2015年11月16日

想田和弘さん、申し訳ないのですが切捨御免させて頂きます!



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今回のフランスのテロでネット上で情報収集していると、左翼が政権批判やら米国批判などを行っている様子が沢山見物できました。それは一つの考え方であるため、私自身は賛同できない意見ですが、それはそれかなと思っています。と思ったら、一人トンデモナイことを述べられている方が居たので切捨てさせて頂きます。

日本の左翼は意見を述べる前に常識を持つべきだと思う

下記は、映画作家の想田和弘さんのTweetです。想田さんは知り合いの映画を撮影されたこともある人なので、切り捨てるのも多少気が引けますが、それでもこの発言はあまりに酷いのではないかと思います。

想田和弘
‏@KazuhiroSoda
ひとつ確実に言えることを申し上げると、911以来米国が主導してきた、目には目を的な「テロとの戦い」は完全に失敗だということです。だってこの15年間で2つの戦争を起こし、ビンラディンやフセインを殺して、テロは減りましたか?逆に増えたでしょう。みんなにこの事実を直視して欲しい。

引用終わり。
 
一つ確実に言えることはビンラディンは犯行声明まで提示した「顕在化したテロリスト」であるという事実です。9.11が自作自演のテロだったというトンでも世界の住人ではなく、同じ世界に住んでいるなら私と共通の事実認識を持っていると思います。

と思って、想田さんのTweetに「イデオロギーが過ぎると全体の信ぴょう性が無くなりますよ」とコメントしたら、「あなたのほうがイデオロギーがかってるだろ!」と返信。まあ、お互い主義主張はありますが、自分はビンラディンがテロを起こさない、と思うほどイデオロギーに盲目ではありませんw

「テロが起きない環境を作ること」と「顕在化したテロリストを野放しにすること」は全く違うこと

自分も原則として戦争には賛同しませんし、国内・国外問わずムスリム社会との融和を進めるべきだと考えています。そのために、全世界への自由市場・平和整備は欠かすことができないことだと認識しています。

しかし、そのことと「顕在化したテロリスト(自分で名乗っているテロリスト)」を罰しないことは別の話です。犯罪が起きないような環境を整えること、と、凶悪犯罪者をそのまま放置すること、の区別くらい誰でもつくかと思っていたら、意外とそうでもないということに驚くばかりです。

大量の人間の生命を奪った「顕在化したテロリスト」の排除は、米国がワザワザやらなくても本来であれば国際社会で連帯して行われるべきものであり当然のことだと思います。

リベラル派はもう少し常識レベルを上げてくれないものだろうか

私自身は政府からの自由が必要だと主張している人間なので、テロに対する統制という名目で無制限に広がっていく国家権力の在り方には強い疑問を持っています。その際に、本来は社会的なリベラル派とはそれなりに意見が近くなるはずですが、現在のままだと「あまりに常識が欠落しすぎて議論にならない」という問題があります。

要望としては脊髄反射で政権批判と米国批判するのではなく、もう少しファクトベースのまともな話ができるようになってくれないか、と切に願う次第です。

ビンラディンは「顕在化したテロリスト」であり、ビンラディンが生存して自由に活動していれば確実にテロは増えます。それとも、ビンラディンが統制してたテロ集団のほうが動きがまとまってテロが穏健だったとでも主張するのでしょうか。

いつまでも日本国内のリベラルのレベルが常識が欠落した状態では、自由や人権という価値観が太古の昔の左翼運動家の残りカスのような扱いを受けることになるので、もう少しだけレベルを上げてほしいと思います。

イスラム国 テロリストが国家をつくる時
ロレッタ ナポリオーニ
文藝春秋
2015-01-07




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yuyawatase at 17:00|PermalinkComments(0)社会問題 
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何故、テロ行為と対テロ戦争を相対化してはならないのか

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日本の言論空間に溢れかえったテロ行為と対テロ戦争を相対化する有識者たち

日本の言論空間ではテロ行為と対テロ戦争を混同し、米国らの対テロ戦争によってテロ行為が増加しているという発言が溢れかえっています。また、そこまで言わなくても、あえてテロ行為を相対化することに理解を示し、自らが中立性を持った発言を行っていると思いこんでいる人も見かけます。

私の立場は、テロリストはいかなる理由があっても許されるものではない、というものです。そして、対テロ戦争とテロ行為は全く異なるものだと見做しています。また、テロが発生する原因として強圧的な政治体制の中で自由市場や平和な環境へのアクセスが難しいことを重視しています。

ISISのような専制的な支配体制を敷く政治勢力を打倒することで、将来に渡ってテロの発生源を断つことが重要です。それらの政治体制そのものがテロを生み出す温床だからです。

テロの発生原因と戦後構築の失敗を同一視することのではなく、専制的な支配体制の除去を行った上で、戦後構築の手法を見直すことが大切です。

一般のムスリムをテロリスト予備軍と見做していることに気が付くべき

対テロ戦争の犠牲者が発生してしまうことは非常に痛ましいことであるものの、そのことを理由として誰でもテロリストに成り得るという考え方は「現在、テロリストではない一般のムスリムの全てをテロリスト予備軍」と見做すものです。

自由市場や平和な環境へのアクセスが断たれた状況によって、暴力によるテロリズムへの動機が生まれるとする立場から見た場合、テロリストと一般のムスリムを峻別して考えることは極めて重要です。

