサルティング経験は、東京都庁のIT化・IT調達の効率化などは期待できる可能性があるなと思います。
・中国・台湾関係に関する知見は、将来的な国政向きの候補者とも言えるため、今回の都議選をクリアした後の先が楽しみな人物です。

(2)中村あや

〇プロフィール

・平成元年11月10日(27歳)
・大阪府大阪市で、中村家長女として生まれる。転勤で愛知県にて生活。
・平成3年に妹が誕生し、現在でも2人で海外へ旅行するくらい仲良し。

・奈良県へ転居。ネオポリス幼稚園卒園後に、富雄北小学校入学。
・東京都へ転居。稲城第一小学校転入。
・富山県へ転居。西田地方小学校転入・卒業後、
・富山大学教育学部附属中学校入学・卒業。
・転勤で神奈川県へ転居。慶應義塾湘南藤沢高等部入学・卒業。
・転勤で東京都へ転居。慶應義塾大学法学部法律学科入学・卒業、同大学大学院法学研究科入学・修了。

・大学ではマイクロソフトオフィススペシャリスト世界学生大会で日本1位となり、学内表彰を受ける(塾長奨励賞受賞)。各マスコミで特集が組まれる。
・大学院では大沢秀介教授のもとで憲法学を研究。3.11のボランティア活動も行う。 
・暇さえあれば旅行へ。現在28ヶ国を訪問済。好きな都市はベネチアとニューヨーク。

・㈱日本取引所グループに入社。
・株式部で株式市場の現場業務を、JSCCへ出向し清算業務及びリスク管理に従事。
・社内のバドミントン部でも精力的に活動し、市民大会にも出場。

〇感想

・幼少期から学生時代まで転勤回数がやたら多い人物であるという印象です。
・MS世界学生大会で日本1位、世界28か国の旅行という行動派タイプ。
・現在の業務経験は必ずしも豊富とは言えませんが、将来的には面白い人材かなと思います。

千代田区選挙区、小池VSドン、だけでなく候補者力の判定は・・・

千代田区長選挙は、当然に小池VSドンという意味合いはあるものの、両陣営の候補者同士もなかなか面白いキャラだなと思っています。

政治経験・業務経験は都民ファーストのひぐちたかあき氏、意外と即戦力になりそうな人材です。若さという意味では中村あや氏ですが、若さという意味では新人の30代・20代の間では決定的な差があるとは思いません。

筆者の観点では、自民党の狙いがイマイチ分からないのでひぐちたかあき氏のほうが若干人材力の面で分があると思いますが、千代田区民の判断はいかがでしょうか。この注目選挙区の結果は楽しみです。



本記事の内容は所属機関とは関係なく渡瀬個人の見識に基づくものです。取材依頼や講演依頼などはyuya.watase02@gmail.comまでお願いします。


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2017年06月23日

都議選のポイント、ドンとは何だったのか

内田茂
(都議会のドンと呼ばれた内田茂氏(引退))

小池劇場の第一幕、都議会のドンとの対決はまだ終わっていない

昨年の夏に行われた東京都知事選挙において、小池百合子氏は都議会のドンと呼ばれた内田茂氏と激しく対立、自公の傀儡であった増田寛也・元総務大臣を破って知事の座を手に入れました。

その後、小池知事は都議会において圧倒的少数与党であった都民ファースト(旧かがやけTokyo)では都政運営は不可能と判断し、この夏の選挙戦のため、公明党、連合、生活者ネット、共産党などの非自民全ての勢力を取り込んでの戦争に挑んでいます。

そして、元ドン・内田茂氏のお膝元である千代田区では、小池知事の刺客である樋口高顕氏がドンの後継候補者である中村あや氏との一騎打ちという情勢になっており、この1人区の勝敗は小池氏VS内田氏の因縁の対決に一定の決着をつけることになるでしょう。

今回の都議選は都民ファーストが公認・推薦候補者及び公明党で過半数の議席を得ることができるかどうかが焦点となっていますが、シンボリックな選挙区と言えば千代田区を除いて他にはありません。

ソリューション無き政治闘争は新たなドンを作ることに繋がる

ただし、都民ファーストの会と自民党の双方ともに、実はドンを根本から退治するための方策を示していません。なぜなら、都議会のドンは、東京23区制度、という自治の欠陥によって生まれたものだからです。

東京都23区は、通常の地方自治体と変わって多くの権限を東京都に取り上げられた状態となっています。それは東京という大都市経営のために必要なものとされていますが、その結果として東京都庁(≒都議会)に過度な権力が集中する構造が生まれているとともに、23区民には地方自治の意識が育ちにくい状況となっています。

自分の選挙区(地盤)を超えて他地域にまで隠然とした影響力を行使できる理由は、東京都庁によって東京23区がコントロールされて自律性を失っていることに原因があります。

そして、東京出身者が相対的に少ない東京都内において、東京23区制度によって一層の自治の希薄化が促進されて、都政のブラックボックス化や東京都庁からの天下りなどが放置された状況となっています。

現状のままであれば、千代田区で旧ドンの後継候補者が倒れたとしても、いずれ都議会の権限を牛耳る新たなドンが育ってくるだけの状態となることでしょう。

東京都から23区への権限の移譲こそが「ドンを無くす」ための最良の方策

筆者は以前に「都議会の「真の改革派」を見分ける簡単な方法」という記事をアップしました。簡単にいうと、東京都庁から東京23区(特別区)に権限を手放すことができる勢力が改革派だということです。

都民ファースト、自民党が自ら改革派を名乗っていたので、どちらかが「ドンを無くす」ための政策として同案を簡単でも良いので政策集で触れるかなと思っていたら、

橋下徹氏が「都民ファーストの会の公約が今の東京都政の問題点そのもの。彼らの公約のほとんどは23区がやるべきもの。」というTwitterでの投稿を行っており、日本維新の会が「都から区への権限移譲」を謳っていました。東京都民よりも大阪人のほうが東京の課題を分かっている、まさによそ者のほうが正直な意見が言えるものだなと感心しました。東京都は大阪と違って財政的余裕があるとはいえ、都民としては少々情けない話ですね。

恐らくは日本維新は議席を維持することは難しいと思います。しかし、都議会のドンが自民党から都民ファーストになるだけなら選挙をやる意味が無いため、大量に議席を保有する都民ファースト・自民党には選挙後に同政策を引き継いでくれることを願います。



本記事の内容は所属機関とは関係なく渡瀬個人の見識に基づくものです。取材依頼や講演依頼などはyuya.watase02@gmail.comまでお願いします。


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2017年06月18日

2017年東京都議会議員選挙を10倍楽しむ超入門

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<毎日新聞から引用>


2017年・東京都議会議員選挙を考える上で知っておくべきこと

2017年東京都議会議員選挙は近年稀に見る複雑な政局が入り乱れており、その正しい見方を知っておかねば有権者やギャラリーとして十分に堪能することができません。

たとえば、小池氏は「なぜ豊洲移転をギリギリまで決断できなかったのか」、「なぜ都民ファーストは公明・元民進・生活ネに推薦を出すのか」、「なぜ都民ファーストは大阪維新のような保守ではなくリベラルな傾向があるのか」などについて正しい認識を持つことが重要です。

東京都議会を取り巻く政局構図を理解することで、有権者として構図を理解した上での投票を行うことが可能となり、ギャラリーとしては都議選後の政局予測を楽しむことが出来ます。

なぜ小池百合子は豊洲移転をギリギリまで決断しなかったのか

先日、小池百合子知事は市場移転問題プロジェクトチームの結論を待ってから「豊洲移転」を決断したわけですが、これはあくまでも形式上の話に過ぎません。小池知事の腹は最初から豊洲移転であったことは間違いなく、いつどのタイミングでそれを表明するのか、という問題に過ぎなかったものと思います。

それでは、なぜ小池知事は「決められない」という批判を受けながら、豊洲移転の表明をここまで先延ばしにしてきたのでしょうか。今まで識者らによって豊洲移転、築地再整備、様々な意見が開陳されてきました。しかし、この問題は市場整備の合理性ではなく完全に単なる政局であるため、それらの政策的な説明は的外れなものだと思います。

小池知事が豊洲移転を先送りしてきた理由は「都議会を正常に運営する」ため

小池知事が豊洲移転を先送りしてきた理由は、「政策的なものではなく都議会を正常に運営するためであった、」と考えるべきでしょう。

小池系の都議会議員は、都知事選当初はかがやけTokyoの3名のみであり、現在においても都民ファーストの都議は合計で5名しか存在していません。つまり、都議会を正常に運営するための過半数には遠く及ばず、都議会自民党と対決姿勢を強めた都知事選後に小池都政は早晩行き詰まることが明らかでした。

都議会で過半数を構成するためには、自民党を分裂させるか、公明党を含む他政党の全てを取り込むか、という二択しか存在せず、自民党からの引き抜きは僅か2名しかできなかったことに鑑み、小池知事の選択肢は後者しかなかったものと思われます。そのため、共産党が熱烈に反対する豊洲移転を「ギリギリのタイミングまで遅らせた」というだけのことでしょう。

したがって、小池知事が「決められなかった」理由は都議会与党会派が圧倒的に少数に過ぎないというだけのことだと思われます。仮に小池知事が豊洲移転を早々に決めた場合、それは自民党との中途半端な妥協を意味するとともに、政局運営上はより深刻な問題が生じたものと思われます。