テロリズムの発生原因を個人化する相対化の言説は、一般のムスリム全てがテロへの動機を持っているとみなす考え方に繋がるため、極めて有害かつ無思慮なものだと思います。

テロの発生原因は政治的・社会的なものであって、宗教的・個人的なものではないものとして対応するべきです。前者は排除可能な要因であり、後者は排除不可能な要因です。後者を強調することは、消すことができない偏見を人々にまき散らすことになります。

日本の「有識者」は「相対化」ではなく「切り分け」の視点を身に付けるべき

日本では、有識者とされる人々は視点の相対化を通じて、一般の人々を煙に巻いて有利な言論的ポジションを確保することが常ですが、相対化は物事を何も解決できないだけでなく、ある種の問題を引き起こすこともあることを自覚するべきです。

また、物事を解決していく際には「相対化」ではなく「切り分け」が重要であることは、一般のビジネス社会では常識だと思います。事象を相対化しているだけでは物事は遅々として進まず、事象の切り分けを行うことで初めて解決可能な問題に取り組むことができます。

事象を理解する際に多くの視点を持つことも有用ではありますが、集めた情報をそのまま並べることが何を意味するのか、ということについて、もう少しだけ深く考えるべきだと思います。




 

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yuyawatase at 13:40|PermalinkComments(0)社会問題 
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大阪W選挙、おおさか維新の会圧勝予測!新たな局面へ!

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大阪府知事選挙の公示日に、「大阪W選挙は野党第一党を実質的に決定する選挙(http://yuyawatase.blog.jp/archives/38168.html)」という記事を書きました。各種メディアの世論調査で「維新」の勝利見通しが伝えられる中で、今後野党側の勝ち馬に乗りたい組織票が松井氏・吉村氏に流れていくことが予想されます。

おおさか維新の会・全国進出は秒読み態勢へ

既存の全政党の組織票の連合を打ち破った「おおさか維新の会」の奔流は一気に全国に拡大することになるでしょう。今回の選挙で明らかになったことは橋下氏の影響力は市長引退宣言後も落ちるどこか拡大を続けているということです。

私もおおさか維新の会が配布しているビラを見ましたが、極めて分かりやすく卓越した争点設定であり、既存政党連合よりも明確な主張構成になっています。また、橋下氏の演説やTwitterでの発言なども争点形成能力に優れており、大阪市長選挙に関しては橋下氏がほぼ一人で全政党を押し切った形です。

橋下氏が大阪府知事・大阪市長という公職に縛られて対外遠征が出来なかった状況から、全国を自由に飛び回れる状況なった場合、都市部においては他政党は簡単に駆逐されることになるでしょう。橋下氏が選挙に割ける時間がほとんど無かった従来までの「維新」と同じものであると想定することは完全な誤りです。

橋下氏自身が口説いて回れば衆議院300小選挙区と参議院選挙区候補者を擁立していくことは可能です。維新の潜在的なポテンシャルはかなり高い状況にあります。

混乱が拡がる左派系野党の再編の行方は

一方、前回の記事では民主党はおおさか維新の全国進出について危機意識が無さすぎるとしましたが、その後の展開で野党再編が急ピッチで進み始めたようです。既存政党連合が木っ端微塵になることが明らかな中で、最も組織力が弱い民主党が崩壊することは必然的なことです。

党執行部と解党派の意見対立の背景には小沢一郎氏に対する考え方の不一致が出ているように思います。民主党時代に小沢氏を放逐した民主党現執行部にとっては小沢一郎氏を含んだ野党再編路線は受け入れがたいと思います。

解党派の一部はおおさか維新と組む可能性もありますが、おおさか維新は単独でも十分に力があることから、むしろ左派系野党の四分五分している状況は自らの柔らかい脇腹を晒している状況となっています。(場合によっては解党派の一部は自民入りも考えられると思います。)

いずれにしても小沢一郎氏、共産党、おおさか維新との距離の取り方など、民主党を中心とした左派系野党の混乱は深まり続ける印象が強いです。

冷戦型二大政党から保守系二大政党時代の幕開けへ

私はおおさか維新の会は、民主党解党組と適当な距離を取りながら、自民党との関係を深める方向で進んでいくと予測しています。なぜなら、大阪において全組織政党を破った力、橋下氏が選挙に専念して全国を飛び回れる状況という2つが組み合わされば、既存の左派系野党と連携する必要がないからです。

第三極が最も勢いがあった2012年衆議院選挙の比例票では、みんなの党は524万票、日本維新の党は1226万票を獲得して第三極の合計として1750万票を獲得しています。同選挙において自民党1662万票、民主党962万票、共産党368万票という状況でした。おおさか維新が小選挙区で候補者を立てられる場合、民主党も共産党も不要です。

また、おおさか維新が具体的な政策を実現するためには与党である自民党との連携は不可欠であり、自民党側も保守系の改憲勢力で自党以外に十分な議席を獲得できる保守系政党が初めて形成されたことを歓迎するでしょう。

大阪W選挙勝利は、自民党と民主党(社会党の実質的な後継政党)の冷戦型二大政党の時代が終わることを意味しています。もはや既存の枠組みで政局を捉えること自体が不毛なことになるでしょう。

これからの日本は保守二大政党の時代の幕が開け、現実的に政権交代可能な保守系政党による政治運営がなされていくことになることが予想されます。日本にとっては非常に良いことだと思います。





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yuyawatase at 12:00|PermalinkComments(0)国内政治 
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