都民ファーストの歪な推薦の乱発状況は都議会での過半数獲得のためのもの

都民ファーストが公明・元民進・ネットなどに推薦を乱発している理由も都議会を運営していくための手段であったとみなすべきでしょう。つまり、自党の推薦を乱発することによって、そのラベルが貼られた議員たちは都議会運営で小池知事に協力するという目印になります。

ただし、普段は都議会に関心が低い東京都の有権者の目から見た場合、都民ファースト公認と無所属or公明orネット・都民ファースト推薦などの良く分からない状況が生まれてしまいました。

一見すると都民ファースト公認&都民ファースト推薦で同一選挙区で複数議席取ることが狙いのように見えますが、これは行きがかり上そうなっただけのことであり、そこそこ強い現職の議員に推薦が出せれば良いという戦術上の判断よりも都議会運営を含めた政局上の判断が優先したと言えるでしょう。

大阪で橋下氏が自公推薦で府知事選挙で勝利したあと、大阪維新が元々自民党の内部会派からスタートし、大阪維新の分裂時に既に一定の候補者数を獲得してきた事情とは大きく異なるものといえます。むしろ、自民党と対決して誕生した小池都政はこれ以外の選択は困難であったと思われます。

東京都議会議員選挙の結果次第で、小池知事は「決められる知事」になる可能性が高い

したがって、東京都議会議員選挙で都民ファーストが躍進し、公明党と連立することで過半数を形成することに成功した場合、小池知事は従来までの妥協的な「決められない」政局運営のスタンスを大きく転換し、十分な指導力を発揮できる体制に移行することになります。

このとき、都議会運営上、共産党に配慮する必要がなくなるため、政策的選択の余地が飛躍的に拡がるものと思います。自民党との間で様々な政策的な交渉が可能となるため、小池知事による自民党からの引き抜きが本格化し、都議会自民党は空中分解していく可能性があります。

逆に、都民ファースト公認・推薦及び公明党で過半数に到達しなかった場合、小池都政は共産党との事実上の連携余地を残す必要があるため、小池知事の支持率は徐々に低下し続けるとともに、都民ファーストの素人議員の不祥事が乱発し、逆に都議会自民党側から都民ファーストの議員が一本釣りで抜かれていくことになるでしょう。

百戦錬磨の自民党の重鎮の当選が確実視される中で、都議会で親小池勢力が過半数を制することが出来るか、は小池都政にとっての生命線となるでしょう。

都議選後、都民ファーストの会の内部の勢力争いも本格化するのではないか

都議選後、もう一つ注目に値する要素は、都民ファーストの会内部の勢力争いです。江戸川区選挙区では、現職の都民ファーストの都議である上田令子氏に宿敵とも言える元民進の女性都議が「推薦ではなく公認」で立候補しています。

これは明らかに当初から小池知事を支持してきた、かがやけTokyoの3名、上田、両角、音喜多の3名を小池知事が排除しようとしているシンボリックな動きと言えるでしょう。

上記のような政局的な流れを受けて同議員らは当初こそは必要であったものの、都民ファーストが大量議席を獲得した際には存在価値が明らかに低下します。まして、自民党からの引き抜きを見据えた場合、非元自民・非元民進系、中途半端に当選回数の多い議員は政局運営上邪魔だと言えるでしょう。

そして、これら3人の選挙区は公明党候補者が存在しているため、公明票獲得という戦術上の融和の余地もなく、民進候補者もいるために連合による支援という靱帯も機能しません。つまり、小池執行部はこの3人の首に鈴をつけることは難しく、早晩同会内での軋轢が表面化していくことになるものと思われます。

都議会といえども議席数は決定的に重要、都議選を10倍楽しむために背景情報を知る必要がある

豊洲問題などについても、メディアは表面的な報道を繰り返しており、都議会議席数の構図にまで踏み込んだ解説がほとんどなされることはありません。したがって、今、何が起きているのか、という基礎的な理解が進むことはありません。

上記の説明の通り、小池知事の行動は都議会での議席数の影響を受けて大きく変わることになるでしょう。筆者は今週のFLASHの取材を受けて、現時点での都議選挙の各選挙区予測を行いましたが、都民ファーストと自民党は過半数ラインを巡って極めて拮抗した戦いをしているものと思っています。予測を楽しんで頂ける方には是非とも同誌を手に取ってみてほしいと思います。

むろん、小池側は現在のまま行くわけもなく、都議選に向けてまだまだ仕掛けを行うものと思います。それらによっても当落の数字はまた前後することになるでしょう。当選と判定させて頂いた方はそのまま頑張ってほしいし、落選とした方も奮起の材料にしてもらえればと思います。



本記事の内容は所属機関とは関係なく渡瀬個人の見識に基づくものです。取材依頼や講演依頼などはyuya.watase02@gmail.comまでお願いします。




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